- 締切済み
ウェブショップを開業と税務署への申告
ウェブショップを開業と税務署への申告 私は会社員、確定申告や年末調整などの申告は会社任せにしておりあまり理解しておりません。 この度副業として個人でWeb通販を初めてみようと思い準備しています。 事業を開始して今後利益が出たら白色申告?なるものが必要と聞いたのですがいつどのタイミングで必要なのでしょうか。 また、その他申告が必須などありますか? 前々職でアパレル店勤務だったのですが、店頭販売とネット販売だと全く違うものと考えたほうが良いですよね? あくまでも副業として成り立つボリュームで運営したいのですが、あまりにも勝手が違うとなると、開業までのスケジュールも再考が必要となりそうなので、事前に把握しておきたいのです。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
dymkaです。 >……まず私が最初にやるべきことは、地方自治体に開業の届けを出すこと、そして期間中に確定申告をすること。そしてある程度売上があるようなら2年目から青色申告を。という感じでしょうか。 いわゆる「開業届」は「国(≒税務署)」にも提出が必要です。 (参考) 『開業までのステップ > STEP4.税務署への届出|個人事業のアレコレ』 http://www.mt-tommy.com/start/taxoffice/page2.html 『開業までのステップ > STEP5.自治体への届出|個人事業のアレコレ』 http://www.mt-tommy.com/start/localgovernment.html --- 「所得税の確定申告」については、以下の条件に当てはまらなければ申告書の提出自体が【任意】です。 なお、「所得税の確定申告」をしない場合は、(原則として)「個人住民税の申告」が必要になることは前回述べた通りです。 『確定申告期に多いお問合せ事項Q&A>……>Q1 所得税の確定申告をする必要がある人は、どのような人ですか。|国税庁』 http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/qa/02.htm#q01 --- 「青色申告の特典」については、「儲からないとき」でも「節税」になることがありますので、あえて2年目からにする理由は特にありません。 ちなみに、以前は「白色申告はどんぶり勘定でいいから楽チン」とあえて「白色のまま」商売を続ける人もいましたが、現在では「どんぶり勘定」はNGになっています。 (参考) 『青色申告のメリットとデメリット|青色申告の基礎知識|Money Forward』 https://biz.moneyforward.com/blue_return/basic/merit-demerit/ --- 『白色申告の話(【2010】/06/25)|税理士もりりのひとりごと』 http://moriri12345.blog13.fc2.com/blog-entry-527.html 『個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について|国税庁』 http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kojin_jigyo/index.htm >個人の白色申告の方で事業や不動産貸付等を行う全ての方は、【平成26年1月から】記帳と帳簿書類の保存が必要です。 >……経費の計算が難しい感じがしますが。。 必要経費のうち「家事関連費の按分(あんぶん)」に「公式」のようなものはありません。 「誰が考えても妥当だと思える割合」を【自分で判断して】計上するのが原則ですが、どう按分したところで「税務署(の職員さん)がOKならOK、ダメならダメ」です。 (参考) 『必要経費になる?ならない?「必要経費」の考え方(更新日:2012年10月16日)|All About』 http://allabout.co.jp/gm/gc/14618/ 『第1回 税務署に疑われない「必要経費」の区分(2009/2/4)|アットマーク・アイティ』 http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/kakutei/01/01.html --- 『税務調査って怖いの?(2009/08/29)|税理士もりりのひとりごと』 http://moriri12345.blog13.fc2.com/blog-entry-373.html --- 『課税に不服なとき>不服申立ての手続|国税庁』 http://www.nta.go.jp/taxanswer/fufuku/huhuku3.htm >……フリマアプリやヤフオクで稼いでいる方も申告は必要なのでしょうか?…… どんな人でも、前述の国税庁の「Q1」のルールが適用されます。 ただし、「商売」とは無縁な「不要品を譲って得たお金」の場合は、税金がかからない「特別ルール」があります。 つまり、「収入があった」からといって、それが必ずしも「税法上の所得」にカウントされるわけではないということです。 たとえば、「雇用保険の給付金」や「遺族年金」による【収入】が「非課税」ということはよく知られていますが、この場合、収入がいくらであっても「税法上の所得金額」としては「0円」とみなすことになります。 --- ちなみに、「所得税法」に限らず、法律は「穴があったらそれを塞ぐ」「状況が変わればそれに合わせる」の繰り返しで「特例や例外だらけ」になっていることが多いので、やはり「管轄の役所」や「専門業者」に【最新の法令(ルール)を確認して】判断するのが賢明です。 もちろん、「全部独学で何とかする」という選択肢もありますので、人それぞれではあります。 (参考) 『譲渡所得>譲渡所得の対象となる資産と課税方法|国税庁』 http://www.nta.go.jp/taxanswer/joto/3105.htm >4 所得税の課税されない譲渡所得 >5 譲渡所得以外の所得として課税されるもの --- 『活動報告・発表・統計>報道発表資料(プレスリリース)目次>平成26事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について>インターネット取引を行っている者の調査状況|国税庁』 http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/shotoku_shohi/sanko04_04.htm --- 『税務署はいくらから来る?(2010/12/06)|税理士もりりのひとりごと』 http://moriri12345.blog13.fc2.com/blog-entry-760.html 『週刊税務調査日記 第172号(2005/8/22) 税務署以外の税務調査 (1)|アトラス総合事務所』 http://www.cpainoue.com/mailmag2/back_number2/d_mag2_20050822.html
※長文です。 >……事業を開始して今後利益が出たら白色申告?なるものが必要と聞いた…… これは少し誤解があります。 「商売(事業)をしているかどうか?」に【関わらず】、【何かしらの収入(≒儲け)】があった人は、原則として【誰でも】「所得税の確定申告」という【税法上の】手続きが必要になります。 「所得税の確定申告」をざっくり言えば、「(個人の)1年間の【すべての】儲け(≒所得)の金額をはっきりさせて、その儲けの金額をもとに所得税の額を計算し、源泉徴収や予定納税で前払いしてある所得税との過不足を精算するための手続き」ということになります。 なお、「所得税の確定申告【書】」は【納税者自身】が作成して、【毎年】「2/16~3/15」の期間に「国(≒税務署)」に提出します。 納税の期限は「3/15」で、やはり【納税者が自主的に】国に納めます。 --- 【ただし】、「会社員」など「(誰かに)雇われて働いている人」の場合は、【雇い主に】「(源泉所得税の)年末調整」という手続きが義務付けられているため、【結果的に】「所得税の確定申告をしなくてもよい人」が多い(すべてではない)です。 (参考) 『パンフレット「暮らしの税情報」(平成27年度版)>所得税のしくみ|国税庁』 http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/koho/kurashi/html/01_1.htm >所得税は、個人の所得に対してかかる税金で、1年間の【全ての】所得から所得控除を差し引いた残りの課税所得に税率を適用し税額を計算します。…… --- 『所得税>……>確定申告|国税庁』 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2020.htm >【所得税の】確定申告は、……1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税の額を計算し、源泉徴収された税金や予定納税額などがある場合には、その【過不足を精算する手続き】です。 --- 『確定申告期に多いお問合せ事項Q&A|国税庁』 http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/qa/02.htm#q08 >Q1 所得税及び復興特別所得税の確定申告をする必要がある人は、どのような人ですか。 >Q2 所得税及び復興特別所得税の確定申告は、いつからいつまでにすればよいのですか。 >Q32 税金はいつまでに納付すればよいのですか。 ということで、「事業を開始するかどうか?利益が出るかどうか?」とは【関係なく】、上記の国税庁の解説の「Q1」のルールに【当てはまる人】であれば「所得税の確定申告が必要(義務)」で、当てはまらない人は「所得税の確定申告はしなくてよい・してもよい(任意)」となります。 なお、「事業所得がある人」などが「所得税の確定申告」をする場合には、【事前に承認を受けておくと】「青色申告の特典」というものが使えることになっています。(「青色申告制度」と言います。) 「青色申告制度」は、簡単に言えば「一定のルールで帳簿をつけたり、決められた書類を作成・添付して所得税の確定申告をする人が税金を安くしてもらえる制度」ということになります。 この「青色申告の制度(による特典)」を使う人が行なう「所得税の確定申告」を「青色申告」、【使わない(使えない)人】が行う「所得税の確定申告」を「白色申告」と呼んで区別しています。 つまり、「白色申告」というのは単なる「所得税の確定申告」のことで、「青色申告」と区別する場合にのみ使う「呼称」です。 (参考) 『所得税>……>青色申告制度|国税庁』 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2070.htm >……一定水準の記帳をし、その記帳に基づいて正しい申告をする人については、所得金額の計算などについて有利な取扱いが受けられる青色申告の制度があります。…… >……その他申告が必須などありますか? 原則として、【誰でも】「(市町村に)個人住民税の申告」が必要で、「商売でそれなりに儲かっている人」は「(都道府県に)個人事業税の申告」が必要になります。 ただし、「国に所得税の確定申告書を提出した人」は、どちらもする必要がありません。 その他、「商売を始めた」場合は、「償却資産申告」や、商売の規模が一定以上になると「消費税の申告」が必要になります。 詳しくは、「国税」については「最寄りの(所轄の)税務署」、「地方税」については「市町村(の課税課)や都道府県税事務所」にご確認ください。 もちろん、「税理士」など「民間の税に関する専門業者」でもかまいません。 なお、「地方税」は「各自治体の条例によるルールの違い」【も】ありますのでご留意ください。 (参考) 『税の種類とあらまし(48種類)|石川県租税教育推進協議会』 http://www.sosuikyou.jp/study/data/tax-type.html --- 『確定申告期に多いお問合せ事項Q&A|国税庁』 >Q24 消費税及び地方消費税の申告をする必要がある人は、どのような人ですか。 >Q8 住民税や事業税の申告はどうなるのですか。 --- 『個人の住民税>住民税の申告について|町田市』 https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/tax/shimin/shimin02.html 『1月31日が提出期限|償却資産申告書の書き方について詳しく解説(2015年1月8日)|経理通信』 http://keiritsushin.jp/keiri-info/qa/depreciableproperty/ ***** ◯備考:「届出」や「(許可)申請」について 「商売」を始めた場合は、原則として「国と地方団体(地方自治体)」に「開業した事実の届け出」が必要になります。 ただし、「届出」をせずに商売をしていても特にペナルティが課されることはないので「無届けのまま商売をしている人」も少なくありません。 一方、【税務とは離れますが】、「許可」をもらうための「申請」については、言うまでもなく「無許可営業」に対する罰則の適用があります。 たとえば「中古品」を扱う場合の「古物営業許可」や、「食品」を扱う場合の「保健所の営業許可」などです。 (参考) 『開業届けのはなし|株式会社ピクシス』 http://www.lan2.jp/psl/aog/aog02001.html 『個人事業の開廃業等届出書は、出さないと怒られる?|個人事業の開業の届出 やり方』 http://kojinjigyou.columio.net/article/97.html 『確定申告Q&A(2013.02.26)|Rhythmoon』 http://www.rhythmoon.com/contents/money2/column_866.html >1. 白色申告であれば開業届を出す必要はありませんか? --- 『税務書類の「申請」と「届出」の違い|押田税理士事務所』 http://www.oshida-tax.com/oyakudati/archives/905 >……店頭販売とネット販売だと全く違うものと考えたほうが良いですよね? 「商売」という大きなくくりで考えた場合は、どちらも同じで、「販売形態(経路)が違う」というだけです。 とはいえ、どちらにしても「それぞれの商売のやり方」というものがありますので、「それぞれの特性に応じた営業活動をしなければならない(儲からない)」ということにはなります。 また、昔と違い「実店舗」と「Webショップ」を併営する事業主も当たり前にいます。 (参考) 『ネットショップと実店舗との違い|初心者向けネットショップ開業講座』 http://netshop.hajimeyou.com/aboutnetshop/ ***** (その他、参照したWebページ・参考リンクなど) 『ご意見・ご要望|国税庁』 http://www.nta.go.jp/iken/mail.htm >[簡易な質問や相談の窓口] --- 『腹が立つ国税局の税務相談室(2009/07/15)|税理士もりりのひとりごと』 http://moriri12345.blog13.fc2.com/blog-entry-365.html 『税務署の無料セミナーを活用して記帳方法を勉強|家族を幸せにする自営業家庭の家計管理』 http://dorobunejiei.com/aoiro/zeimusyo2/ --- 『個人事業主の確定申告|税理士・会計士に確定申告の代行を依頼したらいくらかかる?(2014.12.8)|経営ハッカー』 http://keiei.freee.co.jp/2014/12/08/kojinjigyounushi-kakuteishinkoku/ 『「税理士」というお店にはちゃんとした商品を並べなあかんやろ(2012/03/23)|税理士もりりのひとりごと』 http://moriri12345.blog13.fc2.com/blog-entry-1264.html --- 『個人事業主をサポート!商工会、商工会議所を活用するメリット(2015/06/18 )|スモビバ!』 http://www.sumoviva.jp/trend-tips/20150618_322.html ※「民主商工会(民商)」は【別団体】です。
- 86tarou
- ベストアンサー率40% (5093/12700)
私は会社員、確定申告や年末調整などの申告は会社任せにしておりあまり理解しておりません。> 年末調整は会社で行えますが、確定申告は税理士でないと代行して出来ません。 この度副業として個人でWeb通販を初めてみようと思い準備しています。事業を開始して今後利益が出たら白色申告?なるものが必要と聞いたのですがいつどのタイミングで必要なのでしょうか。> 所得税は1/1~12/31が区切りであり(年末調整と同じ)、その期間に儲けがあれば翌年2/16~3/15の間に申告します。基本的に、売り上げから仕入れや経費等を引いた金額に所得税が掛かります。なお、給与所得もあるので、それも一緒に合わせて申告することになります。 https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/qa/02.htm#q02
お礼
とても丁寧にありがとうございます!大変参考になります。 ではまず私が最初にやるべきことは、地方自治体に開業の届けを出すこと、そして期間中に確定申告をすること。そしてある程度売上があるようなら2年目から青色申告を。という感じでしょうか。(普段は会社勤務なので、帰宅後に作業する電気代やガソリン代などの経費の計算が難しい感じがしますが。。) ちなみに最近流行りのフリマアプリやヤフオクで稼いでいる方も申告は必要なのでしょうか?中古なら控除という話も聞きますが古物商との違いは?色々複雑ですね。。