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政治レポートでわからないことがあります
社会主義国家の成り立ちを教えて欲しいです。 また資本主義との違い等教えて頂きたいです。
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- hekiyu
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社会主義国家の成り立ち ↑ 英国で産業革命が興り、資本家は大いに肥え太りました。 その一方で、労働者は平均寿命が二十歳未満、という信じられない ほど過酷な条件で働かされていました。 これは、資本家の自由な経済活動を認めているからだ。 だから、政府が経済計画を建て、その通りに実地する ような制度にすれば、格差は無くなり、平等な 社会になるだろう、ということで、社会主義が台頭して 来たのです。 この社会主義思想に基づき、帝政ロシアで、レーニンが 革命を起こし、ソ連が誕生しました。 社会主義は、政府が計画を建てますので、必然的に 国家権力が強い体制になります。 国家権力を強くしないと、社会主義が達成できない のです。 そういうことで、社会主義国では権力分立原理を 採用しませんでした。 また、自由にするから格差が生じるのだ、という ことで自由も制約し、ひたすら平等を目指しました。 その結果、独裁政治になりました。 ソ連は、不況に苦しむ資本主義諸国を尻目に 経済成長を続けました。 これは後でウソだと判ったのですが。 それで、経済発達に苦しんでいた幾つかの途上国が 社会主義に飛びついたのです。 独裁だから、民意など気にせず、経済的に正しい 政策が、迅速に行える、と考えたのです。 この迅速、てのが大切です。 慌てた資本主義国は、労働者の保護に乗りだし、 各種福祉政策をやるようになります。 これを修正資本主義といいます。 社会主義はこの修正資本主義に敗れたわけです。 ”資本主義との違い等教えて頂きたいです” ↑ 簡単にいえば、会社を作るお金を資本といいます。 資本を持っている人が資本家です。 資本家の自由な経済活動を認める、政府はそれに 原則関与しない、というのが資本主義です。 社会主義は、説明しましたように、この自由な 経済活動を止めて、計画経済にしよう、という ことです。 その保護する対象は、沿革上労働者ですが、 それを更に、労働すら出来ない弱者一般にまで拡大して、 格差が無い社会にしよう、というのが 共産主義です。
- fujic-1990
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今年の8月くらいのテレビ番組で、池上さんが縦軸の上方に「資本主義」を書き、その対極として下方に「社会主義」を書いていました。 あれは間違いです。「社会主義」の対極は「利己主義(個人主義と一部重なる)」です。「資本主義」の対極は「共産主義」。 「社会主義」というのは、一口にいうと「社会のあり方」に関する考え方の1つ、です。社会のありようとして、個人の利益・権利を多少犠牲にしてでも、社会全体の利益を最大限確保しようという考え方です。 この考え方を政策として採用して成り立っている国が「社会主義国家」です。 「資本主義」は、商品の生産手段を持つ者(資本家)が、自分の労働力しか売るものを持たない者(労働者)の労働力を買って商品を生産し、利潤を手にする「経済の仕組み」のことです(広辞苑など参照)。 一口にいうと、「商品生産のしかた」に関する考え方の1つ、です。 「社会主義」に話を戻すと、どの分野でどれくらい個人の利益を犠牲にしてどれくらい社会の利益を確保するか、その程度についての考え方・やり方はいろいろです。 例えば、銃を持つ個人の権利を否定して、銃犯罪のない平和な社会を作る。これも一種の社会主義です。個人の所得に過酷な累進課税を課して、とりあげた税金を働かない人にもばらまくとか医療・教育を無料にするなども社会主義の考え方です。 資本主義の仕組みをそのまま、無修正で利用した社会は、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなりガチ(そういう傾向があるというだけ。例えばビル・ゲイツさんは最初から大金持ちだったわけではない)です。 実際、各国がそのような階層分離状態になり、「これはおかしい」という考え方が広がり、社会不安も増大しました。 で、それの対策として、まず共産主義という考え方が出現しました。資本家と労働者が分離しているからこんな社会になる。では分離を無くして平等にすればいいじゃないか(そうなるのが歴史の必然だ)、という発想です。 その考え方に乗って、共産党が生まれ、それが革命によって政権を奪取して「共産国」が生まれました。 ところが、共産主義政策を採った国はすべて、経済的に失敗しました。その結果、かえって社会や国民が不幸になりました。 最終的には、国家も破綻することになりました。 で、共産主義国のように個人の利益を全否定するのではなくて、一部制限するにとどめて、社会全体の利益を高めようという考え方が広がりました。 この考え方を採用したのが「社会主義国家」です。 そして、社会主義国家で採用している経済的政策は「修正資本主義」と呼ばれます。 修正資本主義というのは、国語辞典にも載っていますが、資本主義の矛盾・欠点を軽減・減少させるために、修正を施した資本主義です。修正はされていても、根本は資本主義です。 つまり、社会主義と資本主義は矛盾・対立する「反対概念ではない」のです(池上さんは間違っている)。 > 資本主義との違い 美女と美声の違いのようなもので、表している部分が違います。社会主義は社会のありかた。資本主義は生産の仕方。 余談ですが、池上さんは、民主主義政治の反対概念として、独裁政治をあげていましたが、あれも間違い。 民主主義(主権在民)の反対は、君主制もしくは貴族主義です。 独裁政治は、民主主義の一態様です。民主主義国の国民は、独裁政治も選択できるのです、ナチスを選んだドイツのように。 つまり、独裁政治は、民主主義政治が間違った選択をした場合の1つです。対立概念ではありません。 ちなみに、「共和政」とは、昔昔、中国で王様が欠けた場合に、短期間少数の貴族が合議して政治をやったのですが、この時のこというようです。
- dragon-man
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社会主義の原点は共産主義です。マルクスが唱え、レーニンがソビエト連邦共和国として実現しました。社会主義と言われているものはすべてその派生というか、亜流です。 元祖のマルクスは、歴史の必然として資本主義経済が行き詰まり、共産主義経済にに移行すると予測しました。その通りにはなりませんでした。ソ連も破綻して解体されました。違いについてはマルクスの資本論に詳しく書いてあります。とても難解な理論なので、これを読まなければ分かりません。つまり世界中のほとんどの人(99.99999%以上)が分かっていないのです。だから私を含めて違いを誰も教えられません。