もし、関節の鳴る音と共に、痛みや不快な違和感があるようなら、整形外科を受診なさってください。以下で述べるものとは別の原因の恐れがあり、念のため、医師に診断をしてもらい、気を付けるべき点なども説明してもらうほうが安心です。
痛みなどがなく、単に音が鳴るだけなら(さらには、鳴るとかえって気持ちいい感じがするとかなら)、関節を保護する液体の気泡のせいです。あまり心配いりません。
関節は骨同士が直接接触しないよう、関節の間だけでなく、全体を覆うようになった体液に包まれています。大きく曲げ伸ばしすると、関節を包む体液の圧力が変化し、体液に溶け込んでいた空気が気体になることがあります。気泡ができるわけですね。
曲げ伸ばし動作が速くなると、気泡も急激にできます。このときに音として聞こえるほどになることもあるわけです。この原因で一度関節が鳴ると、再び鳴るようになるまで、30分以上はかかるのが普通です。体液に溶け込んでいた空気は限りがありますから、再び空気が溶け込まないと(気泡がまた溶け込む)、鳴らそうとしても鳴らないわけです。
ここは一つのポイントで、同じ関節が連続して鳴るようだと、この原因ではないと判断できます。その場合は、やはり専門医の診察を受けるべきでしょう。
関節に気泡ができるのが音の原因だとして、続けてみます。一部では音が聞こえるほど、急激に気泡ができると、その振動でいずれは関節を傷める原因になるという説を唱える人もいます(中には膨れ上がった関節の写真を見せて脅す人もいる)。しかし長らく議論、論争はありますが、障害の原因になるという検証結果は特に得られていません。
ただ、人によりけりですが、音がするのはどうも恥ずかしいということはあります。なる原因が、大きな曲げ伸ばしを素早く行うことです。
ここも一つのポイントになります。もし、勢いよく今の柔軟性を超えた無理な動きになっていれば、関節が鳴る時点で痛む、あるいは翌日にストレッチし過ぎによる筋肉痛(微小で多数の筋繊維断裂によるもの)が出たりします。その場合は、スピードや動作を小さくしないと、いずれは体を傷める恐れがあります。
そういう無理がないとしますと、運動による効果で柔軟性やスピードが高まったため、関節が鳴るほど、体を動かせるようになったということになります。
そうなると、上述しましたようにあまり心配はいらないわけですが、気になるから抑えたいということなら、準備運動では、最初はゆっくり小さく動いて、次第にスピードと動きを高めていくといいでしょう。運動時以外なら、ときどきゆっくりの動きのストレッチをしておくといいでしょう。
それでも鳴るなら、体質的に鳴るものだと思い切ってしまうしかなさそうです。
お礼
同じ箇所の関節は数回ほどなりますが、 一旦落ち着き、痛みも特にないので、そのまま様子を見たいと思います。 ダンスだと最初は、ゆったり動きますが、 一旦踊りだすとノッてしまい一気に動いてしまう← ので、そこも注意したいと思います。