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量子テレポーテーションについて

古澤明博士という方が出てるDVDを見たのですが、 その中で量子テレポーテーションの実験をやっていました。 これが私には、全くワケが分りません。 沢山のレンズや鏡を色んな角度に並べて、 レーザー光らしきものを飛ばしていたのですが、 これの何がスゴイのでしょうか? レーザー光が伝わる早さを競っているのでしょうか? それならあんなに沢山の鏡を複雑に使わなくても、 単なる直線にしたほうが早く伝わると思うのですが、、、 それともいかに多くの鏡を置くかを競っているでしょうか? それともいかに鏡を少なくするかを競っているのでしょうか? なんせ、アホな私には全く理解不能です。 識者の皆様、何がどうなれば一番スゴイのか、 分りやすくご教授下さい。

みんなの回答

  • chiha2525
  • ベストアンサー率10% (245/2384)
回答No.1

量子テレポーテーションって、名前がアレなんでよく間違えられるのですが、普通のPC(コンピューター)におけるビットのコピー(あるいはmove(移動))に相当するものなんです。 普通のPCはビットでデータを持っていて、0か1かを保持してるのはご存知かと思いますが、量子コンピューターにはQビット(キュービット、Qは量子(quantum)のQ、だったはず)というものも持っていて、このQビットというのは量子的で、測定すれば0か1なのだけど、測定するまでは不定(量子演算に従う)というものなんです。 で面倒なのは、このQビット、コピーが出来ない。コピーしようとするとコピー元が崩れてしまうんですね。だからコピーではない、っていうので名づけたのが量子テレポーテーション、ってすごく迷惑な名前。 それで、量子テレポーテーション、つまりQビットの移動ですが、どうやるかというと、元のQビットと移動先のQビットを、量子エンタングルメント(量子もつれ)したもので作用させてやる。と元のQビットと移動先のQビットが量子エンタングルメントした状態になるんですね(この時、すでに元のQビットは変わっている)。で元のQビットを測定して、0か1かを判別して、それを移動先のQビットに作用させてやると、あら不思議、移動先のQビットが、元のQビットと同じ状態になるんです。 ね、量子テレポーテーションって、あるQビットの情報を、別のQビットに移動しているだけなんです。でも、なんか大変そうでしょ。というわけで、その実験も大げさな装置になっているのだと思います。 ちなみに、量子テレポーテーションは、理論的には出来るのだけど実際に出来るかどうか分からない、ってのを、実際にやってみて出来ることを確認した、っていうところです。 ちなみに、量子コンピューターが実用化されても、公開キー方式の暗号が簡単に解かれるのと、ある種の検索が超早くなるってだけで、大したことはないです。 暗号なんてクレジットカードの暗証番号より簡単じゃないし、検索もgoogleで十分早いw

ixyz
質問者

お礼

chiha2525さん 早速のご回答有難うございます。 書かれておられますことは、何となく分るのですが、だからと言って、あの装置に何の意味があるのかと思ってしまいます。 素人的には、Qビット情報をA地点からB地点に動かすだけのことで良いのなら、直線にしておけば、単純明快で良いのではと思うんです。 その方が早く動かせるし、装置も複雑にならないで済みます。 なのに、何故にあんなに複雑な経路にするのでしょうか? まさかある種のアルゴリズム的な形の経路にしないとQビット情報というものは、上手く移動してくれないとかいうへそ曲がりなヤツなのでしょうか? ウィキとかの説明を読んでも、その辺が具体的に見えてきません。 お暇なときに追加説明をして頂けるのなら、非常有難いです。

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