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単細胞生物の「種」の定義
私たちの様に、オスとメスの区別のある生物は 交配をさせて、子供ができるかどうかで 一応同じ種か、そうでないか切り分けを行っているというのをwikipediaで読んで納得をしたのですが そのとき、疑問に感じたことで、単細胞生物の場合、そもそもオスやメスとか、子供を作るとかの概念が無いですが 単細胞生物の場合は、どこを基準に種を切り分けているのでしょうか?
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単細胞生物でも、性別のあるゾウリムシのようなものも多い。 ゾウリムシは、性(接合型と呼ぶ)が16組もあり、ペアと なる相手とのみ接合する。 単細胞生物は通常、分裂だけで生殖するが、6百数十回ほど 分裂生殖すると、それ以上分裂できなくなって死んでしまう。 ところが接合によって遺伝子を組み替えると、初期化されて また6百数十回細胞分裂できるようになる。 細胞分裂のみで生殖していると、環境への適応のための遺伝 的変化は、突然変異とそれへの自然淘汰のみになる。 それに対して、遺伝子を交配して多様性を生み、また同種内 で交配のための競争をする事で、突然変異と自然淘汰のセット よりも高速の進化・適応が可能になったのだ。 単細胞生物でも、こうした交配をするものなら、種の定義は 「遺伝プール=交配の可能」として明確だが、細胞分裂のみ で生殖するものは、形質の違いや遺伝的な距離(蓄積する 突然変異の比較)によって判断する事になる。 中には、オサムシのような昆虫において、生殖器が外骨格で 柔軟性がないので、オス・メスの相性によって遺伝的には 同種でも交配ができないので別種とされるケースもあり、 種の定義は、多分に作為的なものだと言える。
お礼
ありがとうございます! 遺伝的な距離って言われると極めて曖昧な気がしてしまいますね まぁ。そもそも私たち多細胞生物よりもはるかに多様な生態を持っているはずのものを、同じものさしに押し込むとかえってややこしい事になるでしょうから、各分野の研究者が妥当と感じた判断基準でやるべきなのでしょうね。 でも、門外漢的には単細胞生物でも「門」以下の種の基準は統一して欲しいです、理解出来る気がしなくなってしまうので。 もうちょっとベンキョしてみます。ありがとうございました!!