本日(2015/2/12)のNHK朝ドラ「マッサン」で、いよいよマッサンの作ったウィスキーが完成して、出荷されることになり、ウィスキーの名前が「ドーカーウィスキー」、英語名(ローマ字表記)でDOUKAH WHISKY)と名付けられました。問題はローマ字表記のDOUです。最近は、シナリオライターでもNHKのスタッフでも、ローマ字を正しく書けなくなっているようです。ローマ字ではヘボン式でも、訓令式でも、北海道(平仮名表記なら「ほっかいどう」、片仮名表記なら「ホッカイドー」)なら、HOKKAIDOUではなく、HOKKAIDOとなるし、東京(「とうきょう」、「トーキョー」)なら、TOUKYOUではなく、TOKYOです。それとも、最近は北海道、東京のローマ字表記はHOKKAIDOUあるいはTOUKYOUに変わったのでしょうか?たしかに、パソコンあるいはワープロが普及してから、「東京」を漢字で打ち出すためには、toukyouとまず入力し、それを漢字変換する必要がありますが、toukyouはあくまでも漢字変換のための「便宜上の」入力表記で、ローマ字そのものではりません。しかし、便宜上の漢字変換のためのこの用法がネットでは氾濫しているようです。たとえば、YouTubeで「故郷を離るる歌」を「Kokyou Wo Hanaruru Uta」と書いてあるのを見たことがあります。なお、DOUKAHの最後のHはAの音を伸ばすための工夫で、従来からも使われてきて広く受け入れてきた表記法です。たとえば、伊藤という人は、Itoと表記する代わりに、Itohと表記する人もいて、どちらも受け入れてきましたし、野球の王貞治さんは、Oの代わりに、OHと書いていたはずです(OUではありません)。伊藤さん、王さんという方々、あなた方は最近はItouあるいはOuと表記しているのでしょうか?ほかの皆さんはこれについてどう考えられているのでしょうか?
お礼
いろいろコメントありがとうございました。意見は出尽くしたと思いますので、締め切りたいと思います。
補足
>モデルが「大日本果汁」→日果(ニッカ)、であれば、ドラマの「北海道果汁」は「北果」か「道果」になるでしょうね。ホッカイ・ウィスキーでは「果汁」の部分が出せません。 私の文では、「たとえば」と書いたように、例を挙げたにすぎません!「ホッカイ・ウイスキー」にしなさい、と主張しているわけではありませんよ。それに、「北海道果汁」だって、フィクションなのだから、これを先に決める必要だってないんです。あとで、ウィスキーの名前が現実にある商品名と抵触しないように、「なんとか」果汁の段階で名前を選べばよいだけの話です。 >現代とは表記規範が違う時代が舞台だということも考慮に入れて、 ですから、当時はそういう使い方をしていたのならそれでよいが、と書いているでしょう。それなら、それでよいが、カタカナの使い方、ローマ字の使い方に関してNHKあるいは脚本家は「時代考証」をちゃんとしたのでしょうか、と言っているのです。 しかし、ローマ字でDoukah、片仮名でドウカーだとすると、ちゃんと時代考証して当時のことを考えてこの文字を選んだようには見えない!それどころか、英語なら、ダウカーに近く発音されるだろうし、何度も書いているようにローマ字としても片仮名としても正しくない! NHKといえば、「早急」を「さっきゅう」と読むことにこだわっているし、「ラ抜き言葉」は使わないとか、言葉にたいして厳格なはずです。片仮名、ローマ字に関してもこの厳格性を守ってほしいのです。 余談ですが、立教を昔はRikkyoではなく、Rikkioと書いていたというお話ですが、東京もTokyoではなく、Tokioと書いていたんですね。(トキオという歌手グループがありますが、たぶん名前はここから採ったんでしょう。)なぜだかわかりますか?英語には「キョー」とか「リョー」という発音はないのです。英語のネイティブは東京はトキオと発音するし、京都はキオト、(司馬)遼太郎はリオタローです。ですから、Rikkioの方が英米人の発音により近い書き方なのです。