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極点でも風は吹くのでしょうか
南極や北極の極点付近でも風は吹くのでしょうか? 低緯度のところと比較してどうなのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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> ハドレー、フェレル、極と、それぞれの帯で独立して東or西に移動しているということは、上下(地表対上空)の動きも加えるとそれぞれ螺旋状に循環しているということでしょうか? そうです。螺旋状とは、うまいこと言いますね。螺旋というほど何周もしているかどうかはわかりませんが、横移動しながらひねりを加えているのは間違いないです。ちょうど、台風の遅い番みたいな空気の流れがたくさん連続し過ぎて ノノノノノ みたいになるんでしょうね。 独立して、の部分なんですけどね、ほぼ独立と思って良いと思いますよ。私は超専門家ではありませんが。 「回り回って偏西風になる」という言葉に私も気付いていて、悩んだ上で、全くのはずれではないが少し違う、という意味で言ったのです。向きが逆ですからね。 例えば、鹿児島から茨城の方へ向かって南から北へ黒潮(日本海流)が流れていますね。対して、北海道の西側の日本海を、島根の方まで北から南へリマン海流が流れています。「黒潮が回り回ってリマン海流になる」というのは、全くのハズレではないかも知れないけど、一般的には少し違うわけです。でも、黒潮だって、南米のチリ沖の海流と無関係ではいられないと思いますよ。 これと同じように、海流も気流も、お互いに影響し合ってはいると思います。 フェレル循環と極循環のところで赤い→が接していますよね。多少混じり合っているかも知れません。私はそこまでは詳しくありません。ごめんなさい。 ただ、温度が違い過ぎると界面を作って混じり合わない、ということは聞いたことあります。いわゆる前線というやつです。 寒冷前線とか、温暖前線とか、停滞前線とか、 寒気の上に暖気が乗っかる、 暖気の下に寒気がもぐり込む、 というのを聞いたことありませんか? 私は、「水とお湯がぶつかればすぐに同じ温度のぬるま湯になる」 と昔は思っていたのですが、気団はそんな簡単に壊れないみたいです。 あと小笠原高気圧とか、シベリア高気圧とか、同じ種類の空気のかたまりによく名前が付けられます。「それぞれ少しずつ成分も違っている」 ということの、一つの答えでしょう。 例えば、「熱帯収束帯」と書いてある帯は、熱くて湿った空気のかたまり だと思いますよ。 水は循環しています。上空へ上り過ぎると重力に逆らえなくなる & 温度が下がってきて重たく(密度が高く)なる ので、赤道から中緯度の方へ押し出されてきます。そして、雨となって中緯度で一気に落ちるのです。 それがスコールだ、と聞いたことがあります。タイとかインドでよく雨が降る & その割に乾季がある というのも、この仲間だと思います。 > よくよく考えてみると全て東風でもよさそうな気にもなる 私も同じこと思ったことありますよ(笑) でも、タオルを右にひねると、一部は左へねじれますよね。やっぱり世の中はうまいこと 2引く2は0 のように足し引きでバランス取っているんじゃないですかね。 全体的にはですね、地球は一方向にしか回っていないわけですから、 西→東 か、東→西 のどっちか(たぶん西→東)が多い と予想します。 いろいろなことに、「地球が反時計回りである」ことが影響している、と私は想像して楽しんでいます。もしかしたら心臓が左寄りにあることも? ところで、本題と全然違うことに話をそらしてすみません。 ヒートアイランド現象って聞いたことあるでしょう? アスファルトとかも関係ありますけど、やっぱりエアコンとか、人間の生活サイクルが無視できないみたいですよ。最近は土日も稼働する工場も増えていますけど、工場って、排気しますよね。空気中の微粒子を増減させるので、降水確率に影響するそうです。土日と平日で晴れる率が違うんでしょうね。 それに、工場もオフィスも電気を使います。電気を遣えば火力発電所の排気も増えます。それに電車の本数も違うし、コンビニのお弁当の数も違うし、・・・ 人間が天気を動かしているって本当に驚きですよね。 私が言ったのはあくまでも局所的な降水の話ですよ。地球温暖化のことまではわかりません。CO2 排出量が増えているのは事実ですが、その大部分は海に溶け込むわけで、私は地球温暖化に対しては少し懐疑的ですけどね、むしろ氷河期に入りかけている、という方を信じています。 地球温暖化に 人為的なものよりも、太陽エネルギーや地球の核(マントル)の活動の活発化が影響している、という方が、ずっと説得力ありますよ。人間の活動とケタが違う大きな影響力だと予想します。 太陽の黒点活動のことは私も聞いたことがあります。 まあ、半分は私の知ったかぶりだと思って疑いながら聞いてくださいね。
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- QoooL
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#2です。 ええ、批判のつもりはなく、ご質問を立てた趣旨の確認のつもりでした。感じ悪い空気を流したならすみません。 > 貿易風から回り回って偏西風になるのが主にコリオリの力! > 上昇気流、下降気流が気圧、温度差による力! > …という感じでしょうか? そうですね、ほぼその通りです。 コリオリの力が「見せかけだ」と私が書いたのは、風が曲がっているのではなく、見る人(観測者と言います)が動いているだけだからです。 例えばですね。球を鉛直に自由落下したとすると ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ と動きますけど、落とした人で電車に乗っていると、 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ というように、カーブしていくように見えます。 球自身は真っ直ぐ進んでいるつもりでも、曲がって見えるということを、「力」という名前を付けて理屈を合わせたわけです。 台風が北半球で反時計回りだったりするのも、コリオリの力の結果ですよ。実際には、水とかも「北半球では時計回り」するのが普通ですが。 エクアドルみたいな、赤道をまたぐ国では、北だと時計回り、南だと反時計回りという見世物があるそうです。インチキのようですが。 で、私の図はWikipedhiaからの拝借です。なんかホトホト感服とか無用にほめられていましたが。その右上の、緑色の地球を見てください。 そこの北半球に、 赤色の→で上向きに右カーブ、 水色の→で下向きに右カーブ が描いてありますね。 だから、 赤色の→が合体したのが、西→東に吹く偏西風(西風)、 水色の←が合体したのが、西←東に吹く貿易風(東風) だそうです。 「高圧帯」と呼ばれるベルトから風が吹き出すから、その前後で向きが逆になるわけですね。 その左の地球の図では、偏西風だけ描いてあって貿易風は省略してあります。実際には真っ直ぐ進むというよりこの赤くて太目の→→→のように偏西風も蛇行しています。 貿易風から回り回って偏西風になる のは正確ではないです。別の風だということがおわかりいただけたでしょうか。 で、北極点付近で コリオリの力 が「働いていないわけではない」 です。念の為。 極風の話をしましたが、これは、コリオリの力 によって 西←東に吹く風 のことです。 でもそれが、北極点の真上で吹いているという意味ではない、と言いたかったんです。ある程度打ち消し合うでしょうしね。 北極点から何十キロ、何百キロ離れた付近から、「あ、これが極風だ」と認められる弱い風が吹いているのだと思いますよ。 あえて図を付けたのは、極風に比べてもっともっと速い風がある(いわゆるジェットと言われるものが極点ではないところに吹いている)、ということをビジュアル的にわかっていただきたかったからです。 ハドレー循環 と書いてある辺りが一番、空気の流れが活発そうですね。 もちろん、左下の図の緑色の同心円が、ハドレー循環以上に激しい気流を示しています。 > 上昇気流、下降気流が気圧、温度差による力! そうです、温度差による力 と言った方が良いと思います。 気圧差による力 では、横の風の方が起こりやすいと思います。 ただ、結果的に 地上 低気圧 →上昇気流→ 上空 高気圧 地上 高気圧 ←下降気流← 上空 低気圧 という気圧差が生じています。 > 複合的に相成っているものなのですね。 その通りなのです。しかし、気象予報つまり雨占い・雨乞いというのは人間が何千年も研究してきたので、気象衛星の発達もあり、どういう観測と計算をすれば予報の正確性が上がるか、が向上してきました。スーパーコンピューターを使えば、「複合的に相成っているもの」もほぼ全て足し算できると思います。 実際の都会だと、月~金 工場が動いている、土日 工場が閉まっている、ということも天気に影響するそうですけど。それも計算式があるのでしょう。 ご質問に関しては、コリオリの力 と 地上温 の上昇、という2つの要素が極点では圧倒的に少ないということを、よくわかっていらっしゃると思いますよ! こちらこそありがとうございました。
お礼
度々ありがとうございます。 >貿易風から回り回って偏西風になるのは正確ではないです するとハドレー、フェレル、極と、それぞれの帯で独立して東or西に移動しているということは、上下(地表対上空)の動きも加えるとそれぞれ螺旋状に循環しているということでしょうか? また、[下の図]から想像しますと、それぞれの帯が独立して循環しているということは、北半球では大きく三つの空気帯があって、それぞれ少しずつ成分も違っているということでしょうか? それにしても赤道から極点へ順に東風、西風、また東風と、解ったようなつもりになって来ましたが、よくよく考えてみると全て東風でもよさそうな気にもなるのですが、球体(コリオリ)ってややこしいですね…(^^)。 それから工場の稼動等が天気予報に影響するというのは驚きです。本趣から逸れてしまうのですが、わたくし地球温暖化というのは、実は人為的なものの影響よりも、太陽エネルギーや地球の核(マントル)の活動が活発化しているからではないかと思っていたのですが、人為的なものが既に天気に影響しているのであれば、それでは説明が付きそうにないですね。 いや、度々本当にありがとうございました。
- kamobedanjoh
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NO.1です。 NO.2さんから批判されてしまいました。 小生の回答の趣旨は、極地点ではコリオリ力が働かないのに風が吹くのか? との趣旨の質問と受け止めての文面でした。 当たり前すぎる回答で相済みません。 NO.2さんの地球規模での解説、添付図は無論ご自作のものかと、ホトホト感服した次第です。 ところで、小生の回答にはご不満でしたか?
お礼
No1様 >ところで、小生の回答にはご不満でしたか? とんでもございません。No2様からの回答も批判ではないと思います。わたくしド素人ですので自転以外に気圧、温度差と聞いて、そりゃそうだと思い直した次第でございます。 コリオリという物理の言葉も初めてお聞きしました。 本当にありがとうございました。
- QoooL
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> 自転にかかわらず、気圧、温度差があればどこでも同じように風は吹く ということではあまりにも回答として当たり前過ぎて期待外れでしょう? そんなことはご質問する前からわかっていらっしゃるでしょうからね。 風というのは、地表面だけのミクロな話ではありません。自転の影響に着目したのは、とてもするどいと思います。マクロな空気の対流という視点から、以下の2点を挙げておきましょう。 【ジェット気流】 偏西風(一般的にジェット気流と言うとこちら) 日本と同じ緯度付近 西から東へ吹く上空の風の帯。ジェット機が上空1万メートルを飛ぶときに、この風の影響を受けやすい。 ハワイへ行くときより、ハワイから帰るときの方が向かい風で時間がかかることになる。 また、悲しい話だが、戦争中には、日本からアメリカまで、風船爆弾を送っていたこともある。 貿易風(偏東風) 日本よりもっと赤道寄り。 偏西風と逆向きの風。上空の風ばかりでなく、帆船にも影響するような高さ(つまり、地表・海表面付近)にも風の流れが強い場所があることが、大昔(大航海時代)から知られている(一番強いのは偏西風と同様、上空1万m付近)。 ジェット気流は 秒速20~50m程度なので、その付近では常に台風が吹き荒れているような風が吹いている。 【上昇気流、下降気流】 日本では、夏になると雨が降りやすいのはよく知られている。入道雲ができるのもよく目にする。これは、熱せられた水面から上空へ向かう 「縦の風」 が起こるからである。 風の話をするときには、横向きだけでなく縦向きもセットで考えないといけない。 北極点、南極点付近では、空気は冷たく重たいので、周りへ空気を押し出す「高気圧」状態になっている。これは地表付近の話で、上空は逆に、極へ空気が流れ込んでいる。 ただ、赤道付近で水や地表が熱せられて起こる上昇気流の方が、比較にならないくらい強いです。詳しくは図の矢印の大きさを見比べてください。 極付近でも、見せかけの慣性力である コリオリの力 が働き、極付近から吹き出す風は、 極東風(極風) と呼ばれる東風になる。 つい最近イッテQで北極点のロケをやっていましたが、 「北極点に吹いてくる風は全て南風」 というバラエティー向きの解説は、おもしろいと思いました。 以上2点を合わせると、 極点でも風は上下左右に吹くし、ブリザードはもちろん強い風だが、 地球全体を見渡すと、もっと強い風が吹くところはたくさんある。 他の地域で吹く強い風というのは、コリオリの力という自転が原因になっている要因と、 緯度が低いと暑いという温度要因の2つによってもたらされる。 極付近ではこの要素が極めて少ないので、風が相対的に起こりにくい。 というのが私の答えです。 地球上ではこの他にも モンスーン(季節風) 日本では、 夏は南東の風(南風)、 冬は北西の風(北風) などのさまざまな風が起こっています。台風はもちろん極までは行きませんね。高気圧は基本的には「天候は穏やかだ」と言ってしまっても良いんじゃないでしょうか。 極付近の高気圧は呼吸をするように常に大きさを変えていて、北極振動、南極振動という気象に影響する現象を起こしています。 北極も南極も「極点」だけ特定するのは難しいので、おっしゃる通り「極点付近」で考えるのが現実的ですね。でも、上に述べてきた通り、自転の影響は低緯度と比べて圧倒的に少ないと思いますよ。そうでないと、極点は渦の中心になって、常に竜巻が起こっていることになります(笑) 長文でも読んでくれてありがとうございました。
お礼
大変解りやすく解説をいただきましてありがとうございました。 風が吹くというのは東西南北というイメージですが、縦(球体でいうと内外?)も考えないといけないのですね。 貿易風から回り回って偏西風になるのが主にコリオリの力! 上昇気流、下降気流が気圧、温度差による力! …という感じでしょうか? 何にしても物事の構成用件は1点だけということは無く、複合的に相成っているものなのですね。 自転の影響は低緯度と比べて極点の方が圧倒的に少ないというのは思ったとおりですっきりしました。 懇切丁寧にご教授いただき誠にありがとうございました。
- kamobedanjoh
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周囲との気圧差、温度差があれば、極点でも赤道上でも風は吹きます。 極地方の冬のブリザードは、極点だけを避けて吹くことはあり得ません。
お礼
自転にかかわらず、気圧、温度差があればどこでも同じように風は吹くということですね。 ありがとうございました。
お礼
毎度楽しいお話をいただきましてありがとうございます。 なるほど前線とは聞き慣れた言葉ですが、そういうことだったのですね。同じただの空気同士なのに温度差があり過ぎると軍団化して直ぐには交わらないとは、なにか合戦前のにらみ合いのようですね(^^) 心臓の位置と自転の方向も仰るとおり何か因果関係があるかも知れませんね! あと、頭のつむじ、利き腕、 利き目、巻き貝、ヒラメとカレイ、もしかしたら公転も何らかの影響があるのかも…いやあ飛躍してしまいます(^^) >地球温暖化に対しては少し懐疑的 >人間の活動とケタが違う やはりそうですよね。 素人ながら私も同感なのですが、工場の稼動の有無が天気予報の一前提になっているということをお聞きすると、それもあるのかなと思った次第です。 この度の図書館で調べればよいものを無精して質問させていただいたにもかかわらず、素人目線でお付き合いいただいたうえ明快にお答えいただきまして、本当に感激しております。 いっちょ気象の本を読んでやろう!という気分になって来ました。 ありがとうございました。