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小説の言葉の意味を教えてください
「そのまた埃じみた硝子戸の外はちょうど柳の新芽をふいた汽車の踏み切りになっていた。」 その意味を教えてください。 ガラス戸の外は汽車の踏み切りであるという意味でしょうか。
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>ガラス戸の外は汽車の踏み切りであるという意味でしょうか。 確かにその意味もあるのですが、原文は >わたしはすっかり疲れていた。肩や頸の凝るのは勿論、不眠症もかなり甚しかった。 (中略) >いつか誰かは「色彩のある夢は不健全な証拠だ」と話していた。が、わたしの見る夢は画家と云う職業も手伝うのか、大抵色彩のないことはなかった。わたしはある友だちと一しょにある場末のカッフェらしい硝子戸の中へはいって行った。そのまた埃じみた硝子戸の外はちょうど柳の新芽をふいた汽車の踏み切りになっていた。わたしたちは隅のテエブルに坐り、何か椀に入れた料理を食った。が、食ってしまって見ると、椀の底に残っているのは一寸ほどの蛇の頭だった。――そんな夢も色彩ははっきりしていた。 となっていますから、「場末のカッフェと思われる所の硝子戸を開け、その中に入ってから、閉めた硝子戸を通して外の様子を見ると、硝子戸のすぐ外には、(何故か)柳の新芽が生えている汽車(鉄道)の踏切があった」という意味になります。 現実の踏切の遮断機や警報機に使われている材料は柳の木などではなく、例え木製の遮断機や警報機であっても別の種類の木が使われています(柳は構造材として使うには軟らか過ぎます)し、そもそも材木として使用されるものは死んだ木なのですから、柳の芽が生えている事などある訳が無いのですが、その場面は夢の中の事ですので、踏切から柳の芽が生えているなどという不条理な事が起きている訳です。 その様な不条理な事が存在している事を敢えて述べる事で、「訳の解らない夢」である事を強調し、その様な訳の解らない夢の中でさえ、 >色彩ははっきりしていた。 のであるから、いつか誰かが話していた >「色彩のある夢は不健全な証拠だ」 という話は、 >肩や頸の凝るのは勿論、不眠症もかなり甚しかった。 という不健全な状態である(主人公の)「わたし」には当てはまらない事である、という事を主張している訳です。 料理を食べ終わった後の腕の中に蛇の頭が残っていたという部分も、柳の新芽をふいた踏み切りと同じく、不条理な夢を強調するためのものです。 【参考URL】 青空文庫 > 作家別: あ行 > 14.芥川 竜之介 > 351.夢 > いますぐXHTML版で読む http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/186_15257.html
その他の回答 (1)
汽車が通るから、埃もすごいのでしょう。 窓から路面電車が見える。 踏切が見える。 その解釈でいいと思います。
お礼
どうもありあがとうございます。
補足
汽車の踏み切りになっていたとは汽車の踏み切りが見えたという意味でしょうか。
お礼
詳しく教えてくださって、心から感謝いたします。どうもありがとうございます。 よくわかりました。