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outchilel の意味と発音

ドストエフスキーの小説に「outchilel」と出てきました。ネットで検索したのですが、この単語の意味と発音が分かりませんでした。教えていただけないでしょうか。

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回答No.2

「outchilel」ではなく、「outchietel」の間違い(誤植?)でしょう。ドストエフスキーの「賭博者」をはじめ、「罪と罰」やプーシキンの作品にも出てくるようです。ロシア語の「учитель/uchitel(ウチーテル)」のフランス語風綴りです。フランス語では、「précepteur」と説明されていて、「(貴族や富豪の)家庭教師」という意味ですが、ロシア語には、「教師」を表す語がいくつかあり、「ウチーテル」は「教師」というよりは「先生」、専門的な学問だけでなく何でも教える人、あるいは、小学校などで複数の科目を一人で教える「先生」に当たるようで、「賭博者」の中では蔑称(dépréciatif)として使われています。 Précepteur、dépréciatifの記述があるサイト http://www.proz.com/kudoz/russian_to_english/poetry_literature/3004633-outchitel.html http://www.lettres-et-arts.net/litteratures-francophones-etrangeres/dostoievski-joueur+86 新潮社の「ドストエフスキー全集」に収められている「賭博者」(原卓也訳)では、日本語には訳さず「ウチーテル」とそのまま書いてあります。第16章にマドモワゼル・ブランシュが、主人公を「ウチーテルと呼ぶ」という個所がありますが、 最初のうち彼女は、わたしが愚かで一介の「ウチーテル」にすぎないと考え・・・ というくだりがありますので、よい意味では使っていませんね。 なお、これらのセリフはドイツ語訳などでもフランス語のままになっているので、ロシア語の原作中でもフランス語の会話になっているのではないかと推測します。

noname#223717
質問者

お礼

作品名も書かずに質問してしまいましたのに、丁寧にご説明いただきましてありがとうございます。書いてくださったたように「賭博者」をドイツ語に訳したものに出てきました。「教師」の指す言葉にもいろいろあることなど、とても勉強になりました。感謝しております。

その他の回答 (3)

回答No.4

No.2です。書き間違いがありました。 「outchilel」ではなく、「outchietel」の間違い ↓ 「outchilel」ではなく、「outchitel」の間違い 本当に間違いかどうかは、作品名や翻訳言語などについてのyosshi0901さんの御返事を待つしかありませんが、もし『賭博者』の第15章や16章の会話でしたら、「outchitel」です。別の御質問との関連から、ドイツ語訳かとも思ったのですが、『賭博者』のこの部分の会話は、ロシア語原文でもフランス語で書かれていて、「outchitel」となっていました。 なお、蔑称として使っていると書きましたが、これは『賭博者』の中のマドモワゼル・ブランシュがそういう使い方をしているというだけで、元のロシア語の言葉がもともと蔑称というわけではありません。 以上、訂正と補足です。

noname#223717
質問者

お礼

ご指摘いただいたとおりです。ありがとうございました。

  • bakansky
  • ベストアンサー率48% (3502/7245)
回答No.3

ロシア語で 「(男の) 教師」 のことを учитель [ウチーチリ] というのですが、outchilel を [ウチーレル] と読むと、音が似通っている気がします。учитель という語の語頭の部分は 教育 に関係のある語を作ります。だから、ひょっとしたら関連があるのかもしれないと想像しました。 博識な #1 の 方が書いておられるように、もう少し関連情報を提供された方がいいかもしれません。

noname#223717
質問者

お礼

早々に、そして情報不足のところを、ご回答いただきありがとうございました。感謝しております。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.1

 ドストエフスキーの何という小説(キリル文字ではありませんので)何語版か教えていただくと、お役に立てるかも知れません。  英語版だとすると、out X X という言い方があって「(本物の)X を追い抜くほどの X」、例えば out Ishikawagoemon Ishikawagoemon といえば「五右衛門の上をいく大泥棒」ということになります。  そうすると outchile chilel が原形で、chilel が固有名詞ということになります。はじまりは、17世紀の劇の outHerod Herod の形で、『ハムレット』(下記)で有名になりました。  http://large_phrasebook_en_ru.academic.ru/11547/out-Herod_Herod  気功の一種に chillel というのがありますが、このあたりで外れの推測は止めておきます。 http://www.chilel.com/

noname#223717
質問者

お礼

早々にご回答いただきありがとうございます。小説のタイトルなど細かいことを書かずに質問してしまいましたのに、いろいろと考えていただき感謝しております。