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反強磁性体
磁性体は、強磁性体、常磁性体、反磁性体に大きく分類されていますが、反強磁性体はこの3つのうちのどれに属するのですか?どなたか教えてください。
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>強磁性体、常磁性体、反磁性体に大きく分類されていますが この分類は適切ではありません。 磁性は、先ず、正の磁化率を示す「常磁性」と、負の磁化率を示す「反磁性」に分類されます。 正の磁化率を示す物体には、温度による磁気的性質の変化があまりないものと、ある温度を境に急激に性質が変わるものがあります。後者のグループは、磁気相転移温度以下で磁気秩序構造をつくるものです。 この磁気秩序構造の分類として、強磁性体、フェリ磁性体、反強磁性体、などがあります。つまり、強磁性体も反強磁性体も、十分温度を高くすると、いずれは普通の常磁性を示すようになります。ただし、磁性物質の分類の立場では、温度を下げれば(例えば)強磁性体になることが判っている物質は、常磁性状態にある時から強磁性体と呼ぶこともあります。 お尋ねの反強磁性体は、ネール温度と呼ばれる転移温度より高い温度では常磁性を示し、それ以下の温度では反強磁性の秩序構造をつくる物質群です。磁化率が正か負かという観点では、常磁性を示す方に分類されます。
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- bttf2003
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反強磁性体は磁性体のうち、ある状態では磁性を帯びない磁性体ですから、質問の中で選べといわれれば、昔から「常磁性体」と言われてきました。 しかし、「新しい磁性体」の一種としたほうが、より的確な分類になると思います。 反強磁性体と強磁性体を組合わせると、強磁性体の磁極の向きが制御できることが解ってきたので、色んな研究が行われています。 下記参考URLは、その1例です。
お礼
ご回答ありがとうございます。反強磁性体がどこに分類されているのかが大体分かりました。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。よく理解することができました。