これは事実上、正解がありません。二つの答があります。
A.掛け算記号の省略は省略でしかない
4÷2(3-1)
=4÷2×(3-1) ←省略した×を書いておく
=4÷2×2 ←カッコ内は優先だから先に計算しておく
=2×2 ←乗除は左から計算すればよいから、まず4÷2=2
=4 ←答は4
B.掛け算記号を省略した場合は優先して計算する
4÷2(3-1)
=4÷{2(3-1)} ←×を書いてないから優先、カッコで明示しておく
=4÷{2×(3-1)} ←×記号を書いておく
=4÷{2×2} ←一番内側のカッコ内の3-1を計算した
=4÷4 ←残るカッコ内を計算した
=1 ←答は1
(※このように計算する人のほとんどは×記号を書くなら、4÷2×(3-1)=4とする。)
上記、どちらもあります。4か1のどちらかだけが正しいとしようとすると、必ず延々と揉めて、決着はつきません。AとB、どちらも今までそのように問題なくやってきて、別のやり方になじんでいないからです。特に「それは間違いだ」なんて言われたら、当然ですが猛反発します。
ですので、4か1か、どちらかに決めようとしてはいけません。以下のいずれかにしておくしかありません。
1.4÷2(3-1)みたいな、解釈がいろいろある式は書かない。
2.掛け算記号を省略するときは、その場その場で、どう計算するのか決めておく。
P.S.
文字変数などがあると、複数の解釈がある式は無数にあります。例えば、ab÷cdだと、
ab÷cd=(ab)÷(cd)=(ab)/(cd)
ab÷cd=a×b÷c×d=a×b×d÷c=(abd)/c
のように、人によって違う計算をしてしまいます。単に練習問題などならいいのですが、実用の計算でこれが起こると大問題です。とんでもない金額の損失を出したり、設計したビルが倒壊するなんてことも起こり得ます。少なくとも私の身近では、こういう式を書くと「バカ野郎、人が死んでもいいのか!」みたいな怒声が飛んできます。
お礼
私の答えは1でしたが、どちらでもいいのですね。