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はしご酒の習慣についてのお願い
日本でははしご酒の習慣がありますね。そういう文化の形成背景はいかがでしょうか。面白そうな風習ですので、より深く理解するために、生粋の日本人の方、ご教示をお願いいたします。
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>そういう文化の形成背景はいかがでしょうか。 風俗史的な古くからの経緯はよくわかりません。 食前に食欲増進のための食前酒、食事中のワインのような習慣がありません。 もっぱら酒を飲むことが主体です。 晩酌という晩飯の際に、酒を飲む習慣がありますが、酒が主体で肴と称する副食は従です。 酒を飲み終わると、ご飯を食べます。 はじご酒をするのは、夜間です。 (日中やっているのは、夜間勤務でやむを得ない人か、閑人か無職の人間です) パターンとしては、食事と呼ぶのに充分な量と種類の肴を提供する店で、空腹を満たすことと酒を飲むことを目的としてまず入ります。 レストランのように食事が主体の店ではなく、あくまでも酒が主体です。 (居酒屋と呼ばれます) ここで、空腹が満たされると(酒を主体としていますので、充分に酔っています)次に食べるものは申し訳程度の量しか提供しない店へ行きます。 (バー、スナック、クラブetctと呼ばれる店です) ここでは洋酒(ウイスキー、ブランデーetc)を主体として飲みます。 店の多くにはカラオケなどのセットが備え付けられています。 女性が話し相手などのサービスをする店もあります。 この手の店を二三軒渡り歩くのがはじご酒です。 店によって店内の雰囲気がそれぞれ異なります。 この雰囲気が異なることが、酔っ払いには刺激となって楽しみとなります。 サラリーマンの典型的なはしご酒のパターン 最初の酒を飲むついでに食事も済ませてしまうタイプの店へは、会社や所属組織の上司と同行します。 話題は、仕事関連の話に終始します。 ここで、上司と部下は分かれて二件目の洋酒主体の店へ行きます。 ここで、部下は部下同士で仕事上のうっぷん晴らしをします。(カラオケで吠えるのもうっぷ晴らしの一つです) うっぷんが晴れたところで、気の合ったもの同士でもっぱら気楽に飲むことを目的に三軒目へ行きます。 まぁ~組織としてのコミュニュケーション手段の一つですが、個人的に趣味を持って余暇を楽しむという習慣や金銭的余裕が少ないことから生まれた一種のストレス解消策です。 仕事関連の話と言っても酒を飲んでいますので、具体的な話よりも、仕事のやり方や進め方についてのお互いの考え方が議論の大半を占めます。(発言には責任は問われないという鉄則があります) ここで、お互いが常日頃なにを感じていて何を考えているのかが分かります。 上司からすれば人あしらいが上手い部下か下手な部下か瞬時に判断できますので、まことに便利です。 日本のサラリーマンの結束の固さはここからきています。 最近は若者がこの手の話を嫌い避けて帰ってしまいますが、いざ自分が組織を纏める立場になるとセッセとやりだします。 どんな時代になっても夕暮れ時の居酒屋はサラリーマンでいっぱいです。 店が変わる度に話題が変わり態度がコロコロ変わりますから、この習慣に慣れない外国の方には相当難しいかと思います。 ただ単に複数の店を飲み歩いているわけではありません。 器用に使い分けています。(この使い分けをマスターするのが難しいでしょう) 食事そのものを楽しみ、料理の味を引き立てるために酒をのむ、というパターンの場合には料亭へ行きます。 寿司、や天麩羅などの専門店もこのパターンを主眼としています。 従って、料亭や寿司屋、天麩羅屋などで酔いがまわるほど飲むと嫌われてしまいます。 レストランと同じように考えていただければ良いでしょう。 居酒屋と料亭の中間の雰囲気の店もたくさんあります。(中高年者が好みます)
お礼
詳しいご説明どうもありがとうございました。私のもともとのイメージなら、居酒屋を二三軒回るなら、はしご酒となると思ったが間違いでしたね。