マクロ経済モデルの問題が分かりません…
問 以下のようなマクロ経済モデルを考える。
【1】Y E = C + I +G :支出GDP(ただし、G>0)
【2】C = C + cY D 0 :消費関数(ただし、C0>0、0<c<1)
【3】I = I(i) :投資関数(ただしI は、利子率:i の減少関数)
【4】Y P = Y D :生産GDP=分配GDP
【5】Y P = Y E = Y :生産GDP=支出GDP
【6】L(Y,i) =M P:実質貨幣需要=実質貨幣供給
(1)【4】および【5】が会計的に成立つ関係は何とよばれるか。
(2)財・サービス市場の総需要と総供給がバランスする関係式(IS 曲線)を【1】~【5】の関係式より求めよ。
(3)上で求めたIS 曲線の形状について、その導出過程を踏まえながら解説せよ。
(4) 貨幣需要L とGDP の関係について説明せよ。
(5) 貨幣需要L と利子率i の関係について説明せよ。
(6)貨幣市場のバランス式(LM 曲線:【6】)の形状について【4】、【5】の結果を利用して解説せよ。
(7)財政支出:G がG0からG1に拡大したとする。IS/LM モデルを用いてその効果を詳細に説明せよ。
(8)名目の貨幣供給量(マネーサプライ):M がM0からM1に増加したとする。
IS/LM モデルを用いてその効果を詳細に説明せよ。
(9) 財政支出:G がG0からG1に拡大した場合の乗数効果が、金融市場の存在によってどのような影響を受けるか。
そのGDP に与える影響について説明せよ。
(10) 名目の貨幣供給量(マネーサプライ):M が一定のとき、物価指数P がP0からP1に上昇したとする。
GDP はどのような水準に変化するか、IS/LM モデルで解説せよ。
理系の学生なのですが、大学の資料を見てもさっぱりわかりません…。
一部の問題だけでも、回答してもらえるとととても助かります。
回答よろしくお願いします。
お礼
>NEEDSモデルでも内閣府短期モデルでも、大きさはともかく政府支出を増やした場合の輸出はマイナスですが。 ということは、これらのモデルも「全く論理的ではありません。」ということになるんでしょうか? このことはすでに説明しました。再度書きます。 ――――――――――――――――――――――――――― 3年目の実質輸出ですが、NEEDSでは―0.26%、内閣府では-0.45%で、この程度なら問題にするほどでもないでしょう。物価も上がっており、実質で考えればマイナスになってもおかしくはありません。しかし、内閣府の中長期モデルは異常です。GDPデフレーターは僅か0.38%しか上昇していないのに、実質輸出は、-2.07%となっています。乗数は1.15,1.25、1.16、0.99,0.85というように、2年目以降減り続けています。 ――――――――――――――――――――――――――― おわかりでしょうか。NEEDSでも短期の内閣府でも実質ではマイナスでも名目はプラスなはずです。しかし中長期内閣府は名目で大幅なマイナスで、それが名目GDPの伸びを大幅に抑えてしまったことが病的だと言っているわけです。海外から注文が来るのに、公共投資を政府がやっているから注文に応じられない。そんなことってあり得るのですか。論理的に説明して下さい。 >そういうのはデータを発表した人に言って下さい。 実際には、内閣府はそういった試算を発表していますが、誰も気付かなかっただけです。内閣府は歳出を削減したケース(ケースA)と削減しなかったケース(ケースB)を比較して発表しています。これは平成20年1月17日に発表された『日本経済の進路と戦略』です。結果はケースAは基礎的財政収支は改善しますが、債務のGDP比は悪化します。この試算により債務のGDP比を減らすには、つまり将来世代へのツケを減らすには、基礎的財政収支を悪化させなければならないことが証明されました。もちろん、財政拡大で一時的に基礎的財政収支を悪化させデフレから脱却し、経済を拡大基調に乗せてしまえば、それ以上景気対策を行う必要はなくなり、それ以後は基礎的財政収支は黒字化します。景気が過熱気味になれば増税すら可能となります。 >トルコは2000年代初頭のPB-20%から現在は-2%程度に、ジンバブエは(財政収支ですが)05年当時の-6%程度から0%前後まで改善しています。 ハイパーインフレが起きていた頃の経済データは発表されていませんが、間違いなく大赤字のはずです。インフレにより債務のGDP比は激減(あるいは低く抑えられたまま)し、その後はプライマリーバランスを改善してインフレを抑えればよいわけです。日本も一時的にプライマリーバランスをもっと悪化させてデフレから脱却し、順調に経済の拡大モードに入ってからプライマリーバランスを改善させるという方法が最良です。 >足元の数字を織り込んだらそうなる、というだけですね。 しかも違いがあると言っても0.3%PT程度とか、四捨五入での誤差レベルです。GDP統計でも速報値と確報値が0.3%程度ずれるのは良くある話です。 今回だけの1回限りの下方修正なら誰も文句を言わないでしょう。しかし2002年からずっと下方修正を繰り返しているのが問題だと言っているのです。そろそろ下方修正をしなくてもよい予測を出したらどうだということです。例えば2005年に発表した予測では2012年度の名目GDPは645.2兆円だと予測してましたが、実際は472.6兆円でした。決して小さな誤差ではありません。全くデタラメの予測であり、毎年同様のデタラメな予測を発表し、それを基に、政府は予算案を決めたり、年金の設計をしており、恐ろしくなります。下方修正をしなくてもよい予測をしようと努力しないのですか。 >財政拡大でGDPを伸ばしても、GDP比債務残高は短期的にしか減らず、中長期的には増えるというのは何度も説明したので省略。 モデルは、どこまでも精度が同じという考えでしょうか。例えば内閣府が平成17年1月20日に作成し経済財政諮問会議で提出した参考資料の4頁を見て下さい。 「試算は誤差を伴っており、相当の誤差をもってみるべきである。特に先の期間になる程、不確実な要素が多くなることに留意が必要である。」との注釈が書いてあります。