良くは判りませんが、食用のクエン酸に、水酸化ナトリウムや、特に重曹を混ぜれば、クエン酸ナトリウムのできあがり、というわけにはいかないんでしょうか。
1ナト2ナト3ナトは、おそらくどうでも良いことで、血液を壊さないようなpHであることが大事ということは。
陽イオンであるナトリウム自体には大した意味は無く、陰イオンであるクエン酸や炭酸でカルシウムを掴まえてやることが重要なのでしょうから。(アルカリに近い方がより沈殿しやすいのかな、とは思いますが)
9対1というのも随分大雑把な数値で、厳密に考えるなら、何モルがどうした計算してクエン酸が何モル何グラム相当必要、なんてことになるはずでしょう。
9対1にしておけば、概ねカルシウムに対してクエン酸が過剰量になってくれる、ということでは。
また、自分で実験していないんで、どういう状況になるかは判りませんが、
空気に少しでも触れれば即アウトなのでしょうか?
空気に触れてダメになる部分もあれば、問題ない部分もあるのでは、と想像していますが、これは間違い
でしょうか。
逆に、450mlもの血液を、完全に空気と反応させてやろうというのは、それなりに面倒な作業になるような気がしますが。
これは小ロットの実験では判断が難しいかもしれません。
ただ、空気に少し触れれば後々にでも凝固するとか凝固が連鎖するようだと、現実問題、傷口で空気に触れた血液が凝固し、血栓となって血中をさまよったり、連鎖凝固で血管が詰まりそうな気がします。
空気に触れれば全部ダメになる、というような厳密な反応はしないような気がするのですが。
また、反応相手が空気なのか、酸素なのか、二酸化炭素なのか、窒素ガスでもダメなのか、で話が変わりそうです。
二酸化炭素ならOKであれば、ドライアイスを買って、二酸化炭素を作り、可能な限り空気を置換してやるとか(化学の教師で知っている人が居るかも)、窒素で良いなら液体窒素からか。
でも予算が無いんでしたっけ。
これも自分で実験していないので判りませんが、
クエン酸で凝固を止めてしまえば、少々空気に触れても、ということでは無いのでしょうか?
そこのサイトには、あらかじめ容器にクエン酸ナトリウムを入れておいて、と書かれていたような気がしますが。
まぁ、いずれにせよ、やってみるしかないのでは。
勿論、そこのサイトなど、実際にやっている人にメールしてみるというのも良いかもしれません。
それでも、ぶっつけ本番は厳しいのでは、と想像します。
その人の行きつけの屠畜場ではこう、あなたの行き先ではこう、ということもあるかもしれませんし。
お礼
teccycleさん、 いろいろな、アドバイス、ありがとうございました。 参考にして、やってみました。 あまり、神経質にならなくても良かったようです。 前回、屠畜場の方に採血していただいた血液に抗凝固剤を入れて攪拌して持ち帰ったのがすでに凝固反応が起こってしまっていた為に今回のような質問をしました。 今日、食肉検査センターの先生に同行していただき、先に2種類の(3.8%クエン酸ナトリウム水溶液、EDTA結晶)抗凝固剤をそれぞれ別の容器に入れておいたものに直接採血液を入れるようにしてみました。 持ち帰って実験してみた結果、クエン酸3ナトリウム水溶液で処理したものは凝固実験でうまくいき(血液全体からフィブリン→血餅、分離した血しょうからフィブリンができる)、EDTAで処理したものは血球プレパラートが作成でき、さらに血球の体液濃度による形状変化(DW中での溶血現象の観察など)を見るなど。うまくいきました。 後は、EDTAのカルシウムイオンに対するキレート効果がどの程度のものかが文献では見当たりませんので、今日持ち帰った血液で実験してみるつもりです。 ありがとうございました。