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空き家と地価の謎

人が住んでいなくても家が建っていれば土地税は安いのに、取り壊すと高くなる。これで壊せない空き家が増えいていく・・・・。なぜ、こんな税制になっているのでしょうか。逆なら古い空き家が整理されていくのにー。

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  • fujic-1990
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回答No.3

 2番回答者です。 > 「活用していない家屋は高い税率にする」にしないと、空き家は減らないと思うのですが・・・。  おっしゃる通りです。  おっしゃる通りですが、なんでもそうですが、コストとの関係を考えないといけません。費用対効果、ということです。  具体的に言うと、活用していないとはどういう状態なのか?です。  「活用していない」と役所が言えば、必ず「活用している」という反論が持主から届くものと予想されます。  家屋というのは、「住んでいない=活用していない」ではないので、活用していると言われると反論が難しいのです。  ほんの一例ですが、とりあえず使わない家具類(ゴミじゃない!)を置いてあるなども、立派に活用していることになります。ゴミに見えても、ゴミじゃない。  私は不動産賃貸業を営んでおりますが、賃借人が貸し地に置いた木っ端など「産業廃棄物を撤去しろ」、と言うと、賃借人は「ゴミじゃない。売り物だ」と反論するので判断を仰ぐのですが、その際県市の産業廃棄物担当者は賃借人の味方をして「見に行く気はない」「売り物だというなら産業廃棄物じゃない」と言っています。  一見ゴミがあるだけの家でも、同じようなものを「ゴミじゃない」と県市の担当者自身が認めているのですから、ゴミだらけの家でも「活用していない」とは言えないんじゃないでしょうか、恥ずかしくて。言えば、二枚舌ぶりを罵倒されてしまいます。  あるいは、「活用しようとして、賃貸しようと賃借人を募集している」とか。「賃借人募集と窓ガラスに書いてあるだろ」とかネ。  「いいや、活用していないね」、なんてことを裁判で争っている間に、値上げで得られる固定資産税の何倍もの費用がかかります。  使うのは税金ですから、高い税金にするのも大変なのです。大損。裁判やれば必ず勝てるという話でもありませんし。  それで「建物」には手つかずだったのですが最近は、「だったら、その、損する税金分を、取り壊し補助にしようか」「取り壊し費用を補助してあげる、というニンジンをぶら下げれば取り壊す人増えるんじゃない?」なんていう流れからでしょうか、補助を出して取り壊す話にもなっています。 

gesui3
質問者

お礼

なるほど、専門にやっている人でないと分からない事情があるのですね。 前言を撤回します。素人の浅はかな考えでした。

その他の回答 (2)

  • fujic-1990
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回答No.2

 簡単に言うと、「土地の利用促進」が目的です。  空き地=価値を産まない=ムダ という認識があり、これを利用させることにより、新たな価値を生み出そうという趣旨です。  ザックリ言うと、建物を建てさせれば、建築業者が潤います。彼らから消費税はもちろん所得税・法人税・事業税などなどが盗れます。  持主から不動産取得税や建物分の固定資産税が盗れるようになります。  建物を利用させて商売させれば、所得税や法人税が盗れます。  自宅に使えば所得を産みませんが、取得税・固定資産税は盗れますし、「持ち家率」が上がります。政府の名誉となります。  しかし、ただ「建物を作れ」と言っても国民は従いません。そこで馬の目の前に「ニンジン」をぶら下げる作戦の登場です。「建物を建てなさい。土地の固定資産税を6分の1にしてあげますから」ということになると、ニンジン食べたさから馬が疾走することになったわけです。  家などを作らせたことによって国に入る税金の大きさを説明します。  例えば、坪199万円の土地が何坪かあるとします。地代を年額199万円だとします。  これを更地で貸すと、「消費税が盗れない」のです。「土地は消費(減価償却)されないから、地代に消費税は課すことができない」という理屈だそうです。  ところが、地主が坪1万円かけてアスファルト舗装して、地代を年額200万円にしたとしますよ。アスファルトは消費(減価償却)されます。土地は相変わらず消費(減価償却)できません。  消費(減価償却)される舗装のアスファルトは、地代の200分の1分ですが、舗装すると、「地代の200万円全体に対する8%」の消費税が課税できることになります。というか、そういうふうに税制を決めたわけ。  くどいですが200万円の内、消費される舗装料は年に1万円だけで、199万円は消費されない(減価償却禁止の)土地の利用料です。  でも、土地の上になにか作ると、消費(減価償却)禁止の土地代も含めた200万円全体に対して、消費税を課税できるようにしてあるんです。消費(減価償却)される舗装分の1万円の8%なら分かるんですけどね。  詐欺みたい、というより詐欺でしょ? でも、法律で決めたなら詐欺ではないのです。公営競馬は賭博でないのといっしょ。駐車料を払っている国民もそういう仕組みを知らないから、怒らないし。  土地上に物を作らせることによって、国(使い道を考えるのは官僚)の受けるメリットは、このように「すさまじい」のです。  固定資産税をちょっと下げてでも、物を作らせたくなるでしょ? で、そういう税制にしていました。  余談ですが、空き家の敷地の固定資産税を元に戻す(割引きしない)方向で、税制が近々変わります。

gesui3
質問者

お礼

土地活用をさせて、それによって課税をするためのカラクリだというわけですね。 ならば、「活用しなくなったら元に戻す」というのは理の当然ですね。 それより、「活用していない家屋は高い税率にする」にしないと、空き家は減らないと思うのですが・・・。

回答No.1

>なぜ、こんな税制になっているのでしょうか。 家を建てた人には家屋に対しても固定資産税を徴税するので、大変だろうから、その分、土地の固定資産税を負けてあげるよ、ってなことで、まるで縁日のテキヤさんみたいな税制度が原因です。

gesui3
質問者

お礼

家にかかる税金との相殺として、土地課税を下げる、と言う説ですね。 ご回答をどうもありがとうございます。

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