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わからない電力会社のキモチ

エネルギーのカテゴリはもっと専門的な質問ばかりだったのでここで聞かせて下さい。 電力会社のCMでは、よく「でんこちゃん」が登場して、電気の無駄遣いはだめ!と言っているでしょう? なのに、一方では元アイドルが「これからの時代はオール電化よ!」と勧めています。 なんで?電気を使ってほしくないなら、オール電化なんかしたらダメなんじゃないの?使ってほしいんなら、無駄に使う人大歓迎なんじゃないの? 素人には電力会社のキモチがわかりません。教えて下さい。

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  • mitoneko
  • ベストアンサー率58% (469/798)
回答No.7

 電力会社さんは、板挟みの立場なんです。  まずは、オール電化の方から行きましょうか。  同じたくさんの電気を使ってくれても、うれしいお客さんとあまりうれしくないお客さんが電力会社には存在します。  まず、基本として、電気は基本的に貯めることができません。今、使っている電気は、まさに、今発電しないといけないんです。  ここで、ちょっと考えてみましょう。たとえば、みんなが活発に活動してる昼間、特に、暑い夏のさなかともなれば、たくさんの電気が消費されます。この電気は、使っている夏のさなかの昼間に発電しなければ成りません。ですから、これを賄えるだけの発電設備を用意する必要があるわけです。  ところで、これだけたくさんの電気を発電できるだけの設備を用意したのに、冬の深夜の丑三つ時(笑)とかには、それだけの電気は使ってもらえません。せっかくたくさんの設備を用意したのに、この時期には、それがまったくの無駄になるわけです。  企業の立場とすれば、いったん導入した設備は、24時間フル運転状態に保てるのが理想です。発電設備の稼働状況は、この理想と比べると、まだ遠い所にあります。  ここから考えれば、電力会社が一番喜ぶ顧客というのは、24時間365日、常にコンスタントに電気を使ってくれる人です。  昼間(特に、夏期)には、ほっておいてもたくさんの電気が消費されますから、人の使ってくれない深夜に集中して電気を使ってくれる人は特に歓迎すべき顧客です。  この立場から、オール電化を見てみましょう。一般家庭で、一番電気を使うのは、一家が全員家に帰ってきた夜です。料理のために、IHコンロを使う頃は、みんなが家に帰ってきてからでしょう。これは、裏を返せば、企業(職場ですね。)が電気を使わなくなった時間です。さらに、オール電化をすると、給湯設備も電気ボイラーになります。この電気ボイラーは、みんなが寝静まった深夜にお湯を沸かして、それをため込むように設定されています。  そう。オール電化の顧客というのは、一番電力会社にとってうれしい顧客なんです。(ついでに、暖房も電力でやってくれれば、夏の電力と冬の電力の差が縮まりさらにうれしいですね。)  次に、通称、省エネ法の問題です。  ニュースなどで、「地球温暖化防止条約」とか「京都議定書」とかいう言葉を耳にされたことがあるかと思います。これは、国家条約として、ある一定程度の消費エネルギーの削減を国家に義務づけたもので、日本も署名しています。(正確には、削減するのはエネルギーではなく、排出する二酸化炭素(もっと正確には温暖化ガス)なのですが、実質的に一番大きいのはエネルギーの消費です。)  ところが、今のままでは、とてもじゃないけど条約に定められた削減は不可能です。そこで、省エネ法などの法律で、企業には、省エネルギーを推進するように非常に大きな圧力がかかっています。(たとえば、大企業には、毎年一定程度の省エネを行い、それを国に報告する義務があります。できなければ、行政指導がやってくるというおまけ付きです=^・・;=)  この圧力の一環として、一般家庭の省エネがあります。まさか、一般家庭に、一定の省エネを義務づけて報告させ、破ったら行政指導よ・・・・なんてできませんから、環境省等では、一生懸命省エネに対する意識付けを高めようと宣伝活動をすることになります。  「無駄な電気を節約する」なんていうのは、まさに省エネの筆頭目標です。  この宣伝活動に、電力会社も組み込まれています。  先の夜に電気を使ってくれる顧客はうれしい顧客ですと言いましたが、これを電力の平準化といって、これも立派な省エネの一つだったりします。  まだ他にも理由はあったりしますが、わかりやすく書くとこんなところでしょうか・・・(わかりやすくするために、少々正確性には欠けますが(苦笑))  というわけで、一見矛盾しているように見える宣伝がちまたに流れることになるわけです。

tnytnytnytny
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 ここまで詳しく説明されて、やっとキモチがわかってきました。 ということは、ガキどもが夜遅くまで起きて電気を使いまくるのはうれしいお客、昼間マジメに家事をやる専業主婦はうれしくない客・・・だったりして。 そうですね、「昼間は節約せえ、夜はガンガン使え!」とは、まさか言えませんものね。

その他の回答 (6)

  • syunpei
  • ベストアンサー率27% (194/717)
回答No.6

オール電化住宅は、エネルギー効率がとてもよいのです。 ガスコンロは、エネルギーの60%はなべをあたためるより、空気を暖めています。 電磁調理器などは、90%以上が調理の熱として変換できているといわれています。 電気の無駄遣いはだめといっていますが、本心ではありません。JTが、吸い過ぎに注意しましょうなどといったり、酒造会社が、週に一度は休肝日をなどといっているのと同じです。 ただ、社会的な体裁で、いわなきゃならんのです。 オール電化というのは、家庭の総エネルギーを全部電気に変えることで、一家で使うエネルギーはまあ、一緒ということで、売り上げも伸び、かつエネルギーは無駄遣いではないという理屈でしょう。

  • koreedah
  • ベストアンサー率33% (397/1203)
回答No.5

電力会社が減らして欲しいのは、電力の使用がピークの時間帯での総消費電力です。 それ以外の時間帯の電力は、大部分無駄に捨てられているので、どんどん使って欲しいのでしょう。 エコキュートのように夜間電力を使う機器なんか、典型ですよね。

noname#10506
noname#10506
回答No.4

電気の無駄遣いとは、使ってもいないところで蛍光灯をつけっぱなしにしたり、扇風機をつけっぱなしにしたり、テレビをつけっぱなしにしたり・・・とかだと思います。 オール電化とは、今まで、ガスを使っていた所を電気にすることで、(原子力や風力は二酸化炭素を出さない)地球の温暖化を抑えると言うことだったと思います。 だから、効率よく電気を使って欲しいのかもしれませんね。

  • sanpin-cha
  • ベストアンサー率48% (533/1095)
回答No.3

電力会社としては、24時間また1年中一定の割合で電気を使用して欲しいというのが本音でしょう。 発電量の変化があれば、最大消費電力に合わせて発電所を作らなければならず、使われない時間帯や季節があれば施設の無駄になります。 オール電化では、夜間の電力を利用してエネルギーを各家庭ごとに蓄えることができ、日中の最大消費量を緩和できる効果が期待できるとかでしょうか。

参考URL:
http://www.chuden.co.jp/corporation/zyuyou/zyuyou7.html
  • hima-827
  • ベストアンサー率24% (1087/4414)
回答No.2

タバコに、似てますね。 一方では、健康上、ダメ! 一方では、税収の為、買ってほしい! (そもそも、体に害があるなら、販売しなければとも思います) エネルギーの場合、オール電化のライバルは、ガスですよね。 ガスエネルギーで使用している分を、電気エネルギーに、変更して貰いたいと言うのが、趣旨だと思います。 ですから、ガスを使用している人が、電気に変えたら、そりゃ、電力会社は、儲かるのではないでしょうか?

noname#7546
noname#7546
回答No.1

私も一般人ですが… 想像するに,電力は 使われる時間帯とそうでないときの差が,激しく, 作る量は変えにくいのに,保存もしにくいので, ピーク時には節電, そうでない時間の余る電気を,オール電化で使って欲しい,とか…? 意地悪い見方をすれば、 節電を訴えても成果が上がっていないから, 原発で解決しかありませんよね?という, 理屈に持っていきたい,のでは?という気がしてます.

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