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簡体字と繁体字を併記している店
中国人観光客の方が行かれる店のホームページを見ると、簡体字と繁体字の両方を書いてる店も多い気がします。中国人の方だったら簡体字と繁体字を併記しなくてもわかると思うのですが、併記しなければならない理由はあるのでしょうか? ドンキーホーテは簡体字と繁体字(香港)、繁体字(台湾)と分けてありますが、そんなに違うものなのでしょうか?
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以前、台湾で駐在してた経験がありますが、台湾の人たちは「大陸の簡体字は読めない、見ても分からない」と言ってました。日本人で中国語を勉強した人間は、簡体字も繁体字も両方分かるんだ、ということで感心されてしまいます。 そもそも、簡体字というのは1949年建国の中華人民共和国における甚大苛烈な権力闘争(内戦状態とも言えるレベル)であった文化大革命の時期に、”世界の主人公は労働者階級である”にも関わらず、”悪の象徴である知識階級”が複雑難解な漢字を読み書きできることを武器に偉そうにのさばっているのは許せないと、漢字をやり玉に挙げて、粗雑で過激な簡略化を推し進めたことにより、20世紀後半に大陸で創作されたものです。 例えば、漢字の漢という字、これは簡体字だとさんずいに又と書きます。なぜ、つくりに又が入るのか、70年代に簡体字の成り立ちについて研究した日本の中国語専攻の学者さんは「どうも複雑でややこしそうな箇所は、意味など関係なしに機械的に又にしてしまったようだ」と言ってましたが、文化大革命の混乱の中、勢いでそうしてしまったようなところが多分にあるようです。 一方、台湾は中華民国なので、中華人民共和国のそんな内部事情には関係なく、ずっと繁体字のままで来ています。このような言葉の分裂状態が半世紀も続いている訳ですから、中国大陸の人は簡体字しか読めない、台湾の人は繁体字(台湾では正体字と呼びます)しか読めない状態になりました。我々は、十把一絡げに「中国人」と認識しがちですが、大陸と台湾では歴史的にまったく違う道を辿っています。99年間の英国による統治から'97年に中華人民共和国に返還された香港もまた独自の歴史を辿っています。 そんな経緯から、簡体字と繁体字は、中国大陸のお客さん、台湾/香港のお客さんを、それぞれ皆相手にするつもりならば、併記する必要があります。お互いに読めませんから。 それから、同じ繁体字なのに香港/台湾を分けるのは、それらの国・地域からの来客が多いから、よりきめ細かく対応しようという店側の姿勢だと思います。(ドンキのサイト見ましたが、フォントを香港向け、台湾向けで、それぞれの国/地域でポピュラーなものに変えてますね、細かい言い回しなども工夫しているのでしょう、広東語チックな普通話と、ホーロー語チックな国語とか。)
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- taoyuany
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簡体字と繁体字(香港)、繁体字(台湾)というのは三種類に分けて書いてあるという事でしょうか? もしそうであれば冰と凍とか台と臺などのさほど大きな違いでないため理解に苦しみます。 簡体字と繁体字は「がんばったら簡単なものはなんとか読める(台湾人通訳談)」そうですが、やはり簡体字のみの表記だと(内心下品だと思っている)大陸人が自分たち(香港・シンガポール・台湾人)より優先される風潮は嫌だそうです。 マーケット人口で言えば 簡体字しかわからない層 2億人くらい 繁体字しかわからない層 3100万人くらい 両方わかる層 8億人くらいですね。 若い大陸人 簡体字:わかる 繁体字:わからない 人口2億人くらい 中年以上の大陸人 簡体字:わかる 繁体字:わからない 人口8億人くらい シンガポール人 簡体字:わからない 繁体字:わかる 人口400万人くらい 香港人 簡体字:わからない 繁体字:わかる 人口700万人くらい 台湾人 簡体字:わからない 繁体字:わかる 人口2000万人くらい 顧客に嫌な思いをさせないという意味で分けて書いてあるのは良い心配りではないかと思います。 以上参考になれば幸いです。
お礼
>簡体字と繁体字(香港)、繁体字(台湾)というのは三種類に分けて書いてあるという事でしょうか? そうみたいです。 http://www.donki.com/cn/cn.php?lang=ch どちらかしかわからない人もいることはいるんですね。でも、電車は簡体字のみだった気がします。
お礼
中国人なら簡体字と繁体字の両方が読めるというわけではないんですね。ただ、そこまでわけて併記する必要があるのかなという気もするんですが。