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北方領土。
言わずと知れた、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島ですね。 日本国は従来からソ連、そしてその後ロシアがこれを占領している法的根拠はない。 と主張しています。 そして今般、このためだけではないが日ロ首脳会談が持たれるそうです。 【質問】 ソ連がこれらの島々を占領するに至った、経緯、正統化の論理を教えてください。 日本国がこれらの島を返せといっている根拠を教えてください。 http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=nmail_20161121mo
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明治以前より、南クリル島(国後、択捉、歯舞、色丹)は日本の領土でした。太平洋戦争直前の1940年に日本とソ連は日ソ不可侵条約を締結しています。終戦直前の1945年8月8日に突然ソ連が対日宣戦布告をし、満州、樺太(日露戦争の結果当時は日本領だった)南千島に侵攻を開始し、樺太と南千島を占領してしまいました。つまり日本から見れば、国際法上不当な侵略で領土を奪われたわけですが、彼らは南千島は宣戦布告した上での侵攻で奪った領土だと主張しています。また、戦争末期にルーズベルト、チャーチル、スターリンがポツダムに集まり、第二次世界大戦終了後の秩序を協議した際、南千島はソ連の権益であることをルーズベルトとチャーチルに認めさせたので、正当な領土権益だと主張しています。 これに対し、日本は、宣戦布告は受けていない不当な条約破棄で(当時ソ連は日本と通信遮断しており、条約破棄通告を受けた日本大使館は日本に通知できなかった)、国際法上不当な侵略であり認められない、と言う立場です。
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- 92128bwsd
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歴史的な経緯と双方の言い分、他国の見方など複雑なのですが、外務省のホームページが全体像をとても良くまとめているので、そこをまずスタート地点にすると良いと思います。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/rss/hoppo/page1w_000025.html ロシアと見方が違うのは、終戦直前に当時のソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して北方領土を占領したため無効だと言う日本側の主張に対して、ロシアは旧ソ連が事前に条約は気を通達しているため条約は失効していたとしていること。連合国側は日本が降伏するためにソ連の参戦または参加を呼びかけていた経緯から、国際的には必ずしも日本に有利な見方にはならないでしょう。 次にサンフランシスコ平和条約。この時に日本は千島列島の領有を放棄しています。しかし、ソ連は条約交渉には参加したものの署名をしていません。よってソ連が日本が放棄した領土を領有する根拠はないと主張できます。 しかし、日本は放棄をしているので、その時点で日本に領有を要求する権利はなくなっているとも考えられます。 それから、北方4島の地理的な帰属に関しての見方も異なります。 日本は千島列島の領有を放棄しているのですが、北方4島は放棄した地域に属さないと言う主張をしています。もともと日本人が住みソ連に占領されるまでは一度も日本以外の領土だったことはないので、当然の主張と思います。 しかし、地理的に見れば国後、択捉が千島列島に属すことは明らかで、領有を放棄した対象に含まれると言うのが国際的な見方でしょう。 一方で歯舞諸島に関しては、北海道の属島と見ることができます。 余談を許しませんが、この手の領土問題が平和的な話し合いで解決し、帰属が移ったと言う例は国際的にも非常に限られています。かと言って主張を取りめる必要も無く特にロシアとは平和条約さえ結ばれていないので、まずは日本の主張をはっきりした上で交渉に望み最終的に譲ることがあってもロシアとの間で友好的で日本に役に立つ条約を締結するべきでしょう。 領土問題は、根拠や理屈を並べて議論をするのですが、2国間の議論なので、いくら根拠があっても相手が無視すればなんにもなりません。なので、最終的には根拠よりも国と国との利害のやりくりの中で話し合われることになるでしょう。
お礼
結局、力と背景状況、そして国際世論の問題ですかね。 そうとは言えど、ロシアの占領は合法化されないでしょうから、その撤退以外には問題の終了はあり得ないです。 ありがとうございました。
- maiko0333
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昭和20年8月、旧ソ連と日本の不可侵条約が締結されていた。 昭和20年8月15日この日は天皇陛下が戦争に負けたんだと放送した日。 日本はこの日が終戦記念日とし、その後、旧ソ連が北方領土を占領した。 8月15日が終戦としているのは日本だけなんですね。 国際的には日本がミズーリ号の船上で調印した9月2日が終戦となっている。 日本の主張は: 旧ソ連が不可侵条約を破り、終戦(8/15)後に旧ソ連が占領したというもの。 ロシア(旧ソ連)の主張: 終戦はあくまで9/2。それまでに占領したところはロシアのものである。というもの。 条約の一方的な破棄については語っていない。
お礼
端的にして、結論的なご回答をありがとうございました。
- chie65536(@chie65535)
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>ソ連がこれらの島々を占領するに至った、経緯、 占領に至った経緯は「どさくさ紛れ」です。 終戦間際(8月8日)に、一方的にソ連が日本に宣戦布告し、日本が何もできない事を良い事に、終戦後(8月28日以降)に北方領土を占拠。 >正統化の論理を教えてください。 サンフランシスコ平和条約に調印していないソ連には、占領の正当性はありません。 強いて言えば「武力で無理矢理に一方的に正当化した」のです。 「ドラえもんが居ないノビ太(日本)」は「拳を振り上げたジャイアン(ソ連)」には逆らえなかったのです。
お礼
正にスターリン、ソ連のどさくさ紛れの占領、略奪なんですね。 何とか国際世論の認識を得たいものです。 ありがとうございました。
お礼
しっかりした歴史の中での、そして法的ないきさつについてのご説明に感謝申し上げます。 ぜひとも不当な占有を排除することができるように、国際世論を味方にする外交を展開したいですね。
補足
素晴らしいご回答を感謝申し上げます。