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肝性脳症

肝性脳症の患者ではどうして血中の分子鎖アミノ酸の量が減少してしまうのですか?

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  • Oubli
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回答No.1

分枝鎖アミノ酸(BCAA)、つまりバリン・ロイシン・イソロイシンですが、これらは筋肉でも消費されます。一方、芳香族アミノ酸、チロシンとかフェニルアラニンは肝臓でしか代謝されません。ですから肝機能が落ちると後者だけ残って、分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸の比(Fisher比)が下がります。これが脳の神経伝達系に影響を与えて肝性脳症を起こすと考えられています(他にも原因はありそうですが)。 では肝性脳症の時に分岐鎖アミノ酸を補えば良いのかというと、肝硬変の時など慢性肝不全の時はよいのですが、劇症肝炎などではむしろ有害と言われています。

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質問者

お礼

本当にわかりやすい説明と臨床での注意まで記載くださり本当にありがとうございます。 肝臓での分子鎖アミノ酸の代謝はしないとかいてあったのでなぜかわからなくて困惑しておりました。 PFKの解糖系調節adp/atp比と同じように分子鎖と芳香族の比で生理状態が推論できるんですね。 今後ともご教授お願い申し上げます。

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