でんぷんのりなんかは、双方の分子に自分が入れ込んだ状態で乾燥することで硬化し、接着材の役目を果たします。
しかし、一般に接着剤と言われている、ボンドとかアロンアルファというのは化学反応の力を借ります。
接着剤の硬化反応というのは発熱反応です。化学反応というのはそういうことです。
活発に分子同士がくっつこうとして熱を発するのです。
表面積が大きくなるとこの発熱は加速し、0度で接着しようとした素材の材質によって100度まで上がることがあります。
これはアロンアルファのHPにも書かれていることで、そのために布などを置かないでくれと言っています。
一番いいのは真空状態に近いところで使ってもらうことだ、ということになります。
マイナス20度で、布がある環境でアロンアルファを使うと、80度まであがってくっつくことになります。
そんなことはせん、金属だけだという話であればそれはそれでいいかもしれません。
硬化した分子ですが、どのような環境でも硬化したままで強く引っ張るわけではありません。
300度ぐらいになると、分子の結びつきがリリースされてきます。要するに融けるのです。
低温で硬化する接着剤があるとすれば、それはおそらく常温で破壊します。
このような考え方で言うと、低温で、接着剤でくみ上げるというのは無茶な話になります。
組み立て家具みたいにするとか、ナットとボルトで合わせるというのが最も安全で実現性が高いものです。
ふつう、常温で組み立てたものを冷凍室に持ち込むと思いますが、それもお考えはないのでしょうか。