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水への溶解度が低い基質の酵素反応
今、とある酵素反応の条件設定をしているのですが、基質がうまく溶けません。アルコールやDMSOなどの有機溶媒にはよく溶けるのですが、pH7のリン酸バッファーや純水に移した瞬間、白く濁ってしまいます。何か良い方法はないでしょうか?
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リパーゼはちょっと特殊な酵素で、懸濁やミセルの状態の方が酵素活性が高くなります。通常の酵素はやはり基質が溶けていないと反応しないと思います。 基質をできるだけ少量のDMSOに溶解し、酵素反応液にトリトンXなどのdetergentを含むBufferを使うのがよいと思います。
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- yuyu2003
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#2の者です。 どうしてもその基質でないといけないのであれば、溶けてない状態(懸濁した状態)で評価を行うべきではないかと思います。リパーゼ等の評価方法を参考になされてはいかがでしょうか? また、どうしても水にできるだけ溶かしたいのであれば、一度高温で溶解させた後徐々に冷やすと、過飽和水溶液が出来ますので、試してみてはいかがでしょうか? 他に安定化剤を用いれば比較的高温での反応を可能にすることもできるかと思います。
お礼
度々ありがとうございました。 頂いた情報をもとに実験条件を検討してみます。
- yuyu2003
- ベストアンサー率29% (23/79)
どうしてもその基質でないといけないのでしょうか? または、そもそも溶けないものを何故酵素反応のターゲットに選んだのでしょうか? 方法としては、#1の方のおっしゃるような溶解を補助するような方法をとるか、温度を上げるか、基質を誘導体化して溶解度を上げるか、pHを変えるか、といったものになると思いますが、その実験の目的・性質に合わせた選択が必要になると思います。
補足
クローニングしてきた酵素の機能確認なので、どうしてもこの基質でなくてはならないのです。 温度に関しては多少加温したくらいでは溶けませんでした。 誘導体に関しては配糖化すれば水に溶けることが分かっているのですが、それではこの酵素の機能確認に使えません。 pHもアルカリにすれば溶けるのですが、酵素が失活するくらいの高pHになってしまいます。
- gabo2gou
- ベストアンサー率36% (27/73)
水にアルコールかDMSOを混ぜてみたらどうでしょうか。有機反応ではよく使う手ですが。
補足
酵素反応が前提なので、ただ単にエタやメタを加えたのでは失活してしまいます。 やはりDMSO等を可能な限り高濃度にするしかないのですかねぇ・・・
お礼
有益かつ具体的なアドバイスをありがとうございました。 反応液の組成を検討してみます。