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通貨発行について
現在では通貨発行は政府が国債を発行して、日銀が同額の日本円を発行して、政府が日本円を日銀から借りて、政府が予算執行をするのが一般的です。つまり日本国債を担保に日本円を発行していることになります。 しかし赤字国債は1965年度の補正予算で戦後初めて発行され、建設国債は1966年に初めて発行されたとあります。 https://ja.wikipedia.org/wiki/赤字国債 https://ja.wikipedia.org/wiki/建設国債 国債を発行する前は一体何を担保に日本円を発行したんでしょうか? もしかして国債を一切発行せずに日本円を発行することができるんでしょうか?
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あなたのお考えは、解りました。 銀行、日銀、通貨発行権この辺りは、解りにくくなっていますから。 特に、『例えば、現在の日本での法定準備率は1%程度ですから、銀行Aに100億円の預金があると仮定すると貸し出し余力は99億円です。 この状態で企業Bが90億円の融資を受けたとします。 これで銀行Aの貸し出し余力9億円になります。 このままなら問題はないのですが、この状態で翌日企業Bが50億円を銀行Aから引き出そうとしたら銀行Aは破綻してしまいます。 』ですか。 私も、政治・経済を学び始めたころは、そう考えましたが、 BIS 規制を理解してからは、違いました。 この状態で、企業Bが90億円の融資を受けたとします。 銀行は、この融資を、小切手帳 (貸し出し限度額の記載された) で、融資します。 現金は、銀行に残ります。 一方、企業Bは、支払いを小切手で行います。 支払いで企業Bの小切手を売れ取った人は、自分の口座のある銀行Fに、その小切手を持ち込み、現金に換えるか預金にしておきます。 銀行Fは、その小切手を、民間銀行連の作ったコール市場に持込み、全ての民間銀行達は、小切手を相殺します、相殺出来なかった額は、日銀に一晩限りの借金をします、オーバーナイトローン金利で借ります。 この金利が、公定歩合です。日銀が民間銀行に貸し出すときの金利です。 まあ、じつくり、次の本を読んだ後で、質問して下さい。 今回は、これで、お別れです。 「詳解 バーゼルIIIによる 新国際金融規制」みずほ証券バーゼルIII研究会編、中央経済社発行。 特に、銀行の自己資本率と総貸出額を。 「貨幣・信用・証券の系譜 金融の世界史」国際銀行史研究会 (編) 悠書館発行。 特に、産業革命時の、銀行の貸し出しについて。 を読んで下さい。
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- fujic-1990
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> 国債を発行する前は一体何を担保に日本円を発行したんでしょうか 担保ナシで。 > 国債を一切発行せずに日本円を発行することができるんでしょうか その通り。 ザックリ言うと、「日本経済の拡大」に伴って、社会が「もっと円を市場に出せ」と要求するので円を印刷して市場に出す、ということで円を発行していました。 例えばの話、日本で1年に商品が10個できるときは100枚でよかった円が、商品が20個生産されるようになると、(それほど単純ではナイが)円が200枚必要になる。 ホントは商品を30個作りたいと思っても、円が足りないと作れない。それで社会が国に「円をもう100枚、発行してくれ」と言うので、作って市場に出す。 ということで円を発行してました。 他方、30作られた商品が売れると、その分税金が入るので、その税金で生活保護(分かり易い代表例としてあげさせてもらいます)などの支出をしていたわけ。実際は道路とか橋とかね、 使い道はたくさんあった。で、ちょっと国債を発行して借金し、支出に回した。「麻薬」と一緒でだんだん使用量が増えてくる。官僚は野球をやっていた人を笑えない。 そのうえ、バブル経済などでバンバン税金がたくさん入るようになったから、生活保護の給付にも公共事業にも異様に大判ぶるまいしたわけ。官僚・政治家たちは景気拡大がずっと続くので、借金なんてすぐ返せるという「幻覚」を見るようになっていたのです。麻薬とはそういうものです。 ところが、「これはマズい」と思ったバカな銀行局長が、後先なにも考えず一片の通達(総量規制)でバブルをぶちこわしたのです(バブルは弾けたのではなく、大蔵省の銀行局長が故意にたたき壊した)。 おかげで、国民も会社もみんなが「継続的な経済発展」を信用しなくなって、お金をタンス預金や内部留保でため込んで、物やサービスを買わなく(経済が拡大しなく)なったから税金は増えなくなったのでした。 税金が入ってこないから、国は支出を減らそうとしました。 ところが、一度たくさんお金をもらって味をしめた人たちは、「減らす」のに猛反対するわけ。「パチンコ・ギャンブルして楽しむのにもお金がかかるんだから、生活保護費を減らすな」と言っています。某政党も「そうだそうだ」と言っているそうです。 なのに税収不足で国にお金がないし、支出削減に反対する人たちを一々説得するのはめんどくさいから、国債をもっともっと発行してお金を借りて、従来通り大判ぶるまいしているのが、現状です。 そういう流れで国債を発行しているのであって、円を印刷・発行する時の担保にするために(それが目的で)、国債を発行しているわけではないのです。 くどいですが、日本経済が拡大し、それ(拡大)に合わせた量ならば、国債など一切発行せずに日本円を発行することができますし、実際、かつてはそうやってきました。
- ga111
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担保は日銀の通貨発行における信任と引用したではないか! 信任されていないなら、マイナス金利導入とかで即座に円安になるだろうが、あまりそうなってないのは分かるよね? それほど日本円は信用があるということだ。 >国債を買ったらインフレになるっては間違いじゃないですか? 間違い。実例は自分で勉強しな。
お礼
あと細かい点を上げれば、国債発行の原資は日銀の通貨発行であり、通貨発行の原資は日本国民全体の生産力です。貨幣が増えればインフレになり、貨幣が減ればデフレになりますから、通貨発行の原資は物価であるとも言えます。そして、そのことによって、国債発行の原資は物価であると言い換えることも出来ます。 しかしもっと強力な国家主権である、通貨発行権と徴税権があるから現金通貨の増減によるインフレ率の制御や国債の金利の制御が可能になるんじゃないですかね?
補足
金本位制はとっくの昔に終わっているし、国債発行まで30年以上開きがあります。この間は一体何を担保に日本円を発行したんですか?との質問に信任があるからだと答えた。 では信任とは何ですか?あれから色々調べましたが、通貨発行権と徴税権の組み合わせによって通貨と国債の信任が担保されているんじゃないですか?
- ga111
- ベストアンサー率26% (247/916)
根本的に間違っている。担保はもともと金や銀との交換。昔は国債を一切発行せずに日本円を発行していた。 今はたまたま、日銀はインフレ2%を目的に仕方なく国債を買っているだけ。 ------------ https://www.boj.or.jp/z/sp/announcements/educati … 銀行券が日本銀行のバランスシートにおいて負債に計上されているのはなぜですか? 歴史的にみると、日本銀行が設立された当初、日本銀行の発行する銀行券は、金や銀との交換が保証されていました。こうした制度の下で、日本銀行は、銀行券の保有者からの金や銀への交換依頼にいつでも対応できるよう、銀行券発行高に相当する金や銀を準備として保有しておくことが義務付けられていました。このような銀行券は、いわば日本銀行が振り出す「債務証書」のようなものだと言えます。このため、日本銀行は、金や銀をバランスシートの資産に計上し、発行した銀行券を負債として計上しました。 その後、金や銀の保有義務は撤廃されましたが、一方で、銀行券の価値の安定については、「日本銀行の保有資産から直接導かれるものではなく、むしろ日本銀行の金融政策の適切な遂行によって確保されるべき」という考え方がとられるようになってきました。こうした意味で、銀行券は、日本銀行が信認を確保しなければならない「債務証書」のようなものであるという性格に変わりはなく、現在も負債として計上しています。
お礼
日本は1931年金輸出再禁止し、管理通貨制度に移行しました。 国債発行まで30年以上開きがあります。この間は一体何を担保に日本円を発行したんですか? それにもし、国債を担保しなければ日本円が発行できないなら、日銀が国債を買いきるのは不味いんじゃないですか? むしろ国債は毎年発行し続けなければならないんじゃないですか?
補足
国債を買ったらインフレになるっては間違いじゃないですか? 物やサービスが購入されるからインフレになるんじゃないですかね?実際インフレ率は国債の購入ではなく、消費税増税と円安によって上がっていますし。 日銀が過剰に市中国債を購入し、政府が新規国債の発行を抑制しているため市中国債が枯渇寸前になっていて、長期金利は過去最低を更新しています。このため金融業界では不況時の貴重な預金の運用先がなくなり、逆ザヤ防止のため、預金金利を下げたり、利用手数料を上げたりしています。これではコストップッシュインフレで、国民の購買力が下がってしまいます。 金融業会だって、有望な貸出先もなく、国債の利子収入も期待できないとなると、危険な金融商品に手をつけて、最悪倒産するのではないかとヒヤヒヤしているのですが。 今はもう完全に新規国債を発行して財政出動しないといけない局面ではないでしょうか?
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お礼
回答ありがとうございます。小切手の件はなんとなく分かる気がします。非常に勉強になりました。