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JR新幹線の火災事故の対応について
- JR職員の対応に称賛の声とあります
- 運転士の男性はJR小田原駅まで車両を運転し乗客を降ろしましたが、その後、煙を吸って体調不良を訴えたため、小田原駅から救急搬送されていた
- 運転士の仕事を知らないので不思議に思いましたが、運転士は一人しかいないのですか?火災が起きた場所から、次の駅が小田原だったのですか?何分くらいの距離ですか?他の運転士がくるまで待つことができなかったのですか?そんな危険な状態で運転してもいいのでしょうか・・・。状況をみれば、自分も危険な状況かもしれないという推測は可能だったと思います。完全ではない危ないかもしれないという状態で、運転をしても問題はないのでしょうか?批判ではなく、疑問ですので、質問に対して詳細な回答をくださる方いましたらお願いします。
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こういう報道があったのですね。知りませんでした。 http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0630/tbs_150630_0984760608.html >運転士は一人しかいないのですか? 1列車のクルーの中に「運転士」は1名しかいません。 但し、「車掌」の中には「運転士の資格を持つ者」もおり、当該列車にもそのような車掌がいたようで、小田原駅から車庫まではその車掌が運転していたようです。 (JRで言う「運転士の資格」とは単に「免許を持っている」だけではなく、そのうえで社内の定期的な研修や試験(確認)等で文字通りいつでも「運転できる」と判断された者のはずです) >火災が起きた場所から、次の駅が小田原だったのですか? その通りです。新横浜出発後に事件が起きました。新横浜の次の駅が小田原です。(当該列車はのぞみでしたので、本来ですと新横浜を出ると名古屋まで止まらない予定でした) > 何分くらいの距離ですか? 約7kmと言う報道があったようです。(私自身は直接確認できません) それが正しければ数分~5分程度と言った感じでしょうか。(かなりの徐行でも10分はかからないでしょう) >他の運転士がくるまで待つことができなかったのですか? 現場で2時間以上停車していたはずですから、代わりの運転士を派遣することはできたと思われます。また、運転士資格を持つ車掌もいたので、少なくとも運転に関する責任者はその運転士が運転することに何の疑問も心配もなかったということでしょう。それが運転士の状況を確認した上での判断なのか、何の確認もしないでの判断かは不明ですが、他の事例等から常識的に運転士に体調の確認ぐらいはするでしょうから、運転士自身が大丈夫と答えたか、大丈夫と判断されるような言動だったということでしょう。(もちろん詳細不明なので勝手な想像です) 今までの事例を見聞き留守限り、責任者が運転士の状態を確認して問題あると判断すれば、運転資格のある他の人(今回で言えば車掌)に運転させるか、代わりの運転士を派遣するはずです。(運転士が遠慮して大丈夫と答えたとしても、言葉の調子で判断したり、他のクルーがどう感じるかを確認したりするはずだと信じたいです) >危険な状態で運転してもいいのでしょうか この質問や基となった報道の肝となる部分ですね。それを強調したかったと… もちろん、はっきりと分かっていれば運転させないと思いますし、そんな事例聞いたことがありません。 報道だけでははっきりしないので以下は完全な私の想像です。 関係者や責任者は消火活動までした運転士の体調は当然気にした。他のクルーも確認したし、責任者も(マイク越しとは言え)直接声を聴いて確認したであろう。緊急停車当時乗客救出用に救急関係者や医療関係者がいたはずで、そういう人の診察・確認もできたかもしれない。 そのうえで、少なくとも「当面の運転には支障ない」と判断されたと信じたいです。 あるいは(実はその判断が誤っていたとしても)そう判断されても仕方ない状況であったと信じたいです。(運転士の受け答え、見た感じその他) で、小田原まで数分運転した。 小田原停車中に、責任者の意を受けた関係者が直接再確認した。 その際、完全な状態ではないと判断した。(あるいはそう判断することが予測できた) このため、準備していた救急関係者により搬送された。 あくまでも念のための搬送と言う感じがつよそうな気がします。 ちなみに新幹線の運転ですが、運転するだけなら誰(どういう状態の人)が運転してもかなり安全に運転できます。(以下の文章は私見で、JRがそういっているわけではありません) なぜなら ・そもそも新幹線線路内には障害物が一切ない前提である。(そしてその前提通り障害物があることはほぼない) ・列車の追突・衝突は列車間の位置関係から信号で制御される。新幹線の場合その信号は「出してもよい速度」で表示される。(その速度で運行し、他の障害が発生しない限り、追突・衝突・脱線等は絶対に生じないと言っていいのが鉄道の特性) ・「出してもよい速度」を超えた場合、自動的にその指示速度まで減速される。 ・出してもよい速度は停車駅の場合当然「0キロ」となる。 以上より、今回の件に限らず、運転手が運転中に失神、急病、居眠りその他で全く運転操作できない状態になったとしても、とりあえず次の駅まで大きな問題なく着いてしまうシステムになっています。(実際、運転中に病気による居眠りをした運転士がいた事例がありますが、何の問題もなく次の停車駅に停車しています。停車位置がややずれたので不審に感じて確認して運転士の居眠りに気づいたというわけのようです。) もちろん、運転士の健康状態なんて気にせず、運転させていいなんてことは言っているつもりはありません。ただ、運転士の健康状態が見抜けず、最悪の事態が運転中に生じたとしても、列車自体には最悪の事態が生じないシステムになっているのは事実です。その点で、運転士に何かあれば事故が必須の可能性のある車などと違います。 新幹線は開業後50年経った今でも、運転中のJR責任事故による死者が0名で、よく安全神話などと言われますが、神話と言うのはJRに対して失礼です。過信する必要はありませんが、構造やシステムの設計時に事故の原因となりうるものを可能な限り排除し、その状態を維持・改善しているからこそ、死者が生じていないのであり、そこはやはり大きく評価すべきことだと思います。(念のために言うとJRの責任だが走行中ではない事故=扉に挟まれる=による死者はありますし、飛び込み自殺等などJRに責任のない人身事故、車内での殺人事件など野尻は発生していますが、これらは列車の安全運行システムとは別次元の問題です) ちなみに、日本の鉄道車両は火災に関しても世界的に見て一番と言ってもいい対策になっています。つまり、内装や座席等はすべて難燃性のもの、すなわち燃えにくいものしか使用されていません。(燃えにくいとは高温にさらしても一定時間以内に発火しないとか、もし火がついても一定時間内には燃え広がらないとか、具体的な基準をクリアしたものです)実際、今回の件でも「燃えた」のは自殺者が持ち込んだ「油」だけで、座席や内装は少し焦げたり、溶けたかのように変形しただけです。(韓国地下鉄で同様の事例があった時は、文字通り燃え広がって被害を拡大しました)さすがに煙だけは防ぎきれないので、避難は必須になりますが、内装等の難燃性により不幸にして火が出ても、致命的な事態(大炎上等)になるまでの時間は稼げ、その間に避難ができるようになっています。 列車火災に関してはこのサイトが詳しく解説しています。 http://www1.tcat.ne.jp/train/kaisetu/kasai/kasai.htm 言葉は不適切かもしれませんが、日本の新幹線だからこの程度で済んだと安心できるともいえるのです。
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- TooManyBugs
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>運転士は一人しかいないのですか? 通常一人です。 車掌兼務でもう一人乗っていることもあります。 >火災が起きた場所から、次の駅が小田原だったのですか? はい。 >何分くらいの距離ですか? 通常の速度ならば5分位。 >他の運転士がくるまで待つことができなかったのですか? 交代運転士が来るまで2時間くらいはかかります。 >そんな危険な状態で運転してもいいのでしょうか・・・。 徐行運転でその程度の距離ならば運転できる程度だったのでしょう。
お礼
背景が見えてきました ありがとうございます!
お礼
おーーーー。 素晴らしい! よんでいてすごく納得ができたのと、 読むにつれ、引き込まれていったのと まるでひとつのストーリーですね。 九死に一生というドラマの世界のように思えてきました。 緊急時に誰がどんな判断をするか。 ものすごく丁寧な説明ありがとうございます。 他の方の参考にもなると思います。 最後は鳥肌がたちました。 書くのに時間かかったでしょう・・・ね 本当にありがとうございました。 完璧です!