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日本で狂犬病ウイルスを保毒する野生動物について?
人が発病すれば致死率100%の狂犬病ウイルスを「保毒する野生動物」は日本では何が考えられますか? 発病する前なら、ワクチンで「死を逃れる」ことは、可能でしょうか?
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No3に続けて、2つ目の質問にコメントします。 「ワクチンで死を逃れられるか」ですが、まさに命に直結する問題で、事態はより複雑です。専門家の端くれではありますが、短い文面のみでニュアンスを伝えられるか不安を感じつつ試みます。 まず、ヒトが狂犬病を発病すれば死を覚悟します。狂犬病と診断されたヒトが死をまぬかれた例が近年ほんの数例報告されていますが、特殊な事情があったケースのみです。現在でも狂犬病は「発病すれば有効な治療法はない」と言わざるを得ません。 従って、狂犬病による死を免れるには、ウイルス保有動物に咬まれるなどで暴露を受けたとしても、感染・増殖から発病に至るまでの間に、ウイルスを排除する必要があります。 そのための主要な道具が狂犬病ワクチンであり、人類が初めて手に入れた「狂犬病の発病を阻止し得る」画期的な手段なのです。 もう一つの道具は、他の回答者さんもご紹介のガンマグロブリンです。ワクチンのみでも発病阻止が期待できるケースではワクチンのみを規定回数接種し、それでは不足すると想定したケースでは両方を使用します。明らかな暴露を受けたヒトでも、この対応で多数死を免れており、ワクチンに発病阻止効果があることを疑う余地はありません。 とは言え、ガンマグロブリンもワクチンも、世界レベルで不足しています。十分にないからこそ、毎年数万人規模の狂犬病による死者が続いているのです。数だけでなく、適切な時期に適切に保管されたワクチンが入手できるかも大きな問題です。 別の問題として、暴露から発病までの時間的余裕、即ち潜伏期の長短が影響します。極端に短いケースでは、接種の効果が出る前に発病に至ることになります。子供が多数の深い咬傷を頭頸部に受けた場合などが代表例です。 私の立場であえて結論的に書くなら、 ワクチンには発病阻止効果があります。すべての暴露者がワクチンのみで死を免れるわけではありませんが、人類が手にいれたこの貴重な手段を適切に利用して、不幸な死亡者を一人でも減らすよう協力し合いましょう。と言うことです。
その他の回答 (3)
なかなか難しい2つの質問を同時にされ困惑します。 とりあえず一つ目の「保毒する野生動物」に対しては、 (「保毒」と言う主に植物に使う用語に面くらいつつ・・) 「日本では1958年以降狂犬病ウイルスに感染した動物は 報告されていません」が公式な答えです。 なお、この答えには若干の弱点があります。犬のようにはぼ必発で 発病する動物種では数十年以上も報告が無いと言うことは、完全に 伝搬が停止し、感染個体は存在しないと結論できます。 他の哺乳動物、特に目立った症状が出ない=感染個体が死亡しない 動物種では、報告がないままに感染が続き、潜在している可能性も ゼロでは無いからです。実は2013年に台湾でその実例が発見さ れた事を受け、2014年より積極的な動物調査が開始されました。 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/dl/140804-01.pdf この文書に日本で想定される感受性動物のリストも載っています。 現時点まで感染動物の発見報告は無いと聞いています。
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ご回答ありがとうございました。
- suiran2
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狂犬病が根絶されている国は,ほとんどが島国で隔離されている国です。日本も島国ですから200年以上にわたって狂犬病に苦しめられてきましたが,現在は根絶されています。ですから今のところはいないと思います。 しかし,イギリスのように根絶されていましてもユーロトンネルが開通し,大陸から再び入ったケースもあります。イギリスのケースはコウモリに噛まれて発症したケースです。日本でも何時入ってくるかわかりません。 発症前なら治療は可能です。外国では,抗狂犬病γグロブリンとワクチンの6回接種の治療を行いますが,日本ではγグロブリン製剤は認められていませんので6回のワクチン接種で治療しています。外国,特に東南アジアで犬や猫に噛まれたり引っかかれたりしたら,直ちに暴露後免疫を受ける必要がありますが,治療すれば死に至ることはありません。
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ご回答ありがとうございました。
- kaitara1
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日本にはいないでしょう。世界的にもも南米の吸血コウモリだけがキャリアではないかと思います。不活化ワクチンをあらかじめ受けておけば大丈夫ですが、発病前ならだめかもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございました。
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ご回答ありがとうございました。