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アルキュタスの「鳩」
Wikipediaによると、“5世紀後の著作家アウルス・ゲッリウスの本だけに書かれてあることだが、アルキタスは鳥の形をした、おそらく蒸気ジェットで推進する、最初の人造自走式飛行機械を設計・製作し、その機械は約200m飛んだという噂があったという。アルキタス自身によって「鳩」と命名されたこの機械はワイヤーか軸で吊られていたという説もある” という記述がありますが、この機械仕掛けの鳩というのは、外観、素材、装置の仕組みなど、どのようなものだったと考えられているのでしょうか。
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そんな事が有ったのか!と興味を持ちWebを調べてみました。 ドイツWikiには:研究者のWilhelm Schmidtが再現を試みたそうです。 <木製の中空の鳩で、圧縮空気が充填されていた。それには一つの弁が 付いていて、バランス錘により開閉できる様になっていた。鳩を木の上に 置くと、弁の開放により飛翔が可能となり、枝から枝へと飛び、他の枝に 着くと弁が自然に又はバランス錘により閉じられ、枝に止まった。> 当時の技術から考えて、錘で開閉する弁とか、枝から枝への飛翔は難しい と思います。 <古代に於ける最初の自立して飛べるマシンである。鳩の形をした軽量で 安定したハウジングからなり、その中には大きな獣の膀胱が入っていた。 飛行する鳩は、膀胱に合わせた開口部が加熱された気密のボイラー(又は 強力な弁付きの空気ポンプ)に取付けられた。 蒸気の圧力又は空気圧が結合部の機械的許容を越すと、鳩は打ち出され、 膀胱から吹き出す圧縮空気の助けで更に数百メートル飛行を続けた、 航空力学の原理に従って。> こちらの方が、当時の技術レベルに相応しいと思います。 しかし、数百メートルは無理と思います。絵が有ります。 http://kotsanas.com/de/exh.php?exhibit=2001001 <ArchytasはB.C.425にある飛行機械を設計した。重さの非常に軽い鳩を 設計し、その下に空気を充填したバルーンを取付けた。小さな穴から吹き出す 間、鳩は200メートルも飛ぶ事ができた。ゴム風船の代りに何を使ったか 思い付きますか?豚の嚢胞です(膀胱が正しい)!> http://www.ancient-technology.com/ancient_technology_de/archytas.asp 以上をまとめると、「木を削って鳩を作りその空洞部又は下に豚の膀胱で 作った弁付きの袋を取付け、それに高圧蒸気又は圧縮空気を入れ200 メートル程飛ばした」となります。 PETボトルロケットの原型と思われます。
お礼
ドイツ語から! ありがとうございます、すっきりしました。 デカルトはアルキュタスの鳩のような自動機械 に神話的イメージで以って関心を抱いてた、 というような端書きを読み、どんなものだろうかと気になったのが発端でした。 drmurabergさんの説明が下部に進むにつれ<伝説の鳩>がだんだん具体性と現実味を帯びてきて、 その過程自体に、ちょっと感動しました。