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遺伝子について
今、遺伝子について調べています。本にヒトの細胞数は約60兆個と書いていて、その細胞のひとつひとつが遺伝子を持っていると書いていました。しかし一方、遺伝子の数は約3万個と書いていました。もし60兆個の細胞の一つ一つに約3万個の遺伝子を持っているとしたら、少なくとも遺伝子の数は60兆×3万個以上になると思うのですが・・・。とても基本的な質問だと思うんですが誰か教えてください・・・。
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数え方が違います。 たしかに60兆個の細胞ひとつひとつに遺伝子が含まれていますが、 それはすべて同じもののコピーです。 たとえ話ですが、 ベストセラーの『バカの壁』は300万部以上売れたそうです。 これが(手元にないけれど)一冊200ページあるとして、 「『バカの壁』のページ数は6億ページ以上」 とは言いません。 ページ数と言ったら、一冊ごとのページ数を言うのが普通です。 「人間の遺伝子数が3万個」というのは、 一個一個の細胞に含まれているDNAの中に、 3万個の遺伝子が含まれているということです。 DNAは、染色体に含まれ、遺伝情報を記録しているものです。 人間の染色体数は46個(ただし、ほぼ同じもの2個一組になっている)なので、 一個の染色体の中に、約千個内外の遺伝子が存在すると言うことになります。 それではこの場合「遺伝子」とは何か。 これが少々わかりにくいと思います。 一般的に遺伝子といえば、DNA全体を意味することがあります。 しかしここでいう遺伝子はもっと小さなものです。 DNAの中で、ひとつのタンパク質の合成に必要な情報の塊を、 1つの遺伝子と呼んでいるようです。 DNAは染色体ひとつに一本につながっています。 たとえて言えば、カセットテープにいくつもの曲が入っているようなものです。 テープを聴いてみるまでは、何曲が入っているかわかりません。 同様に、どこからどの部分までが1遺伝子かは、分析をしてみないとわかりません。 遺伝情報の解析が進んで、近年やっと3万個という数が出たわけです。