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コルクの細胞観察
高校の生物の実習で剃刀で薄く切ったコルクの切片を顕微鏡で観察しました。 そしたらコルクの細胞は似たような形は一つもなく、皆違った形でした。 コルクの細胞がこのような形をしているなのはなぜなんですか?
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コルクの観察でロバート・フックがcell(細胞:小さな小部屋)と名付けたのでこの手の実習ははよくやりますね。 細胞の形に関してですが、まずコルクというのははコルク樫という樹木の表面の樹皮です。この層は既に乾燥している死んだ細胞の集まりです(これによって内部を守っているのですが)。 新課程なので浸透圧に関して学習していないと思いますので、その知識が無くても分かるように説明しますと、動物細胞と植物細胞の違いの一つに細胞壁があるか無いかがありますよね。硬い細胞壁があるために植物は体勢を保てる訳です(骨が無い訳)。 細胞の中身には細胞質基質や細胞小器官で満たされてますよね。でもコルクの層は地中海性気候の乾燥した時期に出来ます。その時に細胞内の水分が全て失われます。すると中身は空っぽになり細胞壁で囲まれた、小部屋の集まりになります。そのコルクの層ははがしたり、加工するときに圧力がいろいろかかりますよね。それに外側の細胞壁が耐えられずにいろんな形につぶれるので様々な形の細胞が観察される訳です。 背景から説明しましたがわかりましたでしょうか? まぁだからコルクは柔軟性があるのでワインの栓などに使われるわけです。
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加えて言うならば 剃刀でギコギコ切った時に 圧があっちからこっちからとかかるので グニャっとなります。 コルクは柔らかいですから 相当に剃刀の切れ味が良くないとそうなるんです。 私もこれが苦手で・・・(^^ゞ
お礼
とても参考になりました。 ありがとうございます。
- mamoru11
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あくまでも僕なりの推測です。 コルクを作る過程が「圧縮→乾燥」なのか「乾燥→圧縮」の順番なのかは分りませんが、 顕微鏡で見たコルクの細胞は植物細胞特有の細胞壁だそうです。 水分が失われた植物細胞は細胞壁だけになり、あたかも中身がなくなったダンボール箱のようになります。 そのダンボール箱が圧縮されると形が崩れて固まりますよね? それがいわゆるコルクの状態なのです! ですからそれを顕微鏡で見たらダンボール箱(細胞壁)はクシャと潰れていて形が定まらないのです。 分りにくくてごめんなさい。 あくまでもあくまでも僕の推測なので、どなたか詳しく知っている方はお願いします(^^;
お礼
詳しい説明ありがとうございます。
お礼
とても詳しい説明ありがとうございます。 とても参考になりました。