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薬物の依存と中毒の違い
依存と中毒は何が違うのか。 下記にグラフ入りの説明がありますが、詳しすぎるせいか、 説明不足なせいか、いま一つ違いが分かりません。 http://phnet.novartis.co.jp/ricetta/syakaihoken/14-03/ 依存とは、心的傾向のこと。 中毒とは、身的状態のこと。 端的に、こう捉えて良いのでしょうか。
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この問題に興味を持っている者ですが…難しいですね。 「依存」を辞書で引くと「他に頼って存在、または生活すること(goo辞典より)」とあります。しかし、これだけでは一般的に認識されている「依存」を説明するには不十分のように思います。例えば、子は親に頼って存在し、生活していますが「子は親に依存している」とは普通言いません。「普通」の状態や、頼っていることによって何も困っていない状態は通常「依存」とは言わないですね。また、同じ「頼っている」でも一部分しか頼っていない場合も普通「依存」とは言いません。例えば、情報収集の方法として、新聞もTVもネットも雑誌も活用している(=頼りにしている)人を「新聞に依存している」とは普通言いません。メディアは新聞しか読まない、という人が「新聞に依存している」と言われる人なのでしょう。ここで良し悪しは問いませんが、「依存」といえば、大抵「悪いこと」を指しているのも特徴ですね。 前置きが長くなってしまいましたが、つまり「依存」とは私なりの解釈ということになりますが「それが無くてはならない存在になっているほど頼り切っていて、その程度が尋常ではなく病的で、それが無くなると支障が起きるほど何かに頼っていることで、通常よくないとされている状態」と思います。 で、アルコール依存ですが、(他にも中毒・依存はありますが、ここは判りやすくする為に「アルコール」中心に話を進めます)、アルコールが欲しくて欲しくてたまらない!(渇望)、仕事をしていても何をしていてもアルコールのことを考えてしまう! アルコール止めろなんて言われたら生きてる意味がない! なんてのは「精神依存」というのは何となく判るのではないかと思います。「ココロ」が「アルコールなしではいられない」ようになってしまっているのです。 そして問題の「身体依存」ですが、これは「カラダ」が「アルコールなしではいられない」状態になってしまったことを指すと考えてはどうでしょう。例えば「離脱症状」(禁断症状・退薬症状ともいう) アルコールが「切れて」しまうと手が震えるとか、冷や汗が出てくるとか、気分が悪くなるとか、そういった症状ですね。「手が震える」というのは、先ほどの「アルコールのことをいつも考えてしまう」という「ココロ」の問題ではなく「カラダ」の反応です。しかし、アルコールが「切れたら」このような状態になってしまうというのは、カラダが「アルコールなしではいられない(=アルコールに依存している)」状態になってしまったと考えられます。だから「離脱症状」は「身体依存」とされるのです。 さて、中毒と身体依存の違いですが、質問者様の言う「薬物反応による身的状態」の内「離脱症状」以外のもの、と簡単に定義してもよろしいですが、こちらも、もう少し説明を試みましょう。慢性膵炎であるとか、アルコール性脂肪肝、ウェルニッケ脳症などは、アルコールという薬物の慢性的な摂取による臓器の器質的変化です。だからこれらは「慢性アルコール中毒」と言えるでしょう。 ざっくり言えば、このHPでの「依存」の定義は 薬物依存=精神依存+身体依存 身体依存=離脱症状 中毒=離脱症状以外の身体症状 ということになるでしょうか。 ただ、アルコール限定で言えば、もう少し問題はややこしく、「慢性アルコール中毒」という用語はあまり使われませんね。アルコール薬物問題全国市民協会などでは「慢性アルコール中毒とは今は言いません! アルコール依存症と言いましょう!」という立場をとっています(つまり、慢性中毒=依存症 という立場) 本当は、質問者様の言われるように >依存とは、心的傾向のこと。 >中毒とは、身的状態のこと。 という定義の方が判りやすいと思いますし、いっそこのように変えてほしいと思うぐらいです。このように捉えていても、専門医や私のような依存症問題オタクの間ぐらいでしか問題にならないでしょう。そんなことより、依存症患者は人間として駄目だとか、そういった誤解を止めようといったことの方がよほど大切なことだと思います。
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#4です。 >誤解をしているなら、誤解をしている者にはそれを解く手段が見つからない。困りました。 それについては回答したはずですが。 #4 再掲> 分からないことは分からないとしておいてください。 読んでもないのでは、分かることも分からなくて当たり前でしょう。端的に言って一から十まで間違っている、で納得しておくことです。
お礼
ご回答をありがとうございました。
#2です。 >依存には心的と身体的の両方があり、それらが継続的乱用からくる慢性的中毒状態を作る原因である。 >ただし、急性中毒は依存がなくても起こる。 >こういうことですね。 いや違いますって。どこをどう読んでるのか分かりませんが、分かったつもりになるのだけはやめておいてください。分かったつもりの人のために、中毒患者、依存症患者は非常に苦しんでいる。 分からないことは分からないとしておいてください。知ったかぶり、分かったつもりは迷惑になるんですよ。
お礼
まだ違いますか… 誤解をしているなら、誤解をしている者にはそれを解く手段が見つからない。困りました。
- kamobedanjoh
- ベストアンサー率27% (1021/3686)
URL参照しました。あなたの捉え方は間違っています。 依存には身体的依存と、精神的依存があること、場合によっては双方の依存も起こり得る・・・と読み取れます。 中毒には急性症状と、やや緩慢に進行する身体的症状があることが説明されています。 急性中毒はふぐ毒など命に係わる場合もありますが、多くは一過性の症状です。 慢性中毒の場合は、その薬物(など)への身体の馴れが服用状態を定常化させ、薬効が途切れると何らかの体調不良を引き起こすため、中断することに苦痛を感じる状態から、更に禁断症状を示すに到る場合を云います。 身体に良くないので断薬したいと自覚していても、禁断症状に負けて再服用せざるを得なくなります。 こうなると、断薬の意志を持つこと自体が精神的異常を伴うことにもなります。 身体的依存と精神的依存は常に共存関係にあります。どちらかが先と言うことは有るのでしょうが、肉体と精神とは切っても切れない関係にあるのです。 依存が長引くことで、慢性中毒症状が進行します。幻視や幻聴、感覚異常などは、精神状態でしょうか? それとも肉体状態でしょうか? もう一度丹念に読み返してみましょう。
お礼
丹念に読み返してみました。 心身一如ですね。 依存は中毒の重要な原因の一つである、ということですね。 どうも、ありがとうございました。
>依存とは、心的傾向のこと。 >中毒とは、身的状態のこと。 > >端的に、こう捉えて良いのでしょうか。 駄目です。 (どこをどう読んでそう解したのか、さっぱり分からない。) P.S. 追加質問はお受けできません。
お礼
読み直してわかりました。 依存には心的と身体的の両方があり、 それらが継続的乱用からくる慢性的中毒状態を作る原因である。 ただし、急性中毒は依存がなくても起こる。 こういうことですね。 ありがとうございました。
- tzd78886
- ベストアンサー率15% (2590/17104)
簡単に言うと、依存症とはやめられなくなったことで、中毒というのは体の具合が悪くなったことです。 ですから、「アルコール中毒」というのは、本来は酒の飲みすぎで気分が悪くなり、倒れた状態などを指します。酒が止められなくなったのは、「アルコール依存症」です。
お礼
社会一般での「アルコール中毒」の誤解や用語の誤用が多いのですね。 で、 依存とは、心的傾向のこと。 中毒とは、身的状態のこと。 端的に、こう捉えて良いのでしょうか。 と尋ねています。
お礼
難しい問題ですね。詳しい丁寧なご説明をありがとうございました。