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資本経済について
初めまして。このところ日本において不景気が続き、経済の後退、微弱成長を繰り返しておりますが、ある経済学者の話によると、もともと資本経済は膨張を続け、いつか破滅する運命にある。とあったのですが、現在の日本はその学者の提言に照らし合わせると、まさに資本経済の末期状態にあるようです。バブル崩壊を目の当たりにした日本人としてなんとなく分かるのですが、いまいちつかめないところもあります。膨張については分かるのですが、それによってどのような要因により、どのようにに破滅するのでしょう?教えてください。 因みにマルクスの国家経済主義についてはある程度理解しているつもりです。また、現在の世界の株式を中心とした資本の経済状態から算出すると、2~3世代後には日本だけでなく世界的に経済の崩壊を迎えるとありました。
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かつて、文明は、水と森がある場所にありました。 エジプトやメソポタミアは今でこそ乾ききっていますが、 数千年前は緑豊かな大地だったのです。 人間の農業と牧畜により、やがて大地は生命力を失っていきます。 そこで、人間はどうしたか? まず、活動の拠点を西ヨーロッパに移しました。 そのままでは、ヨーロッパも古代文明と同じように緑の消滅によって滅んでいたでしょう。 しかし、ヨーロッパは、アメリカ大陸と石炭・石油という強力なエネルギー源の出現、それと小産少死社会の実現により、救われたのです。 これらの意義は、 1.アメリカ大陸 社会的な移動に伴う人口の減少 2.強力なエネルギー源 産業革命を成し遂げ、農業の近代化に成功し、より少ない人間の生産する食物で多数の人間を養える。 3.少産少死社会 人口の自然減 ということになります。 さて、以上を踏まえ、今後もこの傾向が続くとしますと、 1'.宇宙に生存圏を広げる 2'.核融合、超伝導、太陽エネルギーの有効利用など 3'.・・・発展途上国はがんばってね♪ ということになると思います。 資本主義の限界については、ひまなときに考えるのですが、 いままでの限界は乗り越えてきました。 石炭がなくなるという問題は、実は19世紀半ばには叫ばれていましたが、 顕在化すること前にエネルギー革命が起こりました。 また、ryon2さんがおっしゃっていた、マルサスの 「人口は等比数列的、食料は等差数列的」という論は なるほど短期的にみれば正しいし、ねずみのような動物にとっても正しい場合もあるでしょう。 ですが、実際にはそうはならなかったのです。 してみると、それほど、ひ弱な生物ではないのですよ、人間は。 人間は、地球上初めて、自然環境をコントロールする技術を身につけました。 いいことなのかどうかという評価はさておき、それがまったく完全なものではないとしても、必要なものであることは誰もが認めることでしょう。 ひょっとしたら、今後、社会環境までコントロールできるようになるかもしれません。 社会主義は結局失敗しましたし、修正資本主義も大きく修正を余儀なくされるでしょうが・・・ って、資本主義の破滅ってこういう状態を指してます? だいたい資本主義といったらアメリカのほうが進んでますよね? 末期なのはアメリカのほうなのでは? 日本よりは景気は、よほどましのようですが。 以上、まとめると私の意見は、破滅するかもしれないが 2~3世代ぐらいでどうにかなるほど、人間は甘くないよということです。 破滅まではかなりあがくはずです。
- 11falls
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この質問に対してどんな回答が来るのか、私自身大変楽しみにしていました。色々な方の様々な意見を聞いてみたいものです。 ryon2 さんの回答、大変面白く読ましてもらいました。蛇足で恐縮なのですがエネルギーという角度からこのことを考えた場合、物理学上の大変重要な法則が深く関わってきます。「エントロピーの法則」というものですが、これは「物質とエネルギーは一つの方向のみに、つまり使用可能なものから不可能なものへ、利用可能なものから不可能なものへ、秩序化されたものから無秩序化されたものへと変化する」もので、要するに宇宙のすべては体系と価値から始まり、絶えず混沌と荒廃に向かうと言うことです。こんなことを言ってしまったらもはや資本主義がどうこうという問題ではなくなってしまいますので、ryon2さんの >薪を取り尽くして周りの森が無くなると、文明が滅亡したものが多い という話とからめると、薪→石炭→石油→原子力と熱量の大きい燃料になるにつれ、それに膨大な設備や資本が必要となり、さらに伴うリスク(あるいは払うべき代償)も増加し、なおかつそこで発生したCO2をわれわれ人類は何かの形で有効利用することは出来ないということです。だからといって 石油や原子力に代わるエネルギー源を見出せなければ、大量消費大量生産を前提とした資本主義経済は立ち行かなくなります。薪を取り尽くしたあと石炭に移行することができずに消滅した文明のように。 「エントロピーの法則」については、本が何冊か出ているのでもし興味がおありなら一読することをお勧めします。これは現在の文明観、世界観の基礎となるものなので、当然哲学や経済学などにも密接に関わってきます。数式等は一切出てこないので読みやすいはずです。 ご質問の趣旨からははずれているので「自信なし」にします
- ryon2
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半分以上、私見ですが、経済が膨張すると、エネルギー消費量が増えます。で、需要に見合ったエネルギー量を供給できなくなると、経済は破綻するんじゃないかと思います。 現在、地球環境問題がクローズアップされていますが、あれは今後世界経済が膨張すると、地球が絶えられないことが問題なのだと思います。 そういう話は20世紀の半ば頃「ローマクラブ」という団体が初めて指摘したと言う話をなんかの授業で聞いたような気がします。また、これまた出所は忘れましたが「人口は等比級数的に増えるが、食糧生産は等差級数にしか増えない(出所は「人口論」だったかな?誰が書いたかは憶えていません)」という話を聞いたことがあります。 昔のヨーロッパ文明の中には、薪を取り尽くして周りの森が無くなると、文明が滅亡したものが多いと言う話も聞いたことがありますし、四大川文明の一つ「インダス文明」もそうやって滅んだと言う話を聞いたことがあります。 従って、今後も文明を滅ぼさないようにするには、エネルギーを節約するか、新たなエネルギー源を見つけるしかないのかもしれません。あと、宇宙に文明圏を広げると言うのもありかな? 「聞いたことがある」ばかりですいません。