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もし戦艦大和と戦艦ニュージャージーが射ち合ったら?
太平洋戦争では決して実現しませんでしたが、もし戦艦大和とアイオワ級戦艦ニュージャージーが差しで射ち合ったらどの様な展開を見せると予想されますか? 基準排水量こそ大和の方が1万6000トン上回ってますが、蒸気タービンの馬力と速力ではアイオワ級の方がそれぞれ40%、19%と遥に凌駕してます。全長もアイオワ級の方が長く全体としてスマートな船体の分、バランス(ダメージコントロール)が悪いように思います。やはり決定打は主砲の口径が47cmで当然射程も長いので大和が有利でしょうか?
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- 畑山 隆志(@deltalon)
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以前ボードゲームでシュミレーションをしたことがある。(帆船) アウトレンジは幻想。速度が早いほうが圧倒的に有利。 相対的に見れば早いほうが常に自艦の有利な位置から射撃できるのに対し、遅いほうは早いほうから見た場合事実上止まっているようなもので、有利な位置につけるだけでも一苦労。そこへもってきて、もたもたしているウチに高速艦に懐に飛び込まれたら、事実上なぶり殺しに会う。 いつだったか覚えていないが、巡洋艦を含む日本艦隊がのアメリカの駆逐艦に大打撃を受けた例があった。このときの米艦は、一気に懐に飛び込んでヒットエンドランを繰り返すことで結局わずかな損害で生き延びた。(ナショナルジオグラフィクスのDVD) さらに大砲は、水上艦が動いている場合非常に命中精度は落ちる。俗に千三つと言われるくらいあたりにくい。逆に言えば小口径砲であっても、当たれば沈まなくても打撃を与えることができる。大西洋でのビスマルクの撃沈は、最初の攻撃に酔う運動能力の低下が決め手になった。 したがってアイオワが有利。いくら口径が大きくても当たらなけりゃおしまい。
- shin1417
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素直に「大和の方が有利」で良いんじゃないですか? ぶっちゃけアイオワ級戦艦なんて、砲撃戦という観点から見れば主砲の命中率が従来の米戦艦より高いってだけですよ。 (まぁ主砲の威力もそれまでの40センチ砲より2倍近いらしいが大和の46センチ砲には及ばない) 主砲の射程距離も威力も防御力も大和の方が上なんですから。 アイオワ級戦艦は速度が速いと言ったって、パワーボート並に海上を疾走する訳じゃないし、射撃用レーダーを装備してたって主砲の射程距離が延びる訳じゃありませんからね。 それにあの時代の射撃用レーダーはまだまだ初歩的な物で、それまでの人間がやるよりはマシってレベルですよ。 結局のところ砲撃戦をするのなら自艦が被弾する覚悟で大和の主砲の射程距離内で戦うしかない。 自分の攻撃だけが命中して敵の攻撃は命中しないなんてマンガみたいなことが起きない限り、大和の方が有利でしょうね。
- Yelm
- ベストアンサー率19% (63/324)
まず当時の戦艦のカタログデータを単純に比較するのは殆ど意味がありません。 たとえば大和とアイオワ級戦艦の発射速度の比較ですが、当時の戦艦は現代のようにコンピュータ制御されているわけではないので射撃の度に各諸元を調整する必要があるため、実戦における戦艦の主砲の実用的な発射速度はどの国でもだいたい毎分一発程度です。 つまり発射速度の差は大して意味が無いのです。 (もちろんこれは大和がカタログ上はもっと発射速度の遅い旧式戦艦と打ち合っても、この点においては有利とは言えない事を意味します) また米戦艦の射撃用レーダーが実用の域に達すると評価されるのはMK13型レーダー以降ですが、これは戦時中のアイオワ級戦艦には搭載されておらず、見張り用レーダーはともかく対艦射撃においては大した差はありません。 実際、スリガオ海峡海戦において米戦艦6隻の砲撃では、目標を補足できなかったり、射撃の衝撃で各種機器どころか主砲まで故障するなど成果は決して芳しいものではありませんでした。 (扶桑や山城にトドメを刺したのは戦艦の主砲ではなく駆逐艦の雷撃でした) また1944年2月にトラック沖でアイオワが駆逐艦野分を砲撃した時も53発射撃して一発も命中しておらず、決して米戦艦の砲撃の精度も高くは無かった事がうかがえます。 またアイオワ級はカタログデータ上、大和より最大速度で6ノット上回る筈ですが、実際には30ノットを超すと振動が激しくなり射撃不能になるので実用上の最大速度は30ノットにとどまります。 もちろん上述のような問題は日本側にも当然存在しており、もし本当に激突したところで史実におけるアッツ沖海戦のような尻すぼみの実質引き分けという結果が一番ありそうだと思います。
- eroero1919
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ジャンルを問わず日本人オタクというのはカタログスペックLOVEですからそれで比較したがるのですが、現実の兵器というのは「使い勝手のよさ」なんかがモノをいいます。 M4シャーマンと6号タイガーではM4に勝てる要素は何ひとつありませんが、実際の戦争で勝利したのはアメリカです。なぜなら、アメリカは「戦車には戦車で対抗しなきゃいけないって誰が決めたの?戦車をやっつけるのは戦闘爆撃機と駆逐戦車に任せます。戦車は歩兵支援兵器として使う」と実に合理的に判断して戦争に勝利しました。 閑話休題。大和級とアイオワ級を比較した場合、大和側が明らかに優れているのは「46センチ砲(18インチ砲)」という点だけです。その他の部分は同程度かアイオワ側が優れていて、特にレーダー関連などの電子装備に関しては比較にもならないほどの差がありますし、さらにそれを上手に運用するソフト面での差も明らかです。特にダメージコントロールに関しては日米では圧倒的な差があります。 戦争という面から考えたら、「中破程度の損害を受けた場合どちらが先に修理から回復するか」というのも大きいと思います。 さらに悪いことに、主砲の口径の差が必ずしも海戦の結果に直結するとも限りません。戦艦ビスマルクの例がそうですし、肝心の大和もサマール沖で「護衛空母と駆逐艦に食い止められる」という失態を演じています。「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではない」というわけです。 ビスマルクに関してはフッドへの一撃を「ラッキーヒット」という人もいますが、それをいったら後のソードフィッシュの魚雷命中もラッキーヒットともいえるわけで、もしあの魚雷命中がなければビスマルクがイギリス海軍の追撃を振り切った可能性は高く、そうなりゃビスマルクがどんだけ大暴れしていたか。 また、日本海軍はサマール沖でその大和自身が駆逐艦相手に苦戦しており、同じときにスリガオ海峡でアメリカ戦艦艦隊の待ち伏せを受けた西村艦隊が一方的に殲滅されたことを考えても、1944年時点でその(非現実的といえど)対決が実現したら、大和側がかなり不利であろうことは明らかです。天候が悪かったり、波が高ければ大和が不利でしょう。 回数を重ねたシミュレーションをすれば、アイオワ側が勝率5割を超えるのは逃れられないと思います。横浜ベイスターズもたまにはジャイアンツに勝つことがあります。ま、そこまでひどい差にはならいと日本人なら願いますけどね。 カタログスペックだけで見たら、イタリアの戦艦ってすげえ高性能(のはず)なんですよ。コンテ・ディ・カブール級ってのは喫水線下の防御に関してはかなり野心的なシステムを取り入れており、本来なら魚雷などの攻撃にはかなり強かったはずなんですが、現実にはタラント夜襲でたった1発の魚雷命中で大破・着底してしまいました。これは「海軍七不思議」のひとつに数えられています。
- makocyan
- ベストアンサー率39% (1039/2623)
戦艦同士の砲戦は進路・速度固定が基本になるので、速度や運動性は戦闘のイニシアチブには大きな要素となるものの、砲戦事態には直接の影響は大きくないと思います。重要なのはやはり単位時間あたりの投射重量と命中率ではないでしょうか。 18インチ砲弾と16インチ砲弾(いずれも徹甲弾)の弾体重量は1460kgと1225kgです。発射速度は18インチが1.5/分、16インチが2/分ということで、単位時間(分)あたりの投射重量は2190kg/分と2450kg/分で、18インチのほうが少なくなります。また18インチ砲の発射速度はもう少し低かった、16インチはカタログデータに近かったとの話がありますので、実際の差はもう少し大きく、大和型の18インチ砲の方が単位時間あたりの投射重量ではかなり劣っていたとみるべきかと思います。 命中率については、日本海軍の砲術の大家である黛治夫大佐は、ミズーリ級を相手に3万メートルで砲戦を行なった場合、第1命中弾までの所要時間は約5分、命中率は5パーセント程度と試算していたようです。ただしこれは「観測機を使い順調に敵艦までの距離や弾着地点までの距離を観測し、航空機との通信も円滑ならば」という条件がついていますので、あまり現実的ではないように思います。実際に大和が敵艦に向けて発砲したサマール沖海戦では、圧倒的に有利な態勢で100発撃って1発も命中しなかったようですし。 太平洋戦争全体の数値でも、確か日本の戦艦の主砲の命中率で最良だったのは金剛型(比叡だったか)の3%程度じゃなかったでしょうか。 ということで、もし砲戦が起こったとしても、大和の主砲弾が命中弾を出せない前に相手の主砲弾が命中、射撃方位盤他がいかれて命中率がさらに低下、後は滅多打ちになっていたんじゃないかな、と思うのが正直なところです。悔しいですけどね。
- banri_kashii
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旧日本軍もこんな発想しかできないから負けたんでしょう。 戦艦同士の撃ち合いなんてアニメでしか有り得ない。真面目に考えれば、戦艦を どう運用するか、そしてどう護衛するかです。護衛艦隊の運用と兵力の差を考えても、 日本側の勝利は有り得ない。まあ、こんな妄想でしか旧日本軍の優秀さを 語れないというのは哀しすぎませんか?
- pri_tama
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>もし戦艦大和とアイオワ級戦艦ニュージャージーが差しで射ち合ったらどの様な展開を見せると予想されますか? 昼間で視界良好で双方相手を認識した状態なら、大和が圧倒的に有利です。 (まあ、ビスマルクがやったような奇跡のまぐれ当たりが出る可能性が零ではないのですが…。) そもそもアイオア級って金剛級高速戦艦を確実に勝てるようにする為、つまり攻防で勝るだけでなく、会敵した場合に決して逃がさないようにする為、日本側の新型戦艦に単独で勝てないのを覚悟して高速性能を追及(主砲の発射のプラットホームとして不適切である細い艦形[散布界が広がる])した艦です。 (金剛級を取り逃がすと米軍の護衛艦を狩られてしまって、主戦力の戦艦群が日本の駆逐艦などの水雷攻撃に晒されてしまうと米軍は考えた。) このため日本の新型戦艦と真正面から戦うのは、本来モンタナ級(完成しませんでしたが)か下手をするとサウスダコタ級の役割です。 アイオワ級の主砲は32km以上で大和型の甲板を貫通し、17km以下で舷側を貫通します。 大和の場合は26km以上で甲板を貫通し、27km以下で舷側を貫通します。 つまり、アイオワは大和との距離が17Kmに詰まるまで自身の攻撃は一切無効(30Km以上で命中させるのは当時ではかなり困難)です。←大和はほぼ全域で有効弾を撃てるのに…。 (煙突穴に主砲弾が突入するとかの奇跡でも起きないと…。) しかも当時の戦艦は自身の有効射程距離になったら、相手との距離を一定に保つ様に移動します。 (つまり、アイオアは自身の攻撃が効かないのに、何時までも攻撃が無意味な距離を保つ可能性が…。) 距離が一定の状態で攻撃を続ける事が、命中弾を出すのに一番効果的であったので…。 仮に、アイオアが攻撃の無効さを悟って距離を詰めようとしても(勿論、大和は必死で距離を保とうとするでしょうが)、大和との速度差は時速数キロ程度ですから、数十分以上も一方的な砲撃を受けます。 >主砲の口径が47cmで当然射程も長いので大和が有利でしょうか? 主砲の射程距離に頼ったアウトレンジ攻撃が殆ど当たらなかったのは、史実の太平洋戦争がハッキリと証明しています。 (まあ、戦艦同士の決戦で無いので温存しようとしたのが裏目に出ているのですが…。) まあ、アメリカは低速超重量砲弾(SHS砲弾)ですから超長距離砲撃は命中精度で不利です…。 (日本は逆に高速軽量砲弾(九一式徹甲弾)を使用しています。) もちろん、霧とかの視野不良だとレーダーを活用した射撃の方がかなり有利になりますが…。
- rokometto
- ベストアンサー率14% (853/5988)
自分は大和ですね~ 気持ちではなく「三式弾」が存在したから、です。 これは対空用に作られたものでショットガンのように分裂して大量に襲い掛かるものです。 うまく調整して一面の海域に撃ち込めば多少の連射速度や精度などはねのけるでしょう。 ただしレーダー戦でジャミングされたら負けちゃうかなと。 戦艦に小さな弾打ち込んでも蚊に刺されたようなものだと言われるかもしれませんが、船体はそうでしょうね。 でも昔よりはるかに人員が外にいなければならなかった時代なので人的被害はとんでもないと思います。 煙突でもフっ飛ばせば動けなくなりますしね。
- greias
- ベストアンサー率40% (253/628)
よく議論される対決ですが、可能性としてはアイオワ級有利の展開になる可能性が高いと思います。 速力では公称アイオワ級33ノット/大和級27ノットとアイオワ級有利。ただし最大速力で砲戦になる可能性はまずないので、速力は砲戦に入るまでの駆け引きに関係してくるかと。自ずから主導権はアイオワ級が取ることとなります。 主砲はアイオワ級50口径40センチ砲9門/大和級45口径46センチ砲9門。発射速度では大和級よりもアイオワ級の方が1.3倍ほど早いです。一発の威力では大和級の方が有利ですが、同じ門数で発射速度が早いアイオワ級の方が命中させる可能性は上です。 そしてどちらの艦も相手の主砲弾一発ではよほどのラッキーヒットでもない限り轟沈するような致命傷はうけないでしょう。 ダメコンについても両艦が対決する頃の時期では大和側の乗組員の練度は落ちていますし、ニュージャージーの方は平均的な乗組員+ダメージコントロールマニュアルという差異があります。 大和側は鈍足が故に相手に重大なダメージを与えないと逃げることができませんが、ニュージャージーは機関に重大なダメージ受けない限り逃走することも追撃することも自由です。 なので初戦で相手に致命傷を与えられれば大和の勝利、それができなければ時間が経過するほどにニュージャージーの有利となり、感覚的には100回同じシチュエーションで戦った場合、ニュージャージーの勝利が50回を超えそうな予感がします。