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資本主義は終焉に向かいつつある…と思いますか?
アフリカがフロンティア開発されている現在、世界から「周辺」が無くなりつつある。 「周辺」が存在しない世界では、 永続的な資本主義は不可能…(金融空間を利用してもバブルを繰り返すだけで無意味)(グローバリゼーションとは、「中心」と「周辺」からなる帝国システムと資本主義システムにあって、「中心」と「周辺」を結びつけるイデオロギーにほかならないから) という議論を本で読みましたが、資本主義自体が終焉に向かいつつあるという意見、その通りだと思われますか?
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- titelist1
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私が若い頃、マルクスの資本論が盛んに読まれ、ソビエト連邦に勢いがあり、中国共産党の毛沢東が活躍していた時代によく議論されていた考え方でした。現在では見る影もありません。 資本主義の出発点は初めての株式会社であるオランダの東インド会社設立であると言われています。国力の弱かったオランダがスペインやポルトガルの植民地経済政策に対抗しようとするために、一般国民がお金を集めて会社を設立しその利益を還元するものでした。これが大成功し、イギリスでも同様な会社を設立し、大成功を収めてスペインやポルトガルを駆逐しました。 植民地政策と言う帝国主義に対抗しようとしたものですが、この資本主義がスペインの帝国主義に勝つために自らが帝国主義に変遷してゆくようになりました。イギリスに支配されたインドやオランダに支配されたインドネシアがその例です。 株式会社の利益を最大化するには稼げる所を見つけて投資という経済支配を強めめばなりません。稼げる所が弱い者たちが居るところです。無知で経済力が無いので弱いのです。 人間はギリシャ人が発明したマネーが大好きです。大抵の欲望を満足させてくれるからです。その反面、マネーのない者はひがむようになります。その原因である資本主義に反発することになります。社会主義がその替わりをするかのように思えたが、経済的には失敗でした。 人間は集団でしか生きれないのに、縄張りを持つ動物だからです。互いに競争して縄張りの最適化を主張するのです。この本性に根ざした資本主義は当分の間続くでしょう。
- yashu2002
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資本主義というか少なくとも今の経済体制は行き詰まるのではないかと思っています。 質問者さまや他の方の回答とダブるところもありますが、私の思うところを述べさせていただきます。 大きな要因としては、下記2つがあるかと思います。 (1)先進国が途上国を搾取することで成り立っていますが、搾取するところがだんだん少なくなってきています。そして、搾取するところ(アフリカ等)を欧米・日本・中国が奪い合っています。これは質問にあるところと同じかと思います。 (2)こっちのほうが影響が大きいかと思いますが、そもそも今のシステムは、私たちが汗水たらして働き、そこからサービスやモノを生み出し、それが貨幣を通して流通することで成り立っています(=実体経済)。 しかし、今は実体を伴わない金融商品があふれていて、それが実体経済を脅かしています。その一例がリーマンショックです。貨幣は、サービスやモノを流通させるための手段であったはずですが、今は貨幣そのものを増やすことが目的になってしまっています。 だから、本来国の財政は、税収(実体経済の利益から徴収)でまかなうべきですが、都合のよい理屈を並べて、債券を発行しまくり、その結果GDP(=実体経済)の2倍にも及ぶ国債が積みあがりました。これは日本に限ったことではなく、欧米各国は都合のよい理屈を並べて、どんどん金融緩和を行っています。そこに貨幣だけを増やすことが目的の海外の金融機関(GS等)があれこれ上澄みをすくい取る商品を次々に開発し、お金を集めることだけに腐心しています。 (1)も(2)もいずれ行き詰まります。特に(2)は、それほど余裕がないのではないかということです。実体のないもの(国債等の債券、各種金融商品)が、実際経済を津波のように飲み込む懸念があります。リーマンショックは住宅バブルだけでしたが、国債等が行き詰まると、影響はリーマンショックの比ではありません。本当はこの流れを止めるべきだと思いますが、止められないですよね。だから、津波に飲み込まれたのちに、どうやって再構築するかがを今のうちから考える必要があると思います。
帝国主義は地域格差をその動力源としているので、均質化が進むと持続不可能となるのはそのとおりですが、資本主義自体は、地域間の格差がなくとも、地域内の格差だけで機能します(帝国主義が必須な訳ではない)から、たぶんグローバル化が進んでも、すぐに無くなることはないでしょう。 とは言え、経済的に遅れている他地域を「周辺」として自国市場に取り込むと言うのは、もっとも手っ取り早い成長策でありますので、EUのような単一通貨圏の拡大とか、通貨協定と貿易協定(TPPですね)の締結とかで擬似的に領土を拡大していく傾向はしばらくは続くのでしょう。 さて、本当に格差(「周辺」)がなくなったら資本主義はどうなるのか? 資本主義は、市場を成長させるために、「周辺」にも富を蓄積させる必要があります(これを怠ると最後には大恐慌になる)。ただし「周辺」の底上げが進むと、もはや競争を指向しない人も増えるので、経済活動自体は沈静化していくと思います。それを退潮と見るか成熟と見るかは、人によって評価が分かれるでしょう。 最終的に、技術革新が十分に進んで、地球上の全人類が食糧の心配をせずにすむようになったら、おそらく人間は、何もやる気がなく国の保護で生きていく20%程度の人と、競争には興味がなくのんびりと生活を楽しむ60%程度の農業従事者と、依然としてやる気満々で競争を指向する20%程度のエリートクラスに分かれていくのではないでしょうか。その辺で定常状態に落ち着くと思います。
- ga111
- ベストアンサー率26% (247/916)
いいえ。アフリカがフロンティア開発されていても、それはうまくいっていません。南アフリカは「フラジャイル・ファイブ」のひとつです。 ほかの、メジャーな新興国もヤバイ状態です。メジャーな新興国の経済状態が悪化すると、先進国の経済状態にもマイナスの影響があります。実際に、今年1月にはそれが起こりました。 遠い将来に新興国がなくなることはあるかもしれませんが、現在のところ、そんな心配はいりません。また、もし新興国が発展してなくなっても、資本主義自体が終焉に向かうことは、上の理由からないでしょう。
- rikukoro2
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そもそも資本主義に代わる経済システムが人類が保有していない以上 その仮定はなりたたないと思う
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2714/13698)
資本主義はともかく、今流行の新自由主義とグローバリズムは行き詰まるでしょうね。リーマンショックやEUの不調などを見ると、すでに行き詰まりはじめています。アメリカもヨーロッパも、世界中が成長が止まりました。おそらくその先に見えているのは、完全な自由主義経済ではなく、コントロールされた社会主義的資本主義でしょう。TPPのようなグローバリゼーションも、地域の成長に繋がらず、近い将来立ち行かなくなるでしょう。世界経済がブロック化の方向に向かうでしょう。その先どんな世界が待っているか。あまり考えたくもありませんね。70年前は第二次世界大戦が起きました。
- Mokuzo100nenn
- ベストアンサー率18% (2123/11344)
資本主義には各種の規制(独禁法や労働者保護、環境保護など)が加えれら、ますます永続性を高めていると思います。 今後は、資本主義で稼いだ金に対する租税率を世界で共通化できれば悪しきグローバリゼーションの弊害も抑制できるようになるでしょう。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12497)
ご質問の例で挙げられた議論は、社会経験に乏しい、学者さんか、夢見る経営者によるものなんじゃないかなぁ。 資本主義の、資本とは何か、という点で、えらく古いスタンスにたっているように思われます。安い工場、裸で暮らしている人が存在しないと、資本主義は成り立たないと思います? 個人的には、金融資本主義が終焉に向かっているだけに思えますが。