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なぜ日本は莫大な財政赤字なのですか?
- 日本は歳入50兆円程度。一方、歳出が90兆以上なので毎年40兆円以上の借金を追加しています。なぜ日本は莫大な財政赤字なのですか?
- 民主党が「政権交替したら無駄をなくす」みたいなことを言っていましたが、全く減りませんでした。地震やリーマンショックの影響で一時的に歳入が減った影響もあると思いますが、地震から3年以上たった今でも大きな影響があるとは思えません。地震やリーマンショック、それから政権交替前から財政赤字が莫大だったのは変わりませんし。
- よく社会保障費がどうのこうのといいますが、日本が特に社会保障に厚い国だという印象はありません。国はいったいどこにお金をかけているのでしょうか? ・根本的に無駄が多いのでしょうか? ・税金が安すぎるのでしょうか? ・社会保障が手厚いのでしょうか? できれば日本の国内事情と比較的にているどこかの国と比較して「…国に比べて何の割合が多いから」とか「こんな支出している国はないのに日本はしている」などの説明をしていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
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(Q)しかし「なぜ日本は他国に比べダメなの」という点が今回の質問の要です。 (A) (1)日本の政治特色 三権分立と言いながら、日本の首相は絶対的権力者 行政府のトップは、与党のトップ 立法府の与党のトップは、党首=首相 司法のトップの最高裁判所判事は、首相が指名 つまり、世界でもまれに見る「絶対的権力者」であり、 権力が集中する これが、政権交代を鈍らせた原因の一つ。 つまり、「政策を変えられない」 (2)成功体験 日本は、戦後、世界的に例のない経済的に。 大成功を収めた国となりました。 その成功体験が、逆にあだとなってしまった。 つまり、投資がことごとく成功したから、 投資が失敗するなんてことを想像できなかった。 失敗した時、「いや、次は成功できる。過去、そうだった」 という成功体験が、あだとなったのです。 ギャンブルで破綻するのと、同じパターンです。 (3)官僚 日本の官僚は、世界的に見ても優秀とは、よく言われます。 なぜ、優秀なのか? 情報を握っているからです。 政治家は、民意を集めるのですが、細かい数字に強い はずがありません。それを補うのが、政策スタッフですが、 日本の場合、それを政党が自前のスタッフとして、 育てたのではなく、行政府の官僚が育ってしまった。 だから、優秀なのですよ。 では、それが、どうして弊害なのか? つまり、官僚に「いや、大臣、これは、これこれで、 こうなるから、こうですよ」と言われると、反論できない。 それをやろうとした民主党がどうなったか、明らかです。 例えば、米国では、各党がそのようなスタッフを揃えており、 政権交代が起きると、官僚のトップも、各党のスタッフの トップがなる。 政権交代すると、本当に、丸ごと交代なのですよ。 官僚は、まさに、本当の意味での優秀な事務担当者であって、 政策を考える人ではない。 日本の官僚は、政策を考える人なのです。 つまり、交代がない=自分たちの方針を変えられない 天下りの構図がなくならないのと同じです。 誰も、自分や自分の部下が困るような政策を取りたがらない のは、当たり前です。
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- area_99
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1972年の田中角栄総理の日本列島改造論からです。 田中氏は 「工業再配置と交通・情報通信の全国的ネットワークの形成をテコにして、人とカネとものの流れを巨大都市から地方に逆流させる “地方分散” を推進すること」 という公約を掲げて自民党の”総裁選”に勝利して、総理になりました。 これで、全国の ・高速道路 ・整備新幹線 ・空港 ・一般道路拡充 ・橋敷設 ・鉄道の海峡トンネル工事 ・歩道整備 ・上水道・下水道整備 が計画され ▲ の地方の土地が買い占めたれて”土地バブル”が始まりました。 これでインフレが起き、人々の賃金が上昇しました。 で、全ての建造物には耐久年数というものがあります。 なので、約50年でビルは立て直し、道路は引き直します。 なので、今からその再整備が行われ始めているので、2年前から支出が倍加しています。 しかも東日本大震災を含めて各地で災害が起きて、その復旧も合わせて行われています。 これが借金が増え続けるというシステムです。 民主党がいかに新規のハコモノは作らないと言っても、橋が壊れれば直さないといけないし、トンネルが崩落したら直さないといけません。 空港もそうだし、鉄道も道路もすべて。 ですので新規を作らなくても同様以上にお金はかかり続けるしかないのです。 でないと、広島土砂災害なども復旧してもらえません。 水道も下水も、何年かにせっせと手直してきているから、赤錆た水が出なくて済むし、トイレも流せるんですい? ま~田中氏のこの列島改造論で地方が流動化して、東京の一極集中が強まったんですけどね。 一応地方が発展したキッカケにはなったでしょう。
お礼
道路や上下水道の補修費がかさんでいるということですか。 ありがとうございました
補足
でもそれだけですか?道路や上下水道の整備など日本だけの話ではないように思うのですが。日本は欧米に比べても道路や上下水道が飛びぬけて発達しているのですか?
- rokutaro36
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経済を回すためには、経済を刺激して、好循環を起こす 必要がある。そのためには、金が必要だから、 国債を発行して、資金を賄う、という考え方は正しいのですが、 その結果を得られなかった場合、どうするのか、ということを 誤ってしまった結果です。 この結果を得られなかった時、 つまり、国債を発行した分の税の増収がなかったとき、 政府が何をしたのか? 世に言う「赤字国債」を発行してしまったのです。 つまり、経済を好転させるためのお金ではなくて、 単に「借金の先送り」のための国債を発行したのです。 1兆円の資金を前借して、経済を好転させようとしたが 上手くいかず、1兆円の税の増収とならなかった。 でも、この政策はやめられないので、 1兆円の「赤字国債」を発行して、借金を先送りして、 今年は、昨年同様に、1兆円の経済刺激策を取る…… でも、結果はやっぱり失敗で、 また、1兆円の赤字国債の発行が必要となったけれど、 経済政策をやめれば、もっとひどくなるから、 やっぱり、1兆円の支出が必要で…… ということを繰り返したのですよ。 どうして、そうなったのか? 国会議員の地元への利益誘導ですよ。 鉄道、道路、工場……なんでも、地元へ持ってくることが 議員の仕事だったのです。 そうしないと、次回、当選できないからです。 その結果、国の財政よりも、「おらの村の駅」が優先されて しまったのです。 つまり、失政に失政を重ねてしまったのです。 かつて、老人医療費は、無料だった……ということを ご存知でしょうか? 最初から、3割負担にして、負担できない経済弱者の 老人を救うという方策にすれば良かったのに、 国会議員が人気取りのために、無料にしたのが、 そもそもの間違いですよ。 無料を有料にすれば、財政的には正解ですが、 議員的には不正解です。 だから、「したくなかった」のです。 その繰り返しです。 今でも、「人気取り」と思わるような政策が山ほどあります。 民主党は失敗しましたが、方法論は正解なのです。 有名なのは、「ダム」ですが、○○ダムをつくることが、 国民の生活にどれだけ寄与するのでしょうか? ○○地区の住民にとっては、問題かもしれませんが、 そうではない地区の住民にとっては、どうでも良い話。 このどうでも良い話が、あり過ぎです。 金があるときは、どうでも良いことにも金を使えましたが、 今は、その余裕がありません。 「お前たちは、もう、ダムも道路も鉄道もある。 今度は、何もない俺たち番だ」 というのは、当然の主張ですが、今は、その金もないのです。 「ごめんなさい」と謝るしかないのです。 でも、自民党政権に戻って、「謝る」のをやめてしまった。 アベノミクス以前の問題ですよ。 無駄なところに金を掛けても、金は生まれません。
お礼
人気取りのために一部の人のために税金をばらまいた、そしてそれを止めるに止められなかったということですね。そして今でも止められないと。はじめた自民党に止められないのはもちろん、民主党にも無理だと。 ありがとうございました
補足
>その結果を得られなかった場合、どうするのか、ということを >誤ってしまった結果です。 本来どうすべきだったということなのでしょうか? 「無駄な景気対策」が累積しているからそれを止めればいいだけということなのでしょうか?だとするとなぜ民主党はそれを止められなかったのですかね。それだけの理由なら政権政党が民主党になった時点で減らしてくれなければ話になりませんが、民主党にはできませんでした。民主党も自民党とあまり変わらないということですか?
- hekiyu
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”なぜ日本は莫大な財政赤字なのですか? ” ↑ これは、田中角栄内閣の時まで遡ります。 田中真紀子さんのお父さんです。 角栄氏は、長期凋落傾向にあった自民党の票を増やす ために年金支給額を増やすなどの大判振る舞いをしました。 マスコミは、これを福祉元年とはやし立てます。 結果、自民党は勝利でき、福祉は票になることが実証 されました。 その為、票欲しさに福祉を増やしていきます。 福祉は一度増やすと減らせません。 減らすと選挙民の反感を買うからです。 かくて、福祉予算はどんどんと増えていきます。 これを福祉の不可逆性といいます。 日本経済が上向きのときは、税収が多かったので目立ちません でした。 しかし、日本が成熟し、経済が停滞すると、赤字が目立つように なります。 失われた20年に陥り、この赤字が更に増えます。 これにボートピアなど、官僚の不手際も手伝って、今日の膨大な赤字に 膨れあがったのです。 ”できれば日本の国内事情と比較的にているどこかの国と比較して” ↑ これには、政治家が、官僚が、と学者の間でも議論があります。 有力説は、日本の大蔵省(財務省)が銀行と一体化しており、 歯止めが掛けられなかったのが原因だ、としています。 つまり、国債をどんどん銀行に買わせることが出来たからだ、 歯止めするということは、官僚の不手際を認める ことになるからやらなかった、というのです。 似たような国にスエーデンがありますが、かの国は 官僚と銀行が一体化しておらず、 官僚が歯止めを掛けることが出来たのが、日本と 異なる点だとしています。 (放送大学 現代日本の政治 久米郁男 早稲田大学教授)
お礼
社会保障費が多いが、その理由は票稼ぎ目的で社会保障のバラまきを行ったという点が大きいということですね。それに加えて国債の引き受け先が十分にあり余裕があったから、財政再建に真剣に取り組まなかったということですか。 なるほど。ありがとうございました
- KappNets
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識者から言われていることをまとめると次のように2つになります。 1。1992年以降、財政支出が増えると景気が回復するが、その増加を止めたり減らすと、再び景気が悪化するといったことを繰り返してきた。結果、国債残高だけが増加するという状況となった。日本は国民の無いものねだりに政府が安易に応じ、膨大な国債を発行して「景気対策」を行い、無理に経済成長させた。つまり、借金でGDPを上げた。 景気を良くするためには政府支出を増やすのが安易な対策なのです。どの自民党政権も慢性的に財政支出を増やして景気対策とすることを政策の柱として来ました。 2。日本が1990年以降、急速に財政赤字が悪化していった原因は、度重なる財政出動よりも、デフレーションの影響や人口構造による社会保険料の増加の影響などの方が大きい。 デフレになると国の借金は減りにくくなります。インフレになると借金が減ります。 アベノミクスの狙いはデフレ対策です。ただし、狙い通り「好循環」にはなっていないようで失敗とも言われ始めています。 なお「医療費などの社会保障費は何もしなくても世界1と言われる老人の数の増加で増加の一途」です。 国民は一貫して政府に景気浮揚を求めて来ましたし、社会保障費が削られることは嫌がってきました。国の借金は増えても個人の借金ではないので国民は痛みを感じないのですね。おそらくそれが大赤字の一番大きな原因でしょう。政府も国民もそうやって財政規律を先延ばしにすることをやってきたのです。それだけのことです。
お礼
・高齢化が世界的に進んでいるので社会保障が多い ・デフレ対策をきちんとできなかった ・景気対策の柱が財政支出頼み ということですかね もっと言えば、景気対策として効果の薄いばらまきしか思いつかない人ばかりだったという感じですかね。 ありがとうございました
補足
高齢化は仕方がないとして、デフレ対策や景気対策を他の国にはできるのに、なぜ日本にはできないのでしょうかね。そこは不思議です。 そういう観点からももし何かあれば追加でお願いします。
- maiko0318
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民主党の金勘定は抜きにして、 まぁ、不景気だからばらまいて景気の浮揚を図っているということですね。
お礼
この20年くらいで日本の政治家で与党・政府に入れた人は、ばらまきすることしか思い浮かばない人しかいなかった、ということですかね。 ありがとうございました
お礼
三権分立ができてないから?それが財政赤字と関係ありますか?本当ですか? にわかには信じがたいのですが…。 (2)(3)はなるほど、沿うかもと思い説得力がありました。 新しい視点で面白かったです。ありがとうございました