攻撃できない潜水艦はどうでしょうか?
日本が世界に誇るそうりゅう型潜水艦は、高性能ですが、一隻560億円程度と高価であり、財政がひっ迫している日本政府は多数調達することが出来ず、せいぜい十数隻しか配備できないそうです。(そして、この少量生産がまたコスト高を招いているでしょうね)
一方、そうりゅう型潜水艦の任務は、敵国艦艇の行動監視、およびスクリュー音などの情報収集が中心となり、搭載兵器を一度も実用することなく耐用年数を全うする可能性も大、と考えなければなりません。
そこで思いついたのですが、そうりゅう型潜水艦と同様の「3週間以上の連続潜航に最大潜行深度700m」という性能を備えながら、一切の兵器を搭載しない「情報収集潜水艦」を開発するのはどうでしょうか?
そうりゅう型は攻撃兵器・弾薬などの搭載量に加えて、攻撃行動の要員を含むために総勢65名もの兵員を搭乗させ、酸素、水、食料、排泄物処理など、搭乗員が生きるための大規模設備を擁しております。
攻撃能力を排除し、攻撃要員も不要とし、定員20名ぐらいで情報収集活動を専務とする場合、酸素、水、食料、排泄物処理などの必要能力を軽減できるので、排水量を1000トン程度で「3週間以上の連続潜航に最大潜行深度700m」の潜水艦を作ることはできないでしょうか。
基準排水量で三分の一、搭載兵器はゼロですから、建造費も一隻あたり50億円を切ることを狙います。
この一隻50億の低コスト潜水艦を大量配備(50隻ぐらい?)して、敵国の作戦行動やスクリュー音を漏らすことなく補足し、有事に備える。
そして、防衛費の総額は、初期投資も安く、要員の育成や配備にかかる費用も相当削減可能と思います。
一隻当たり50億円(の低価格)で、しかも攻撃能力を持たない艦艇ですから、日本で大量生産して、世界の友好国に輸出することも比較的容易(政治上の難易度)になると思います。
そこで防衛装備品に詳しい方に質問します。
質問
世界の海軍が運用している潜水艦は、みな攻撃能力を備えておりますが、日常使用しない攻撃能力を削減した潜水艦を低価格で大量生産することで、総合的なシーレーン防衛能力が向上することは可能でしょうか?
このアイデアに関して長所、短所など教えてください。
補足
他国が攻撃されたのを日本が攻撃されたみなすのは無理があるのではありませんか。