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憲法に関して教えてください。
よく「憲法とは国家権力を縛るものである」という言い方があたかも絶対的な公理であるかのように語られますが、これは疑う余地がない命題なのでしょうか。私は それも一つの憲法解釈(理解)にすぎないのではと思うのですが、違いますか。論争の余地なしですか。「憲法は国家権力を縛るものとは言い切れない」という議論はあり得ませんか。 そもそも、「憲法は国家権力を縛るもの」と最初に言い出したのは誰なのでしょうか。おそらく最初にそれを言い出した権威のある学者がいて、それにみんなが従うようになって、いつの間にかスタンダードになったのではないかと考えているのですが。 また、憲法には国民への義務規定も書いてあるのですから「憲法は権利ばかりで義務が少ない」という保守派の意見もあながち間違っているとは言えないと私などは思うのですが、これに関しても議論の余地はないものなのでしょうか。 ところで私は常々感じていたのですが、どうも憲法に関する解釈の基準は東大法学部のリベラル派の学者たちによる解釈が権威を持っていて、それが法学界のスタンダードになっているような気がしているのですが。これに関してはどうでしょうか。
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「憲法とは国家権力を縛るものである」 ↑ 近代的意味の憲法、と言われるものですね。 これは1789年のフランス大革命に端を発する 思想です。 つまり、君主の恣意から国民を守ろうとして 考え出されたものです。 その根底にはキリスト教があります。 聖書に書かれていることには、王も従え、 聖書に違反することは出来ない、という考えです。 聖書を憲法に置き換えて、こうなったわけです。 ちなみに、人権思想もキリスト教に由来します。 人権は神によって与えられた権利だから、王もこれを 侵害することはできない、という理屈です。 しかし神では異教徒には通じません。 それで、神ではなく、自然法、という概念を 創り、代置しました。 ”それも一つの憲法解釈(理解)にすぎないのではと思うのですが、違いますか。 論争の余地なしですか。「憲法は国家権力を縛るものとは言い切れない」 という議論はあり得ませんか。” ↑ 現在の支配的思想です。 しかし、思想てのは人間の為に存在するのです。 思想の為に人間が存在するのではありません。 だから、人間の為にならない思想など無視して 当然です。 人間は、往々にして自分が創り出した概念に踊らされ ます。 神などもその一種です。 ”これに関しても議論の余地はないものなのでしょうか。” ↑ 大いにありますよ。 事実、憲法改正議論にはこれを主張する人が多いです。 現行憲法は欧米キリスト教の権利中心の個人主義に 貫かれています。 これを日本の価値観に合わせて改正すべきだ、という 議論は多いです。 ”どうも憲法に関する解釈の基準は東大法学部のリベラル派の学者たちによる 解釈が権威を持っていて、それが法学界のスタンダードになっているような 気がしているのですが。これに関してはどうでしょうか。” ↑ まあ、その通りでしょうね。 学者の名前を列挙してもよいのですが・・・。
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