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「一死、大罪を謝す」

「一死、大罪を謝す」 の意味と読み方がわからないのですが教えてください。 「イッシ、タイザイヲアヤマス」でしょうか? 意味は、 「自分が死ぬことで、大きな罪を・・・?」 良くわからないので教えてください。

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  • fujic-1990
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回答No.2

 出所は、角田房子著『一死、大罪を謝す 陸軍大臣阿南惟幾』 ですよね?  読み方は、1番さんのお書きの通り「いっし、たいざいをしゃす」でいいと私も思うのですが、意味は違うように思います。 (A) 「陸軍大臣阿南惟幾は何も言わずに死んだ」みたいなことが著作の紹介に書いてありました。自決にあたり「板垣死すとも自由は死せず」みたいなことは言わなかったらしいのです。  ということは、「一死、大罪を謝す」は阿南の言葉ではないことになります。  角田さんが阿南の気持ちを推測したのでしょうか?  それならば、「謝す」の主語は「私(阿南)」でなければなりませんから、「(わが)一死をもって、大罪を謝す」とすべきです。  「一死」は「謝す」手段にすぎないのに、「一死、大罪を謝す」だと、「一死」が「謝す」の主語になってしまいます。「一死が、大罪を謝することになった」という意味に。 (B) 他方、「5両盗めばクビが飛ぶ」と言われた時代から、日本には「死んだなら『たった5両と笑うべし』、生きたなら1分と貸すまじ」という言葉がありました。  5両貸した人間が、返せないのを苦にして自殺したなら「たった5両のことで死んだか」と言って返済しなかった恨み許してやれ、死ななかったのならもう二度と1分(5両の20分の1)でさえ貸すな!」という意味です。  つまり、死んだらすべてが許される、(生きている者は)死んだ者を許してやれ、という思想がありました。今もあると思います、「死んだ人を悪く言うな」なんてふつうに言われていますので。 (C)確認のため、「謝す」の古語を調べたら、「謝罪する」という意味のほかに、「恨みなどを晴らす。取り除く。断ち切る」という意味もありました。  で結局、  お尋ねの言葉は、「死んだことが、大きな罪を免責させた(責任を解除した)」「死んだという事実が、大罪に対する庶民の恨みを断ち切った」という意味(角田さんの感想)ではないかと思いました。  私は上記の本を読んでいないので、角田さんがどういう使い方をしたのか断言はできませんけどね。

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  • Postizos
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回答No.3

元になった阿南陸軍大臣の遺書は靖国神社に展示されているらしいですが。 http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/ziketu-anami05.JPG これによると “一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル 昭和二十年八月十四日夜 陸軍大臣 阿南惟幾 神州不滅ヲ確信シツヽ” “大君の 深き恵に 浴みし身は 言ひ遺こすべき 片言もなし”(辞世の短歌) となっています。 つまり一死(自分の一命)をもって(捨てることで)大罪をあやまります。 ということです。 「神州不滅を確信しつつ」とあり短歌の内容が大君=天皇への感謝を表現する内容ですから、「大罪」とは敗戦を、「謝し奉る」とは天皇への謝罪と考えるのが妥当だと思われます。 しかし「一死(イッシ)大罪を謝(シャ)す」では2の人の解釈(一死が大罪を晴らした)も可能であると思います。 そもそも「一死大罪を謝す」では大罪をわびる言葉としては尊大な表現という印象を受けてしまいます。(特に大君に対してなのですからちょっとあり得ないでしょう。) つまり阿南大臣の遺言を略する文章としたらあまり好くないということになると思います。

noname#212313
noname#212313
回答No.1

> 「一死、大罪を謝す」 (読み:いっし、たいざいをしゃす)  各語の意味は、 一死:私一人が死ぬことによって、 大罪:私の責任で起きた過ち(事故、事件等) 謝す:お詫びします。 ということです。平たく言えば、「大変なしくじりをしてしまったので、死んでお詫びします」ということです。

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