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日本の先輩後輩文化の形成原因についてのご教示
日本では、先輩後輩と言う文化がありますね。 1、具体的に先輩として守るべきルール、後輩として守るべきルールはそれぞれ何でしょうか。 2、先輩と後輩はどういう関係でしょうか。 3、先輩後輩文化の形成背景はなんでしょうか。 日本文化勉強中の一外国人からのかなり幼稚な質問なので、ご容赦ください。 生粋の日本人のご教示をお待ちしております。 詳しいご説明をいただければ、この上ない光栄です。
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>日本では、先輩後輩と言う文化がありますね。 高等学校や大学の運動部出身者が色濃くもっている文化です。 更に恩と義理、という日本特有の文化が混在しています。 せわをしたとかせわになった、という言い方ははこの「恩と義理」の価値観に基づいたものです。 先輩後輩という文化は「長幼の序」「恩と義理」という二つの価値観から生み出されたものです。 1、具体的に先輩として守るべきルール、後輩として守るべきルールはそれぞれ何でしょうか。 普遍的なルールというものはありません。 右翼系の人間が多いグループほど厳格なルールを定めたがります。 リベラルな人間ほど嫌がります。 最近の非運動部系の若者のグループでは、あえて無視しているグループもあります。 2、先輩と後輩はどういう関係でしょうか。 同じグループに属していた、ということのみを根拠とした関係です。 学校を卒業した後でも、その所属グループに属していた時期が早いや遅いかで生じる上下関係は生涯続きます。 いかなる状況下にあっても、上位の者は優先権を有し、優遇されることを要求できます。 仄聞した限りでは、刑務所の中でも生じるようです。 一日でも早く入所した人間が上位に位置づけられるそうです。 3、先輩後輩文化の形成背景はなんでしょうか。 長幼の序という儒教思想の変形が生み出したものです。 第二次世界大戦後の復興期に労働力を確保するために終身雇用年功序列という制度が定着しました。 勤務年数が長いほど給与が多いという単純な制度です。 実務能力とは無関係でした。 結果として収入が多い上位者が飲食代などを余分に負担するという習慣が付随的に発生しました。 実社会でもこのような社会的ルールが存在していたために、若者の先輩後輩の文化が温存され続けました。 現在は徐々に崩壊してきています。 長幼の序、という価値観は厳然として存在しています。 年長者に対しての立居振舞は常にチェックされます。 礼儀、マナー等の判断基準となっています。 先輩後輩の関係とか知人と見知らぬ他人などという関係とは無関係に普遍的習慣的価値観として存在しています。 欧米のように仲良くなったから何でもかんでも対等でいいと考えるとマナー違反となります。 言語学でいう一人称や二人称が多数に存在していて、常に使い分けられているのはこの価値観に基づいています。 但し、韓国ほどは厳しくはありません。
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- hekiyu
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1、具体的に先輩として守るべきルール、後輩として守るべきルールはそれぞれ何でしょうか。 ↑ ・先輩は後輩の面倒をみなければなりません。 相談事に応じたり、飯をおごったり、と色々です。 時には、就職先を紹介したりします。 ・後輩は先輩の言うことには、少なくとも表面上は逆らわないで 先輩の顔を立てます。 まあ、持ちつ持たれつで、お互いに利がある訳で 日本的「商ルール」といったところでしょうか。 2、先輩と後輩はどういう関係でしょうか。 ↑ 広い意味の友人だと理解しています。 友人には横の関係で構成する友人と、縦の関係で成り立つ友人が あり、先輩後輩は、縦の関係で成り立っている友人だと思います。 3、先輩後輩文化の形成背景はなんでしょうか。 ↑ 上下関係を重視して、それで秩序を保とうとした、 中国の儒教だと思います。 日本よりも儒教が徹底している韓国では、この関係が 日本よりもシビアーになっています。 例えば、韓国では目上の人の前ではタバコは吸わない とかですね。 その代わり、先輩が後輩の面倒をみる程度は、日本よりも 更に徹底しています。
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詳しいご説明どうもありがとうございました。日本人の発想が良く分かりました。
お礼
とても詳しいご説明をいただきまして。どうもありがとうございます。