質問1 日本列島全部が沈みませんが、相当な部分は海の底になります。
ヨーロッパでもオーストラリアでも同じことが起きるでしょう。
地学や考古学の世界では珍しくはない現象です。
約6000年ぐらい前には縄文海進と呼ばれている状態で、日本列島のあちらこちらの平野では、海に近い部分は海の底でした。
有名なのが東京湾です。現在の古河市の近くまで東京湾は入り込んでいました。
結果として、千葉県や埼玉県、などで見つかている貝塚は標高が30mぐらいの高いところにあります。
つまり海面が高いので、当時の人々は今よりも高いところに住んでいて、貝を採って暮らしていました。
下記のサイトで見ることができます
縄文海進シミュレーション - Hi-HO
www.amy.hi-ho.ne.jp/mizuy/arc/kantoplain/
逆に20000年ぐらい前には海面が下がって日本列島と朝鮮半島は地続きでした。
そのころの東京湾は陸地で現在の浦賀水道付近を河口とする川が流れていました。
古東京川と呼ばれています。
現在も東京湾の底にきれいに川の跡が残っています。
映画のようにアメリカが北極にならなくても、海の水が増えたり減ったりしたことがあります。
当然これからも起きるでしょう。
質問2 地球の大気全体が暖かくなれば地球上の氷は溶けます。
極の反転と呼ばれる現象とは無関係に起きていたことが分かっています。
当然、今後も起きるでしょう。
質問3 南極の氷の量と大気の温度で時間は計算できるかおもいますが、良く分かりませんので計算してみて下さい。
もし20000年ぐらい前の地続きの時代から日本列島が独立するのに要した時間と同じ程度であれば、充分に移住できます。
北極海の氷は水に浮いていますので、浮力の原理から溶けても海水の量はかわりません。
南極の氷は南極大陸の上に乗っていますので、溶ければ海水の量は増えます。
北極圏に近い地方の永久凍土と呼ばれている地中の氷が溶けて海に流れ込めばと海水の量は増えます。
同じようにヒマラヤやアルプスのような高い山の氷も溶けて海に流れ込めば海水の量は増えます。
おそらくこの二つの種類の氷の量のほうが北極海の氷の量よりも多いでしょう。
なぜ海の水の量が増えたり減ったりするほど大気温度が上がったり下がったりするのか、ということは現在良く分かっていません。
ただ大昔にはこういうことがあった、ということが分かっているだけです。
但し、極の反転や地軸のズレとは直接関係なくおきていたことは分かっています。
蛇足
1万年とか2万年という期間ですと、地面も動いていますので、場所によっては早く海の底になるところも出てくるでしょう。
一方で地面が隆起して海底が陸地になるところもあるでしょう。
ちなみに、関東平野は江戸川の方へ向かってお盆を傾けるように年間1mmずつ沈んでいるそうです。
関東地方を流れる川が上流では東京湾の方へ流れているのに埼玉県のあたりで房総半島の方へ向かって流れているのはこのためだそうです。
今回の3.11東日本大震災では東京が5cmほど東へ動いたことが分かっています。
お礼
標高の高いとこの貝殻は分かりやすかったです。 ご丁寧に有難うございました。