- ベストアンサー
iPS細胞発見から10年経ちました
ノーベル賞の山中教授のiPS発見から10年経ちました 応用として、眼科で一例の成功です なぜ?どんどん進まないのですか お金だったら、安倍首相が世界に向けてバラマイている一部の1000億円を条件つけずに、iPS研究所に渡す 運営や応用なら、民間と兼務を許可して広げる など、先日、山中先生がTVでため息交じりに「死んだ親父におまえは経営よりも研究が向いている」と云われたと語っておられました 法的や倫理など多方面な問題があると思いますが、オールジャパンで取り組めないワケは何でしょうか 教えて下さい
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
iPS細胞が初めて作られるようになってから10年。たった10年で臨床試験にまで持っていったのはむしろ驚異的なスピードだといっていいほどです。分野がかぶっているクローンでは、世界初のクローン羊のドリーが誕生したのが1996年で、以降いくつかの哺乳動物で同じようなクローン動物が成功したものの、倫理的な問題もあってその後遅々として進まないことを考えればいかにiPS細胞がすごいスピードで広まっているかということがわかろうものです。 その理由が、山中教授がiPS細胞の特許技術にこだわらずオープンソースにしているからです。権利料の絡みがないので世界中の研究者がじゃんじゃん研究できるのです。 そのため、もしかするとこの先そのiPS細胞技術で大儲けできるのはどこか海外の製薬会社とか医薬品メーカーになって、山中教授はちっとも儲からないということになるかもしれません。 オールジャパンで取り組めなかった理由は他にもあります。山中教授がiPS細胞を作るまで、日本の再生医療研究の第一人者は理化学研究所の笹井芳樹氏だったのです。 笹井氏はES細胞を用いて再生医療研究をすすめていましたので、これは技術が違うのでiPS細胞には応用できません。まあなんというか、山中教授と笹井氏はライバル関係でもあったのです。iPS細胞の成功で山中教授は一躍再生医療研究のホープとして頭角を現したわけですが、日本の政府系研究所といえば理化学研究所であり、そこの副センター長まで昇りつめた笹井氏をそう簡単にないがしろにするわけにはいきませんですよ、そりゃ。 そんな中、2014年に笹井氏の部下で(もあり出入りの業者も知るほどの関係だった)理研のユニットリーダーの小保方晴子氏がSTAP細胞の・・・ま、この顛末は説明不要ですね。 この事件を受けて、笹井芳樹氏は2014年に自殺してしまいました。以降、日本における再生医療研究の第一人者は名実ともに山中伸弥教授になったといっても良いと思います。 一説には、iPS細胞の成功で自分の研究への評価が下がりかつ研究費も削られてくることに笹井氏は非常に危機感を持っていたといわれます。 あとこういう研究は、いや研究というのは何でもそうだと思いますが、お金がなければ十分な研究もできませんが、お金をかけたからといってサクサク研究が進むものでもありません。 今のところiPS細胞の可能性は順調ですが、まだひょっとすると土壇場に来て「根本的な問題が発見されて実用化の道が閉ざされる」という可能性だって無きにしも非ずなのです。例えば、iPS細胞から再生した臓器は飛び抜けて発がん率が高かったとかね。今まで誰も行ったところがない場所ですから、何が起きるかは誰も予想できないのです。 これはあくまで私個人の見解ですけどね。その開発費に800億円もかかって「大宇宙の真理がひょっとするとちょっとだけわかるかもしれない」くらいの見返りしかないハイパーカミオカンデなんて作ってる予算があったらiPS細胞に回したほうがいいんでないの、なんて思っているのですけどね。
その他の回答 (1)
- t_ohta
- ベストアンサー率38% (5242/13714)
iPS細胞の応用は再生医療だけではありません。 症例の少ない難病は臨床データが得難いので研究がなかなか進みませんが、iPS細胞のおかげで患者の細胞を使って研究室で病気の発生状況を再現するといった研究でも役立てられています。
お礼
回答ありがとう その具体例が、次々とないのは時間ですか お金ですか 知りたいのです=症例の少ない難病では創薬は経済的にムリでしょう
お礼
回答ありがとう 詳しい解説を頂きました その・なぜ?時間がかかるのか知りたいのです