代位を債務者から主張できるか？

質問

弁済による法廷代位が発生したとします。そのうえで代位された元の債権者が、債務者に対して訴訟を起こして請求した場合です。
　この場合において、債務者は「代位が起きたからお前はもう債権者ではない」と主張・立証して、請求棄却の判決を得ることができるのでしょうか？

回答No.1

fujic-1990

できます。

　ただ、「代位が起きたから」というよりは、例えば「某が『弁済済み』だからお前はもう債権者ではない」という主張のほうが正しく・簡易であるように思いますが。

　「法定代位がおきたから」と主張して相手が否認すると、代位弁済した人が、法定代位の資格（身分）を持っていたかどうかから主張立証しないといけません。

　法定代位は誰にでもできることではありませんので。

　さらにその人が、「弁済したこと（債権者が受け取ったこと）」を証明しないといけないと思われます。二段階の主張立証が必要になります。

　「弁済したから」なら、誰だろうがとにかく誰某が「弁済したこと（債権者が受け取ったこと）」を主張証明すればいいわけですので、１段階でＯＫ。そっちのほうが楽な気がします。

　もっとも、代位された債権は、求償権などに変わるのか元の債権そのものなのか、などの理解しだいで、主張は違ったりするのでしょうが。