私も近衛文麿のことじゃないかなと思います。
・お坊ちゃん気質で、打たれ弱い
・あまり先々のことを考えず、割と思いつきで行動
・無責任で、すぐ放り投げる
ちなみにこの三拍子が揃っていた平成時代の首相となると、
・細川護熙
・安倍晋三(第一次政権)
・福田康夫
・麻生太郎
・鳩山由紀夫
このへんの「お殿様」はみんなそうですな。ま、それをいったら明治維新のお殿様連中も、部下のいいなりでなんでもそうせいとしかいわないから「そうせい公」という名前が今でも残ってる人とか、単なるアル中とか、沢山の部下を置いて敵前逃亡しちゃう人とか、「打たれ弱くて、思いつきで行動して、立場がマズくなると放り投げちゃう」って人ばっかりですけどね。
ちなみに東条英機は、戦後のアメリカの宣伝でヒトラーやムソリーニのような独裁者枠に入れられましたが、実際はまったく独裁者タイプではなく、むしろ「優秀な官僚」といったほうがピッタリです。
東条英機と激しく対立した石原莞爾のほうがよっぽど独裁者タイプですよ。自己顕示欲がものすげー強いですからね。隠遁してたのに戦後に「俺を逮捕せんかァ!」って出てくる辺り、ものすげー自己顕示欲ですよね・笑。その石原莞爾が東条を揶揄して「軍曹」といっていたけれど、つまりそれって「上の命令に従うだけの小物」って皮肉ですからね。
ああ見えて、官僚としては優秀だったと思いますよ。ガダルカナル作戦の頃、田中新一作戦部長は「もっと作戦(戦争)用に輸送船をよこせ」と主張しましたが、東条は「国を維持するための(民間)輸送分をこれ以上減らすと生産などに悪影響が出るからダメ」と頑として聞き入れず、田中新一作戦部長は東条に面と向かって「バカヤロウ!」と怒鳴って更迭されるんですね。目の前の作戦に固執して「国の生産」とかそういうことをぜーんぜん考えてない田中作戦部長のほうがよっぽどバカヤロウなんだけどさ、そういうところはちゃんと俯瞰して判断できる人だったのです。
またサイパン島が陥落して東条内閣は退陣するのですが、そのときに「サイパンが陥落したらもう戦争には勝てないから、俺は退陣するから後始末をつけてくれ」みたいなことを発言していたかと思います。
お礼
ありがとうございます。育ちが良すぎるんですかね。