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イスラム教に詳しい方
女性は身内以外の男性に姿を見られてはいけないってのがありますが 国王とか大統領などの奥さんが外交で他国の男と会うのは 勝手に緩和しているのですか? それともムハンマドでしたっけ? その人がそういう場合はいいよって許可しているんですか?
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私はイスラーム教徒女性(ムスリマ)です。 「身内以外の男性に姿を見られてはいけない(=見せてはいけない)というのは、いろんな意味にとられます。 「姿をみられる」という観点では。 アバーヤやブルカと呼ばれる「覆い」ですっぽり姿を隠して、誰だか分からない姿を見られるのを禁止しているわけではありません。 イスラーム法上は「最低限、顔と手首から先(手首から指先まで※一部のイスラーム学派はこれ以外にくるぶしから先も)以外は身内以外の男性に見せてはいけない」のですが、同じムスリム(イスラーム教徒)でも、文化やその社会の風習の違いで、顔や手首から先を見せるのもご法度の地域もあります。 逆を言えば、女性がタンクトップと短パンでふらふらしていても構わない、という国や地域もあります。 その地域の考えとして、「別に構わない」という場合は、そういう事もアリます。それがイスラーム的に許されている、という意味ではなく。 だから「肌を見せる」という意味で、掛かる医者は女医のみ、ということもあります。 命に別状がない限り、女医さんに掛かるのがベストで、命に別条がないけど、どうしても男性医師しかいない場合は、触診や聴診器は服の上から、とか、どうしても最低見せなければならない部分だけ見せて(例えば脇腹の湿疹なら、その湿疹部分だけ)、日本で当たり前のような、上着を上までめくりあげて診せる、ということはありません。 そして女性が外を出歩く時も、地域やその家族(夫婦)の考えで、「髪や肌を見せた状態でも、女性が一人歩きをしても構わない」という考えの男性も、「服装が(上記のように)イスラーム的にきちんとしていれば、女性(妻)だけで一人歩きをしても構わない」と思う男性(夫や父等女性の保護者)も、「服装がきちんとしていても、女性の保護者である身内の男性の同伴がないとダメ」という人やその他いろんな考えの人もいます。 だから、たとえ本人が国の元首であれファーストレディであれ、女性が外交等で他の男性と会うのを是とする人もダメという人もいます。 それは上記で延々と(笑)説明したように、イスラームというよりは「その人の地域ではどこまでが許されているか」によって違うと思います。 ムスリム(イスラーム教徒)は、例外なく5回の礼拝をして断食を1か月きちんとして、豚肉を食べず酒は決して飲まず、女性は例外なくきちっとした「正装」をして…というイメージを持たれるのですが、そうとは限らず、全員が全員そうとは限らないのです。 他の宗教の人と同様に、全てをきちんとできる人もいれば、全くできない・全くしない人もいますし、国によってその度合いが違うこともあります。
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- zzz0243zzz
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イスラム総本山で、もっとも戒律の厳しいサウジアラビアでさえ、王妃でもないフツーの女性が真っ黒な布で全身を覆って町中に姿を現しているではありませんか。「身内以外の男性に姿を見られてはいけない」という決まりはありません。誤解です。 女性が身内でない男性に見せてはならない身体部位をアウラットと言います。アウラットとはそれを見た異性が性的刺激を感じる身体部位を指しています。すると、女性は困ってしまいますよねえ。「わたしの身体のどの部分を見たら、男たちはムラムラと来るのかしら?」その部分を隠さなければいけないわけですから。 髪の毛を隠せ。肌を隠せ。ただし、女性の手のひらを見ても、アラブの男たちは興奮しなかったようで、手のひらまでは隠しません。日本語は手のひらの肌を皮と言っていますが、肌と皮が同一の単語になっている外国語もあるのです。 肌を隠しただけではまだ駄目です。ぴっちりしたシャツとジーンズで胸の膨らみから腰のくびれ、ヒップの張り出し具合などをシルエットで全部モロに見せれば、男はムラムラします。だからゆったりした黒い布で全身を覆うわけです。要するに、町中で見知らぬ男にムラムラを起こさせてはならない、というのがイスラムにおいては女性に与えられた神からの義務ということなのです。 ということで、「女性は身内以外の人前に出てはならない」というのは誤解であることをまずご理解ください。性的刺激さえ与えなければ見知らぬ他人の前に出ても、まったく問題ないのです。 あとはその、性的刺激を感じる部分がどこなのかということに関して、各国が文化的歴史的に持っている感覚の違いによって差が生じることになります。それに加えて、女性が社会の生産性を維持する重要な役目を担っていた場合、サウジアラビアで行なわれている女性の服装とそれに密接に関連している社会活動の禁止が強制されるとたいへんな問題になるのです。だからそういった機能と、その外見として付随する服装が、最終的にそのまま受け入れられない事態が起こり、妥協の結果目に見える形式部分でも国あるいは民族によってサウジのイスラムとは異なる形態が出現するのです。 イスラムと聞くとすべてサウジで行なわれている習慣に別の民族も完璧に従っているという見方をする人が多いのですが、それも大きな誤解です。
サウジアラビアはかなり厳しいですが、イスラム教でも全部がそういう国なわけではありません。 隠す度合いは、国によって厳しさが違いますし、個人でも考え方が違います。 基本は、肌と髪の毛を見せない、ぐらいではなかったでしょうか。 だから、髪は隠しても顔を隠していない人の多い国もあるし。東南アジアなんかはそんな感じ。 (というか何しろ女性の首相もいたんですから。パキスタンとかインドネシアとか) 中東方面でも、トルコのような世俗主義(というか政教分離?)が強い国だったら、公の場ではスカーフを被らないのが基本らしい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%96 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%B3#.E4.BA.BA.E7.89.A9.E3.83.BB.E5.AE.B6.E6.97.8F トルコのエルドアン首相について、「夫人は公の場での着用が禁止されているスカーフを常に着用しているため、外遊を除く国家行事の場には招待されていない。」 エジプトもかつてはわりと自由だったと思いますが・・・。 家族以外の男性と食事を一緒にしない、というのはあるみたいです。 一般女子も国によっては(あるいは富裕層とかだと)海外留学とかしますよ。欧米に住んでいるイスラム女性だっていますし。 ヨルダンの王妃様はかなり西洋的な格好です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%82%A2_%28%E3%83%A8%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B3%E7%8E%8B%E5%A6%83%29
肌を見られてはいけない、であって 人に会ってはいけないではありません http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9C%8F%E3%81%AE%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E6%9C%8D%E8%A3%85