建築学科を卒業した者です。
おそらく建築家になりたいということで、再受験を考えておられると思います。
建築家として働くスタンダードな道のりは、
(1)大手の設計事務所に勤務する。
(2)有名建築家の事務所に勤務する。
(3)小さな事務所に勤務する。
といったところです。
この中で(1)、(2)の就職を考えておられるならば、非常に難しいと考えていいです。(1)、(2)ともに建築系の大学院卒が新卒採用の最低条件になります。これらの事務所に多人数採用されるのは、東京大学や早稲田大学などの計画系出身の学生のみで、普通の大学であれば、クラスで2~3人採用されればいい方です。
建築学科は、国立であれば1クラスで60人前後いますから、その中で常にトップの成績をキープするのが最低条件となります。「成績」といいましたが、この場合の成績とは「デザインの能力」のことです。
ある程度安定した生活を確保しながら、建築家として働きたいというのであれば、(1)か(2)しかありません。
生活のことは別に気にしていないというのであれば、小さな事務所に勤務するという方法があります。しかし、その場合は収入はフリーター並なので覚悟してください。もちろん将来も保証されていません。
また、建築家は「適性」とか「センス」とかいったことが大変要求される職業なのでまずはご自分の能力を見極めた方がいいと思います。何から勉強したらいいかは今はわからないでしょうが、独学で1年ほど建築を勉強したらどうでしょうか? 本当にやる気と素質があれば、1年で建築学科の3年生と同等の力をつけるのは十分に可能です。そのあとで、建築学科への編入や、再受験、その後の大学院入学を検討した方がいいと思います。
これらの話を聞いて、やる気を失うようであればそこまでなので建築家への未練はきっぱりと断つべきです。
また、もしも独学するというのであれば、補足してください。読んだ方がいい雑誌や図書、必要な道具、パソコンのソフトその他をアドバイスさせていただきたいと思います。
補足
どうもありがとうございます!そうですね、まだ自分の能力も理解していませんし、独学でも追いつけるなら独学も一つの手段として考えます。よければ独学に必要な物を教えて下さい!