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翔鶴型航空母艦や大和型戦艦に採用されたバルバスバウ
翔鶴型航空母艦や大和型戦艦に採用されたバルバスバウは本当に効果があったんでしょうか?この方面にお詳しい方よろしくお願い致します。
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- BASKETMM
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バルバスバウ、私には球状船首という名称がなじむのですが。効果は絶大です。球状船首が附いていない場合には、船舶の走行抵抗の半分は、造波抵抗(波を立てるこのによるエネルギー損失)と云われてきました。一万馬力の船では五千馬力は波を立てるために使われてきたのです。 波を立てないですむ船を開発しょうというのが、球状船首の開発です。 現在世界の船舶の大部分が球状船首を付けています。貨物船、コンテナ船、タンカー、軍用艦船などです。戦艦大和に附いていたと聞くとロマンを掻き立てられますが、現在は大型漁船にも附いています。地球温暖化防止、炭酸ガス排出抑制に大きく役立っています。 原理は、kagakusukiさんのご回答にある、ウィキペディアに上手に図解されています。科学的解明には、東京大学の乾崇夫 先生のご功績は大きかったと思います。昭和二十年代に関西汽船の同形船二隻の片方に球状船首を付けて走らせた実験があります。波の立ち方を比較したのです。誰が見てもその差が大きいのに驚きます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 地球温暖化防止のために地味に活躍していると聞くと、大和も無駄ばかりではなかったということですね。
- kagakusuki
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大和II級戦艦の場合、最大船速である27ノットでの航行時において抵抗を8.2%程度低減する事が出来たそうで、これは軸馬力に換算すると11,000馬力出力が大きい機関を搭載したのと同等の効果であり、もしこれと同程度の効果をバルバスバウではない既存の尖った船首形状で得ようとすると水線長で3mも船体を長くせねばならず、排水量を300トンも増やさねばならなかった計算になるところを、バルバスバウの採用によってコンパクト化による資源と建造費の節約を果たす事が出来たそうです。 翔鶴級航空母艦の方に関しては具体的な効果に関して記されている情報を見つける事は出来ませんでしたが、翔鶴級航空母艦は公試排水量29,800トンの大型艦でありながら出力が160,000hpと、より小型の 蒼龍(公試排水量18,448トン、出力152,000hp)や飛龍(公試排水量20,250トン、出力152,000shp)などと比べてたった5%増しに過ぎない出力で同等の速力(蒼龍34.5ノット、飛龍34.3ノットに対して翔鶴は34.0ノット)を達成出来ていたのですから、バルバスバウの効果があったものと思われます。 尚、現代では船首にバルバスバウを備えた船が一般的になっていますから、適切に設計されてさえいればバルバスバウは造波抵抗を低減するのに有効な手法である事に疑問の余地はありません。 【参考URL】 バルバス・バウ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A6 大和型戦艦 - Wikipedia > 3.1 艦体形状 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%92%8C%E5%9E%8B%E6%88%A6%E8%89%A6#.E8.89.A6.E4.BD.93.E5.BD.A2.E7.8A.B6 翔鶴型航空母艦 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%94%E9%B6%B4%E5%9E%8B%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E8%89%A6 蒼龍 (空母) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%92%BC%E9%BE%8D_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D) 飛龍 (空母) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%BE%8D_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)
お礼
ご回答ありがとうございます。 効果があるということが理解できました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 一目明瞭ですね。