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朱肉やプリンタのトナーを落とす方法
紙についたハンコの朱肉やレーザープリンタのトナーを落とす方法を教えてください。 落としたい理由は単なる興味です。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1049993630 このページによれば、朱肉のシミは除光液かクレンジングオイルとのことで成分を調べてみたところ http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14110013889 アセトンであることが分かりました。 アセトンをしみこませたトイレットペーパーで拭いてみたのですが 確かに多少は取れるのですが、かなり何回もごしごしと拭かないと全て拭き取ることができません。 他にもっと良い薬剤あるいは方法があれば教えてください。
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- 五十嵐 正(@ohhTokyo)
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#5の追補です。 ◆#1補足説明「なぜそこまで強固に紙と結合できる?」について <朱肉の場合> インクが水性だとスタンプ台がすぐ乾いてしまいますので、長く乾きにくい油の中に朱色の顔料を混入させたインクを使います。 そこで、紙の繊維の中にしみ込んだインクは、油分をすっかり取除いても、繊維のスキマに入り込んだ顔料の朱色微粒子は僅かに取り残ってしまいます。そのため、朱色が完璧には取除けない傾向になります。 なお、インク油分の除去はベンジン(又はガソリン)を使います。ベンジンは、油の種類がどうであれ殆どの油バインダーを溶かして洗い流します。そのあと、ベンジン自体は蒸発して消えてしまいます。それで、紙はさらさら状態に乾きます。 インクが染料の場合は、紙の繊維が染料で染まってしまうので朱色の除去は不可能です。衣類が色落ちしないのは、染めが染料のおかげです。 <トナーの場合> 熱で溶けたトナーは、表面張力があるので紙繊維の中までは浸透せず、紙面の表面にねばり付いた状態で固まります。 もし、このトナーをアセトンなどの溶剤で溶かすと、溶けたトナーの中の顔料の微粒子が紙の繊維の中まで入り込んでしまい、取除くことが不可能とは言えなくても実際には困難になってしまいます。 消すのはカラー印刷でもモノトン印刷でも同じで、印刷した表面を機械的に削り取る以外の方法がありません。 ◆#6の[炭化水素] (油のことです) について 『化合している分子量によって』の意味は、[炭素]と[水素]の化合のことで、これによって油の性質が違ってくるわけです。 C6 H6 (ベンジン)、 C6 H5 CH3 (トルエン)、 CH3 OH (メタノール)、 CH3 CO CH3 (アセトン)、などです。 ◆質問文「除汚液」について 除汚液を使うのは注意が必要です。 除汚液にははとんどの場合アセトンが何割か混入しています。アセトンは多数の種類のプラスチック類を溶かしてしまう性質を持っていますので、紙は大丈夫としても、レーヨンとかポリエステル類などの繊維製品に付着すると、生地を溶かし傷めてしまいます。 生地がぬるぬるに溶けてしまうので、手を拭く布類にも注意が必要です。 洗い流すベンジン・アルコールなどの油類については、回答#3のURLに示した「DVD(裏側:読み取り面)に油性ペンで」中の溶かし油の記事を参考にして下さい。
- 五十嵐 正(@ohhTokyo)
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#5です。 #1の補足説明で言っていた「有機溶媒に溶けるものとか溶けないものがあるのは理解できないのですが」の解明です。 水と油が混ざらないのと同様に、物質によって性質が違うので、溶けない現象が出ます。 また、同じ [炭化水素] (油のことです) でも、化合している分子量によっても溶ける性質が違います。 ラッカー系塗料はラッカーシンナーで溶けますがペンキ溶剤(テレビン油)では溶けません。 同様に、石油・ベンジン・ガソリンなどなど、どうにか溶ける油もあり全く溶けない油もあります。 別件ですが、染料インクの場合は、紙の繊維が染料で染まってしまうので、消す事は全く不可能と思って下さい。
- 五十嵐 正(@ohhTokyo)
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正しい知識のために関連情報をお知らせしておきます。 いま対象にしているのは、朱肉とトナーの消し方です。 朱肉は印鑑専用のスタンプ台で、朱色(赤黄色)のインクを、容器に詰めた植物繊維などの綿ふとん状の材質に染み込ませたものです。 インクは、植物油か液状樹脂類に朱色の顔料(まれには染料)を混合して作ります。染料の場合は主に化学合成材です。 つまり、インクはバインダーと呼ぶ液剤の中に、微粒子の顔料粒が混じっている状態です。 油性のバインダーは、アルコールで溶ける材質は少なく、ベンジンかテレピン油(ペンキうすめ液)で溶ける性質が大多数です。 アセトンは特殊な溶剤で、あらゆるプラスチック類を溶かしてしまう性質がありますので、要注意です。 ひところは、バインダーにPCB(ポリ塩化ビフェニール)が使われ、色落ちしないので重宝されましたが、毒性のため現在は不使用になっています。 また、朱色顔料として昔は水銀硫化物や硫化カドミウム類が使われましたが、これも水銀やカドミウム毒性のため現在は使用禁止されている筈です。 トナーは、熱に溶けやすい合成樹脂に、色彩の顔料を混入させて粉末にした素材です。 黒のほか各色のトナーがりますが、初期のトナーはエマルジョンと言って、印刷面と他の印刷面とが接していると接着してしまう性質がありました。無理にはがすと、両方の印刷面が相手側の印刷状態と混在して何が書いてあるのか判断できなくなります。 現在のトナーは、エマルジョン現象が改善されている筈ですが、古い文書は要注意です。
- fxq11011
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たとえば、朱肉、あるいは黒の顔料、朱肉は水銀の酸化物?、黒はカーボン、いずれも酸やアルカリに侵されず、アセトンその他の溶剤にも溶けません。 落とすには、溶剤というより、コロイド状に分散させている媒質(ひまし油その他)を取り去り(例 アセトンで)、その上で繊維等の間に入りこんだ、微小の個体を機械的に取り除く必要があります。 化学繊維なら比較的容易かも知れませんが、通常は完全除去は無理です。 だから朱が使用され、黒の塗料が一番長持ちします。
- 五十嵐 正(@ohhTokyo)
- ベストアンサー率47% (37/78)
完全に消す方法はありません。 が、少しは目立たなくする方法はあります。 消しにくい原因・理由を交えて説明します。 ◆朱肉の場合は、通常は油性インクを凸版型の印鑑で押し付けた印刷です。 油性インンクは紙の繊維の中に入り込んでいます。油を溶かす [液剤] で、もみ洗うような気持でたたき洗いすれば、少しはインク色が薄くなる程度には改善する筈です。 (1)ハンコ朱肉が付いた紙の下に、きれいな布(ハンカチ程度の布地)を敷く。 (2)消したい朱肉の部分にアルコール(又はベンジン)を数滴たらす。 (3)その上から、別の清潔な布地を当て、叩くように朱肉インクを絞り出す。 この操作を何度も繰り返すと、かなり消せる筈です。 ◆レーザープリンターの場合は、トナーと思っていてもレーザーなどによる焼付け方式のことがあり、焼付けの消去は不可能です。 トナーの場合は、字形・図形の部分だけトナーが熱で溶けて紙に粘り着く状態です。 溶けたトナーは、紙の繊維の中に少しだけ入り込んだ状態で仕上がっているのが、一般的な方式の印刷状態です。 この印刷状態を消すには、機械的にコスリ取るほかありません。溶剤で溶かすと返って汚れが広がるだけです。 (1)カッターナイフ(オルファなど)の刃ではない斜め部分で、静かに、紙表面をこすってスイープ(そっとサーフ)。 (2)小さな毛ばたきかやわらか筆で、削り取ったカスを(こすりつけないように)払う。 この操作を繰り返して、根気よくはじから消していきます。 (参考) DVD(裏側:読み取り面)に油性ペンで http://okwave.jp/qa/q7128788.html 革のソファーについた油性ペンの跡を消す http://okwave.jp/qa/q5368058.html
- kyo-mogu
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紙は細い繊維で出来ています。繊維の中にしみこんだ物があり、それが残っていると思います。拭いた程度では取れないと思いますよ。 繊維もつるっとした物では無く、電子顕微鏡などでみれば隙間だらけだと思いますよ。 薬剤につけ込んでという洗濯のつけ置きみたいな形になるのでは? 美術品などの修復などのテクニックではあるでしょうね。
- trytobe
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そこまでの方法が無いので、プリンターでの印刷書類に署名捺印する手法が、契約書類などとして有効に用いられているのです。
お礼
方法がないとして、なぜそこまで強固に紙と結合できるのですか? 極性のある物質が水に溶けやすいものと溶けにくいものがあるのは理解できるのですが 有機物によって有機溶媒に溶けるものとか溶けないものがあるのは理解できないのですが。 この理由を教えてください。