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キニン・カリクレイン系の働きについて
そもそもキニン・カリクレイン系は何のための経路なんですか?キニンを産生し降圧作用を出すのが目的ですか?凝固カスケードに働きかけ凝固活性の調節が目的ですか?それともほかにあるのですか?考えれば考えるほど分からなくなってきました・・・
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http://oyama.web.infoseek.co.jp/sub44-3.htm >血液凝固と、カリクレイン・キニン系と、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系は、相互に関連し, >血管内皮が破損され、血液が血管内皮下の組織に接すると、第XII因子が活性化され、 >活性化第XII因子(XIIa)は、カリクレイン・キニン系で、プレカリクレインをカリクレインにする。 >カリクレインは、高分子キニノゲン(HMWK)を分解し、ブラジキニンを遊離させる。 >血液凝固は、炎症症状を来たすブラジキニンと関連し,カリクレインは、第XII因子の活性化を促進する(posoteive feedback loop)。 >カリクレイン・キニン系で遊離されるブラジキニンには、血圧を降下させる作用があり、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系で産生されるアンジオテンシンII(ATII)と拮抗する。 http://www.geocities.co.jp/Beautycare/2308/sub2-ketsuekigyoukotoennshou.htm >生体で、感染症などで炎症が起きる時、血管内皮細胞が活性化されたり、障害を受けて、血液は凝固しやくなり, 血液が凝固する時、炎症が起こります http://www.kobegakuin.ac.jp/~p_admin/kenkyu/10_2/naiyo10_2.html >ヒトを含め動物には「カリクレイン・キニン系」という体内調節系が存在し、これは「キニン」と呼ばれる血管拡張性のペプチドを産生する系です。ブラジキニンを代表とするキニンは、発痛作用、血管拡張、血管透過性亢進、Na排泄促進作用、などの多彩な働きがあり、「炎症病態」「痛みの発生」「血圧の調節」などに関係することが明らかにされてきました >ブラジキニンは心不全による心肥大や心筋梗塞時の虚血再環流障害を防ぐ作用をもち、心臓病にとって善玉であると臨床的に考えられています。しかしその理由は良く分かっていません。ラットやマウスに実験的心不全を起こすと心筋のブラジキニン受容体遺伝子の発現が一時期低下することを発見し、これにアンジオテンシンが関与することが判明 難しいのは事実ですが、まだ不明な作用や相互関係、病態との関係が多い系です。凝固系だけみても、上記のように複雑で、ブラジキニンだけ見ても必ずしも炎症を引き起こす悪者では無く、止血系にも重要な働きをし、心臓ではむしろ善玉です。 考えて理解するものではなく、現象を理解し、薬理作用と関連して覚えるものだと思います。私も薬理系で研究していたことがあるのですが、生体にとってかなり大きな作用をしているのは事実ですが、この系を利用した新薬の開発は難しいのも現実です。