家庭用太陽光発電は火力発電の削減につながっているか
タイトルどうりです。
家庭用太陽光発電は発電量が非常に少なく、また常に変動します。
それに対して、電力会社からの配電は常に数パーセントの余裕を見て行われています。
結果的に、家庭用の太陽光発電は電力会社からの余裕分の中に吸収されていて、電力会社の火力発電、または水力発電やまたは原子力発電の削減には役立っていないのではないかと思われます。
また、現状ではスマートメーターがほとんど普及していませんから、その意味で家庭用太陽光発電が電力会社の発電量削減につながっていないのは当たり前ですが、仮にスマートメーターが普及したとしても、原理的に家庭用小規模太陽光発電が電力会社の発電量削減に役立つのか疑問があります。
ある程度の規模の発電量があったり、または自家消費が行われている場合などは、かなり電力会社による発電量の削減に役立っていると思うのですが、一般家庭のソーラー発電の場合、次のような問題があると思います。
各家庭から配電網に電気を流すときに、配電網よりも電圧を上げる必要がある。しかし、地域一帯が同じ気象条件であるため、地域一帯で各家庭での発電量が増加する。結果的にその地域の配電網の電圧が高くなる。高くなった配電網へ各家庭から電流を送ることが出来なくなる。
もう少しきちんと述べると、普通の配電網は107ボルトが最高電圧になっていて、それ以上の電圧では電気を流せないようになっているようなのです。そのことは家庭用のソーラー発電でも同じであり、各家庭のソーラー発電機器についているパワーコンディショナーで電圧調整をしているはずなのですが、107ボルト以上にはならないようになっているようです。
地域一帯でどんどんソーラー発電がされると、配電網へどんどんと電気が流されるため、配電網の電圧が上がります。結果的に配電網の電圧が107ボルトになると、今度は各家庭から配電網へ電気を流すことが出来なくなるのです。
つまり、各家庭のソーラー発電機器についているパワーコンディショナーがうまく機能できなくなる可能性があるのです。この現象は家庭用ソーラー発電が普及すればするほど起こりやすくなり、問題が顕在化します。
なお、ここで配電網と言っていますが、実際には、電柱にある末端の変圧器につながっている多分5から8家庭で起こる問題のはずです。
また、仮にソーラー発電があまり普及しなければ、ある意味、電力会社の送電の余裕分に家庭用ソーラー発電は隠れてしまい、電力会社の発電量削減には役立たないのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。理解できました。