洗脳と扇動とでは少し違うかもしれませんが。
1.被害者との感情的一体化
2.思考の拘束
3.徐々に盛り上げる興奮状態
で、扇動することができます。
特に重要なのが「思考の拘束」です。
相手に「答えの決まりきった質問」「相手の期待することが答えである質問」「単純なキャッチフレーズの連呼」などを繰り返すことで、自分の意思で行動しているように錯覚させるて暴挙を行わせるのがポイントです。
頭の中が「もうこれしかない」となったら洗脳完了でしょう。
また、個人であれば極度のストレス環境に置いて思考力を奪うという方法もあるようですし、「自爆して死んでしまう以外に希望がない」状態になるまで虐待する、という方法もあります。
充分な教育が施されず、物語やニュース、映画や音楽などで世界や社会、人間についての理解が不十分であればあるほど洗脳されやすくなります。
欧米でもネオナチなど偏狭な思想に感化されてしまう若者が絶えません。
社会的不合理に対する正義感・義憤のはけ口として、体制変革の手段として、ついうっかり「これしかない」と思い定めてしまうような誘導があれば洗脳されてしまいます。
日本でも若いころから「空気を読めないと…」という洗脳がなされていて、その空気を操ることのできる者を疑うことができません。
日本の政治でも「上向きの経済」と言われると「何を犠牲にすればそれができる?」という質問ができない雰囲気、それを見ないようにする傾向があります。
これも洗脳の結果です。
冒頭に述べたように「自発的に、そう考えている」と思わされるのが洗脳です。
それに対抗するためには、自分自身に対しても「ホントにそうかね?」という疑いの目でみる、という相対主義と、そのうえで一つの方針を自覚的に選び取るという覚悟が必要です。
お礼
ありがとうございました。感謝いたします。