どこにも書いてないとすれば、書く意味がないからだと思います。
> 両院協議会を開いたのが参議院
確認しますが、参議院が勝手に(単独で)両院協議会という名前の会議を開くことはできませんから、これは、参議院側が両院協議会の開催を衆議院に「申し入れた」という意味ですよね?
衆議院はA案、参議院がB案を決議し、そして参議院側が開催を申し入れたとします。
すると、両院それぞれから10名の委員が指名されて両院協議会を開きます。開催場所は、申し入れた側だったように思いますが・・・ 定かではありません。
それぞれの委員はそれぞれの議院と連絡しながら、C案を作って採択したとします。20人が密室にこもって、彼ら20人の独断と偏見と好みに基づいて、独自のC案を作るわけではないのです。
つまり、両院協議会でC案を採択した(委員20人の三分の2の賛成が必要)時点で、衆議院も参議院もC案で納得しているはずなので、本会議に回ってきた時に否決するということは考えられません。
参議院が参議院側委員を騙してC案を採決させ、C案が本会議に回ってきた時に「否決した」と無理矢理仮定しますと、参議院が否決した状態になります。即廃案ではありません。
即廃案になるのだったら、衆議院側は怖くて両院協議会などに応じられなくなります。廃案になれば衆議院が三分の二以上で再可決してAを成立させることが不可能になりますからね。同一議会で同一法案は出せません(慣例?)から、衆議院にとっては大変です。
因みに「両院協議会を必ず開かなければならない」とされているのは、例えば内閣総理大臣の指名など、「衆議院が優越」しているものだけなので、両院協議会は形式だけです。
両院協議会を開いても、衆院がA案(A氏指名)にこだわれば(こだわるでしょう)、前述の通り採決には委員の三分の2以上の賛成が必要なので、採択できないことになります。
採択ができなければ、衆議院が指名した人が自動的に総理大臣になります。
補足
回答ありがとうございます。つまり、両院協議会案が先議の参議院で否決されると、衆議院は、その両院協議会案ではなく、衆議院当初の可決した法律案について2/3の再議決をする可能性がある、ということですね?