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陶器の絵付けに顔料
ど素人の質問で大変恐縮なんですが、陶器の絵付けに顔料を使うと聞きました。しかし、顔料とは水や油に溶けないものなのではないでしょうか?それとも溶けにいというだけなのでしょうか? あるサイトで、絵付けの職人がコバルトブルーを使うと、コバルトを過剰に吸入してしまうので 人体に害を及ぼすというのを読みました。それは水溶性がないからだと思うのですが、そうすると、なぜ絵付けに?どうやって絵付けに?という疑問が湧いてきます。 すみませんが教えてください。 よろしくお願いします。
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おっしゃる通り顔料は水にとけません。というか水にとけない色粉を顔料と言います。 陶器の絵付けに限らず顔料は絵画や一般の塗料になどに広く使われています。 車の塗料の色も大部分のものに顔料が使用されています。 水にとけない粉末をどのようにして定着するかと言うと、日本画などは膠というゼラチン質の透明ベースに顔料を混ぜて絵具として使っています。膠は接着剤としても使われていて、乾くと顔料を含んだ状態で固化します。 西洋画の油絵具は乾燥性の植物油に顔料を混ぜてあります。 一般に塗料は、乾燥性の透明ベースに顔料を混ぜて作ってあります。 透明ベースには水性もものと油性のものがあります。 陶器の絵付けは釉薬と言う、加熱するとガラス質に変わる性質のある素材と顔料をませたものを使っています。 ごく簡単に言いますと、ガラスの微粉末と顔料を水に溶いて、素焼きの陶器に塗り、加熱するとガラス分が溶けて顔料を含んだまま固化するので、水に溶けなくなるということです。 実際には顔料の水溶液で絵付けをしたり、色釉薬で絵付けをした上に透明釉薬をかけて乾燥させ焼成しています。 焼成すると、顔料のそのままの色が出るものより、加熱温度や焼成窯の内部の位置による酸化反応や還元反応によって発色する物の方が多いです。 もっと細かいこともいろいろあるのですが、基本的には以上のようになります。
お礼
詳しいご説明ありがとうございます。 水に溶けない色粉を顔料と言うのですね。勉強になります。