• ベストアンサー

北方領土問題の解決シナリオ

北方領土(国後、択捉、歯舞、色丹)の問題について。 Q1.解決するでしょうか?(Yes/No) Q2.(Q1の答がYesの場合)最終的にどのような形で解決すると考えられるでしょうか?   (Q1の答がNoの場合)解決しない理由はなんでしょうか? Q3.(Q1の答がYesの場合のみ)具体的にどのような手順を経て、何年くらいかかるでしょうか? ※いずれも実現性のない理想論やべき論ではなく、実際にあり得るシナリオはどのようなものが考えられるか、回答お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • DieMeute
  • ベストアンサー率70% (571/807)
回答No.6

Q1.・・・NO よほど大きな政治的変動がロシア、または日本でおきない限り現状のままだと思います。 可能性は低いでしょうが、ロシアで大規模な内戦でも起きて分裂し、そこで日本が外交上の駆け引きでうまく立ち回って返還が実現するとか、また、これも可能性は低いですが、これから先、日本政府がロシアとの友好関係を優先して北方領土の返還を諦めるというような事が無い限りは、このままの現状が続くと思います。 Q2.・・・解決しない理由はロシアにとって北方領土が軍事的、経済的に重要な場所であり、日本に返還する事はないだろうと考えるからです。 軍事的理由・・・旧ソ連時代からソ連海軍、現在のロシア海軍には戦略核ミサイルの運用において聖域構想というものがあります。これはオホーツク海にアメリカ本土を攻撃できる戦略核ミサイルを搭載した潜水艦を配備して、核抑止力とし、また核戦争が起こった場合はそこから攻撃し、太平洋のアメリカ海軍などの敵対する勢力からは、カムチャツカ半島、千島列島のラインでオホーツク海への敵の侵入を防ぎ戦略核ミサイル搭載潜水艦を守ろうというものです。 つまりオホーツク海を敵の手の届かない聖域にしようという戦略です。 オホーツク海はカムチャツカ半島と千島列島により太平洋とは隔てられており、旧ソ連、現ロシアの内海と言っていい海域です。もし、北方領土を返還すると、千島列島によりできていたオホーツク海の防衛ラインが崩れます。北方領土の国後水道、択捉水道を通って、アメリカの攻撃型原子力潜水艦がロシアの戦略核ミサイル搭載潜水艦を攻撃しにくる可能性が高くなります。アメリカの攻撃型原子力潜水艦の重要な任務の一つが、戦略核ミサイル搭載潜水艦の攻撃です。 また、その逆に国後水道、択捉水道はロシア海軍が太平洋に出撃していく重要な出口であるとともに、カムチャツカ半島の太平洋側にあるロシア海軍の重要な戦略基地であるペトロパブロフスクへの海上・海中交通路の要でもあります。 つまり、もし北方領土が日本に返還された場合、オホーツク海の戦略核ミサイル搭載潜水艦への危険度が増し、ロシア太平洋艦隊は太平洋への出撃路を失い、さらにはペトロパブロフスク基地への海での交通路も失う可能性が出てきます。 日本がアメリカと安保条約を結び、極めてアメリカに近い関係にあるならこの危険性は見逃せません。 旧ソ連時代の冷戦は終わりを告げましたが、現在はロシアとアメリカとの間に新冷戦が勃発しています。 そういった新冷戦構造にある現在の情勢では軍事的見地から言えば、北方領土を返還する事はロシアにとりリスクばかりで良い事は一つもありません。 経済的理由・・・ロシアは2003年に千島列島中央において油田、ガス田の調査を行い、有望な石油・ガス資源がある事を確認しました。北方領土のある千島南部にも油田、ガス田があると推定されており、開発が計画されています。そして2006年からクリル(千島列島)発展経済計画という経済政策を行い、北方領土へもかなりの投資を開始しました。 これは連邦予算で2015年までに150億ルーブル投資される計画でしたが、去年、予算の追加が決定され、それは130億ルーブルという、もう殆ど最初の予算に匹敵する額に決まりました。これは連邦予算だけで、北方領土を管轄するサハリン州も資金を投資しています。 北方領土には有望な鉱物資源もある事から、その開発を進める計画も立てられています。 国際空港も建設しています。 もともと北方領土は海産物等の海洋資源も豊富ですから、そうした工場もあり、重要な産業となってもいます。 つまり、北方領土には、海洋資源、鉱物資源、ガス・石油のエネルギー資源があり、ロシアはどんどん投資をしています。 そのような資源に有望な地を簡単には手放さないでしょう。手放す気がないからこそ、どんどん投資しているのだと思います。 以上のような観点から現状ではロシアが北方領土を返還する事はないと判断しています。

noname#152422
質問者

お礼

詳細な回答ありがとうございました。 現実は厳しいですね。

その他の回答 (5)

  • aran62
  • ベストアンサー率16% (485/2911)
回答No.5

NO 100%の日本国民が北方四島の位置を含めて返還必要の教育を受けていない。 北海道の住民でさえ同様である。 言い方を帰れば国・道は口先だけで運動を展開してだけである。 北方領土の日が何時か?これすらも判っていない。 道民でえ詳しく言える人は皆無である。 また、2009年7月3日、改正北方領土問題等解決促進特別措置法が可決成立、これは国内法で初めて北方領土を「日本固有の領土」ということを明記した法律となりました。 今から二年前に初めて、領土問題を正式に認定をしたことになります。

noname#152422
質問者

お礼

> 北方領土の日が何時か? 北海道ではそれなりに宣伝されてますがそれ以外の地域では知らない人が多いでしょうね。バレンタインよりも知られてないように思います。基本的な知識を持っていなければ問題意識も持たないし、解決につながるわけがないというのは悲しいかなとても納得できてしまいます。 > 2009年7月3日、改正北方領土問題等解決促進特別措置法が可決成立 うまくいかない理由は国民の関心が薄いことと日本政府が無能だからということですね。 ご回答ありがとうございました。

  • eggin
  • ベストアンサー率42% (166/395)
回答No.4

こんにちは。北方領土についての解決は「NO」です。 1時期3島返還という話(択捉島を除いての返還)があっても解決していないのに 4島の返還なんてまず無いですし、ロシア自体が解決済みの様な事を言っているうちは あり得ないと思います。

noname#152422
質問者

お礼

ありがとうございました。

noname#152422
質問者

補足

2島返還論はよく聞きますが、「3島返還という話(択捉島を除いての返還)」というのがあったのですか?詳しくお願いします。

  • key00001
  • ベストアンサー率34% (2878/8340)
回答No.3

Q1.解決するでしょうか?(Yes/No) 解決するかどうかは別として、尖閣諸島問題や竹島問題に比べると、解決する可能性は高いです。 中国における尖閣諸島、韓国における竹島ほどに、ロシアにとっての北方領土は、政治的・経済的に重要性は高くありません。 むしろ「お荷物」的な部分もあります。 またロシアは、中国や韓国に比べると、はるかに成熟した国です。 Q2.(Q1の答がYesの場合)最終的にどのような形で解決すると考えられるでしょうか?   (Q1の答がNoの場合)解決しない理由はなんでしょうか? Q1の回答を言い換えると、「ロシア側のメリット」を満たせば、ロシアが返還に応じます。 ただ旧ソ連時代に比べると、ロシアは経済的に成長し、逆に日本はかなり貧乏になりましたので、単純な経済支援(ぶっちゃけ金で買う様なイメージです。)は、カードにならない状態です。 一方では、世界最大の国土を持つと言っても、東側はほぼ手つかずの状態で、東側を潤すには、日本と繋がるのが一番手っ取り早いです。 現在のロシアには、日本から一過性の金銭を引っ張っても意味は無いですが、中長期的なパートナーとしては、日本は非常に魅力的です。 仮に日露関係が良好になれば、当然ロシアはその関係を重視し、関係に影を落としてまで、ロシアが北方領土に固執する理由は有りません。 実質的な経済交流が発展し、日露が接近すれば、北方領土返還の可能性は自発的に高まると言うことです。 Q3.(Q1の答がYesの場合のみ)具体的にどのような手順を経て、何年くらいかかるでしょうか? 上述の通り日露関係が接近すれば良いだけで、具体的には、例えば日露FTAくらい、思い切った経済協力を打ち出せば、遅かれ早かれ、ほぼ確実に北方領土は帰って来るでしょう。 ただ最大の問題は、日露の接近は、アメリカ(中国も)がソレを望んでいないことです。 旧ソ連時代より日露では、パイプラインで日本にガスを送ると言う計画は常に存在し、これは確実に両国にメリットがありますが、これをことごとく邪魔してきたのがアメリカです。 日本は、米・露・中国に取り囲まれた格好で、軍事的にも政治的にも経済的にも、非常に重要な地域ですが、それら各国が日本と結び付けば、その周辺に絶大な利権が築けます。 日米は言うまでも無く同盟関係であり、日中は領土問題を抱えつつも、経済交流は世界最大級の規模にまで発展成長しています。 その様な中、ロシアは完全に立ち遅れています。 逆に日本も、アジア市場の窓口業務が、中国にシフトしつつある中、ロシア東部に日本企業が進出などを果たせば、また復権出来ます。 当事者の日本とロシアは、仲良くなるメリットは絶大で、仲良くなりたい気持ちは持ち合っています。 そのために北方領土を差し出す程度の譲歩は、ロシアにとって痛手でも何でもありません。 しかし米・中にとっては、日露の接近は全く好ましくありません。 日本が脱アメリカ路線とまではならない範囲で、日露関係を構築出来る大義名分や手法があれば、近い将来、北方領土は返還されます。 あるいは、日本の民意が日露関係重視に傾いた場合などは、関係強化の大義名分として、ロシアが自発的に北方領土を返還する可能性もあるかと思います。 ただ、タダで北方領土をくれるほど、ロシアはお人好しでは無いし、米中は、日露の接近を指をくわえて見ている様な、甘っちょろい国ではありません。 おまけに日本には、超大国3ヶ国それぞれの思惑がある中で、上手く立ち回って問題を解決出来るほどの、優れた政治家や官僚は見当たりません。 従い結局は「まだまだ時間が掛かる」でしょうね。 むしろロシアの方がイライラしてるかも知れません。

noname#152422
質問者

お礼

> 上述の通り日露関係が接近すれば良いだけで、具体的には、例えば日露FTAくらい、思い切った経済協力を打ち出せば、遅かれ早かれ、ほぼ確実に北方領土は帰って来るでしょう。 なるほど、経済的な手段を使うわけですね。相当楽観的にみえますが手段ありということで。 ご回答ありがとうございました。

noname#152422
質問者

補足

はっきり書かれてませんが、条件さえ整えば2島ではなく4島返還まで可能という立場でしょうか? FTAが決定的なツールになるとお考えのようですが、実際に締結するためのシナリオを描くことは可能でしょうか? 今まで上手く行かなかった理由として米中との関係を挙げられていますが、冷戦後、米国が嫌がる理由があるのかというと疑問に思いました。

  • isoken
  • ベストアンサー率32% (596/1825)
回答No.2

>北方領土問題の解決シナリオ 日本側の希望に沿った形での決着、即ち四島の全面返還である事を前提として、以下話を進めます。 >Q1.解決するでしょうか?(Yes/No) ⇒恐らくNo >(Q1の答がNoの場合)解決しない理由はなんでしょうか? 60余年に及ぶソ連・ロシアに依る、実効支配の重みが先ず挙げられますが、次いで領土問題は理想論では解決しないという国際外交上の常識。 現在日本の対露外交は、魅力的な反対給付を伴わない建前論に終始しているが、これではロシアが交渉のテーブルに付くはずが無い、その辺で遊んでいる青洟を垂らした子供でも分かる論理。 余談ながら、社会主義から資本主義への過渡的端境期にあったロシアの経済的苦境時、橋本・エリツィン会談に於いて、莫大な経済支援を前提に二島先行返還論で纏りかけた時期がありましたが、四島一括返還に固執した現実を見据えない層に依る猛反発で、全てが白紙還元され、現在に至ります。 何の取っ掛かり・突破口も見えない現状で、日本が臨む形での北方領土問題の解決は、恐らく戦争という手段以外には存在しないでしょう。 尚勧告的意見に留まり何等強制力を有しない、国際司法裁判所等への提訴も無意味、そして片々たる小国間の争いであればともかく、日露2大国を調停出来る、或いは敢えて火中の栗を拾う事を承知で調停しようという国家は存在しません。 つまりロシア側に於いて「実効支配」、そして日本側が主張する「北方領土問題」という形で全てが固定化し、既に過ぎ去った60余年に加え、結局果てしなく時間が過ぎてゆくというのが、現在考えられる今後の推移であろうかと思われます。

noname#152422
質問者

お礼

解決可能性は限りなくゼロに近く、あるとしてもそれは戦争という手段だろうということですね。 回答ありがとうございました。

  • kaxuma119
  • ベストアンサー率29% (108/363)
回答No.1

どのような状態をもって「解決」とするのかで、回答は大きく変わります。 日本国がロシアによる領有を認めれば、現状のまままで「解決」です。 4島をすべて日本国の実質支配下の領土とする「解決」には武力で奪い返すしかありません。ロシアの理屈は「第二次世界大戦の結果ロシアの実質支配下になった」というものですから、日本国の支配下にするには、新たな戦争の結果、つまり武力をもって行う以外には無いでしょう。 北方領土をロシアから取り戻す機会は、これまでに二度ありました。 ひとつは、第二次大戦直後です。「北方4島を国際法に反して占拠しているソ連と交渉し、交渉が決裂したら軍事力で解決してくれ」と米軍を説得すべきでした。この時点ではソ連には核兵器もろくな海軍力もなかったので実質的には唯一のチャンスでした。 もうひとつはソ連崩壊時点です。このとき自衛隊の総力を上げて一時的にでも取り返せば、紛争下にある領土の認識を世界に与えることができて、そのあとに交渉する余地ができたでしょう。時の政権は傍観しているだけでした。 次に機会があるとしたら、ロシアに政治的激変が起きて極東ロシア軍が機能不全に陥る場合でしょう。その時に、力をもって領土奪還をする決意を政権が行えるかどうかです。 領土は実質支配の時間が長くなれば、それで固定されます。その状態を変えることができる唯一の手段は武力です。

noname#152422
質問者

お礼

Q3.の手段としては武力が最適だとお考えということですね。 もしさらに具体的なシナリオをお持ちでしたら詳しくお願いします。 回答ありがとうございました。

noname#152422
質問者

補足

> どのような状態をもって「解決」とするのか そうです。それをQ2で伺っております。 つまり、落としどころをどこにするのがよいのかも含めての質問です。